■三月大歌舞伎 新橋演舞場 昼の部 3/11 |
■荒川の佐吉
ここ数ヶ月のうちで、いちばんかっこいい染五郎なんじゃないでしょうか。亀鶴もまた、いい具合に“弟分”感を出しててね。
男手二人で小さい子を育てる、ってなんかアメリカ映画っぽいシチュエーションだけど、染五郎+亀鶴という組み合わせはその設定になじんでるというか。
染五郎が赤ん坊を抱っこしながら夜の散歩をしてるところは、もう、ね、ジンと来るね。ジンと来させるためのシーンなんだろうけどさ、抗えない。アケミ、抗えない。
この芝居は「めでたしめでたし」で終わらない。佐吉はあれからどうしたんだろう、とも思うし、はたして卯之吉はあれで幸せなのか、とも思う。後日譚を描いた芝居もあったりするのだろうか。
良い芝居だからさ、あんまりケチ付けなくたっていいんだけど、気になったのは梅玉。声が、なんつーか、「アニメに、原作者自らが声優として特別出演」って感じの声。他の人物とは違うレイヤーに配置されてるというか。
ところで、この芝居、そういえば真山青果だったんだね。正直、おれは心の中の「苦手な物フォルダ」のなかに真山青果を入れてるんだけど、こんな芸風のも書くのね。
■九段目 山科閑居
この手の時代物は、おれが「セリフが聞き取りづらかったです」ってブログに書きがちなんだけど、時蔵のセリフは聞き取りやすいと思った。
幸四郎は、演技の情報量がいささか過剰ではないか、と感じるときがある。
しかしなぜこの時期に忠臣蔵。というか、来月の演舞場は昼・夜とも忠臣蔵。なぜだろう。
ここ数ヶ月のうちで、いちばんかっこいい染五郎なんじゃないでしょうか。亀鶴もまた、いい具合に“弟分”感を出しててね。
男手二人で小さい子を育てる、ってなんかアメリカ映画っぽいシチュエーションだけど、染五郎+亀鶴という組み合わせはその設定になじんでるというか。
染五郎が赤ん坊を抱っこしながら夜の散歩をしてるところは、もう、ね、ジンと来るね。ジンと来させるためのシーンなんだろうけどさ、抗えない。アケミ、抗えない。
この芝居は「めでたしめでたし」で終わらない。佐吉はあれからどうしたんだろう、とも思うし、はたして卯之吉はあれで幸せなのか、とも思う。後日譚を描いた芝居もあったりするのだろうか。
良い芝居だからさ、あんまりケチ付けなくたっていいんだけど、気になったのは梅玉。声が、なんつーか、「アニメに、原作者自らが声優として特別出演」って感じの声。他の人物とは違うレイヤーに配置されてるというか。
ところで、この芝居、そういえば真山青果だったんだね。正直、おれは心の中の「苦手な物フォルダ」のなかに真山青果を入れてるんだけど、こんな芸風のも書くのね。
■九段目 山科閑居
この手の時代物は、おれが「セリフが聞き取りづらかったです」ってブログに書きがちなんだけど、時蔵のセリフは聞き取りやすいと思った。
幸四郎は、演技の情報量がいささか過剰ではないか、と感じるときがある。
しかしなぜこの時期に忠臣蔵。というか、来月の演舞場は昼・夜とも忠臣蔵。なぜだろう。