■『お染の七役』『女殺油地獄』二月花形歌舞伎 |
■読んでる人は読んでないフリをし、読んでない人は読んでるフリをする謎のブログ、半蔵商店でございます。
といった意味も含めまして、見に行きましたよ、おととい、銀座に、『二月花形歌舞伎』を、昼夜通しで、くどいですね、倒置法が。
なぜ二月三日木曜日という平日に見に行ったかというと、この日は旧正月だったからです。今年の新暦の正月は玉三郎特別公演を見たので、旧暦の正月は亀治郎と染五郎を見る、ってえ寸法でございます。縁起がいいよね。というか、まあ、土日のチケットが手に入らなかったってのもあるんだけども。
■まずは昼の部。市川亀治郎が一人七役をこなす、という情報は知ってたんですよ、高度情報化社会ですから。
知ってはいたのですが、いざ実際に目の当たりにすると、やっぱりすごいですね。亀治郎が一役目、二役目、三役目…とくるくる早替わりしていきます。チケット代のうち47〜51%くらいはこの早替わり代ってことでいいと思う。
芝居自体も、シリアスな場面と笑える場面とがバランスよく配合(←かぜ薬のCMか)されていて、面白かった。
それと、市川弘太郎の丁稚がよかったです。おれは、歌舞伎に限らず、三枚目役のキャラクターってのが気になってしまうんですよ、なぜか。
あと宗之助もよかったです。
■で、三時半に遅い昼食。歌舞伎座裏の「歌舞伎そば」まで歩いて、もりそば大盛 feat. かき揚げ二つ。
この、ね、かき揚げを一つじゃなくてあえて二つ、ってのがちょっとしたハードルでね……という、かき揚げに対する個人的思い入れを長々と読まされるほうも困ると思うので割愛。
その後、夜の部の開演までかなり間があるので、喫茶店に入って体力を温存することに。
という理論で、某喫茶店に入りコーヒーとアップルパイを発注するも、コーヒー美味しくない…。なんというか、やたら酸っぱい。が、アップルパイは美味かったので、この美味しさで自らを精神的に鼓舞し、どうにかコーヒーを飲みきることに成功しました。
■で、六時半から劇場に戻って夜の部。タイトルだけは知ってた『女殺油地獄』。
正直、前半は地味な進行だな…と思ってたのですが、これがあとからじわじわ効いてくるのですね。
で、凄惨な殺人のシーン。あえて旧正月にこういうのを見とくと、厄除けになりそうな気がする。
親のハンコ勝手に持ち出して借金→その返済のために強盗殺人で捕まった主人公が「終始一貫した極悪人ではない」点と、あと「最後までそんなには反省してない感じ」が、不気味でもあり、妙な納得もあり。
■終演後。小腹が空いてたのでラーメンでも食べて帰ろうかとちょっと思ったけど、
「ラーメン屋に入って、食券を買い、席に着き、店員に食券を渡し、数分ほど待ち、ラーメンを出され、それを食べ、店を出る」
という一連の流れを頭の中でシミュレーションしたところ、ラーメン欲が意外にあっさりと収まったので、食べずに帰りました。
■結論。
1)亀治郎がちょっと好きになったかもしれない。
2)やはり、世話物の染五郎は、良い。
3)ラーメンが食べたくなったら、とりあえず頭の中でシミュレーション。
チケット取りづらいだろうけど、できればもう一回みたいです。とくに昼の部。
といった意味も含めまして、見に行きましたよ、おととい、銀座に、『二月花形歌舞伎』を、昼夜通しで、くどいですね、倒置法が。
なぜ二月三日木曜日という平日に見に行ったかというと、この日は旧正月だったからです。今年の新暦の正月は玉三郎特別公演を見たので、旧暦の正月は亀治郎と染五郎を見る、ってえ寸法でございます。縁起がいいよね。というか、まあ、土日のチケットが手に入らなかったってのもあるんだけども。
■まずは昼の部。市川亀治郎が一人七役をこなす、という情報は知ってたんですよ、高度情報化社会ですから。
知ってはいたのですが、いざ実際に目の当たりにすると、やっぱりすごいですね。亀治郎が一役目、二役目、三役目…とくるくる早替わりしていきます。チケット代のうち47〜51%くらいはこの早替わり代ってことでいいと思う。
芝居自体も、シリアスな場面と笑える場面とがバランスよく配合(←かぜ薬のCMか)されていて、面白かった。
それと、市川弘太郎の丁稚がよかったです。おれは、歌舞伎に限らず、三枚目役のキャラクターってのが気になってしまうんですよ、なぜか。
あと宗之助もよかったです。
■で、三時半に遅い昼食。歌舞伎座裏の「歌舞伎そば」まで歩いて、もりそば大盛 feat. かき揚げ二つ。
この、ね、かき揚げを一つじゃなくてあえて二つ、ってのがちょっとしたハードルでね……という、かき揚げに対する個人的思い入れを長々と読まされるほうも困ると思うので割愛。
その後、夜の部の開演までかなり間があるので、喫茶店に入って体力を温存することに。
という理論で、某喫茶店に入りコーヒーとアップルパイを発注するも、コーヒー美味しくない…。なんというか、やたら酸っぱい。が、アップルパイは美味かったので、この美味しさで自らを精神的に鼓舞し、どうにかコーヒーを飲みきることに成功しました。
■で、六時半から劇場に戻って夜の部。タイトルだけは知ってた『女殺油地獄』。
正直、前半は地味な進行だな…と思ってたのですが、これがあとからじわじわ効いてくるのですね。
で、凄惨な殺人のシーン。あえて旧正月にこういうのを見とくと、厄除けになりそうな気がする。
親のハンコ勝手に持ち出して借金→その返済のために強盗殺人で捕まった主人公が「終始一貫した極悪人ではない」点と、あと「最後までそんなには反省してない感じ」が、不気味でもあり、妙な納得もあり。
■終演後。小腹が空いてたのでラーメンでも食べて帰ろうかとちょっと思ったけど、
「ラーメン屋に入って、食券を買い、席に着き、店員に食券を渡し、数分ほど待ち、ラーメンを出され、それを食べ、店を出る」
という一連の流れを頭の中でシミュレーションしたところ、ラーメン欲が意外にあっさりと収まったので、食べずに帰りました。
■結論。
1)亀治郎がちょっと好きになったかもしれない。
2)やはり、世話物の染五郎は、良い。
3)ラーメンが食べたくなったら、とりあえず頭の中でシミュレーション。
チケット取りづらいだろうけど、できればもう一回みたいです。とくに昼の部。