■こういう、昭和中期的な、ちょっとしたおかしみがあって品の良い、名もなきグラフィック作品をまとめた本があってもいいと思う。 |
とあるスーパーマーケットのエレベーターのドアーに貼ってありました。
昨今だと、この手の案内にもいわゆる「ゆるキャラ」が登場するんでしょうな。ゆるキャラってさー、“ゆる”とか云ってながら、がっつりと広告代理店的ブランディングの塊でさ、ぜんぜんゆるくないでしょ。むしろガツガツしてるでしょ。商魂たくましいでしょ。
「ゆるキャラ」という言葉を作ったとされるあのサングラスの長髪のサブカルおじちゃん(職業不詳)も、もともとはこの蟹のような、作為的なところのない商売っ気のないキャラクターを指して「ゆるキャラ」という言葉を使ってたんじゃないだろうか(くわしいことは知りませんが)。
国立劇場のくろごちゃんは、まあ許すけど。かわいいし。先月も萬太郎と歌舞伎の解説がんばってたし。終演後もロビーに出てファンサービスに励んでいたし。
あれ、ゆるキャラ批判っぽくなってしまった。そういう話がしたかったわけではないのですが。
おれが云いたいのは、こういう、昭和中期的な、ちょっとしたおかしみがあって品の良い、名もなきグラフィック作品をまとめた本があってもいいと思う。ってことです。すでにこのエントリのタイトル欄に書いちゃってますが。