■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

■テイトウワ、火星10インチ、ラブコネ12インチ


■先週の土曜、テイトウワの待ちに待った新譜が二枚も出る!!! やったー!!! ということで!!! 新譜じゃなくて20年前のレコードを買った。


■まずは、「火星」の10インチ。12インチじゃなくて、10インチ。12インチは透明だけど、この10インチは黒です。裏ジャケに小さく「NOT FOR SALE」、レーベルにも「Promotional DJ Copy」って書かれてるんだけど、当時('00)渋谷の店で売ってたらしい。

火星 10

そもそも12インチもあるのに、なぜDJ用10インチがあるんだろう。12インチのDiscogsページを見ると、「Poorly pressed. Unsure if it affects the entire run, but the A-side has noticeable noise on a brand new copy. Too bad.」という手厳しいレビューがある。うーむ。一般的に、カラーレコードってあんまり音良くないらしいですよね。12インチが音質的によろしくなくDJ現場に適さないので、DJ用に普通の黒盤で10インチをプレスしたのかもしれない。

ま、これはあくまでもおれがさっき朝湯につかりながら思いついた仮説なので、あんまり真に受けないでください。卒論とかに引用しないでください(上記レビュアーの人だけが、極端なハズレを引いた可能性もある)。


■で、ラブコネの12インチ。2001年に出たやつ。国内ベスト盤の発売にあわせて作られたっぽい。

ラブコネ 12

レーベルのデザインは、クレジットないですが、デザ(イナーズ)リパ(ブリック)。まあ、デザリパですよね、この雰囲気は。

ラブコネ 12 レーベル

白と赤の対比と、ひかえめな活字の佇まい。そこがシュッとしてて、業務用12インチ・シングル、って感じが好きです。A面B面それぞれに一曲ずつしか入ってない潔さも業務用っぽくていい。


■っていう非常にためになる文章を、Spotifyで『スーパー・クルックス』のサントラを聴きながら書きました。新譜がもう無料で合法的に聴けちゃうって、大丈夫なんですかね、音楽業界(←そういう心配すんなら金払って盤買えよって話ですが)。


■立花ハジメ「バンビ(US Version)」ってなんだろう


■今日は、じゃあ、まず、テイ・トウワの話していいですか。テイトウワ(以下、ナカグロなしで表記)の『アルバイト』というCDの話です。

この『アルバイト』は、テイトウワが手がけたリミックスやプロデュースなど、他アーティストからの受注仕事を中心にまとめたCDなのですが、ちょっとややこしいことにこの世には2種類の『アルバイト』が存在します。


■ひとつはコロムビアから'19年に発売されたものです。コンパクトなディスク2枚組31曲入りです。これはしかるべき店でしかるべき対価を支払えば、普通に買えます。

アルバイト('19年版)


■そしてもうひとつが、この『アルバイト』です。これはちょっと説明が必要なやつです。

アルバイト('03年版)

ここで、どちら様のご家庭にもある『TOWA TEI 号外』と題された'19年のフリーペーパーに載ってるテイ氏の発言をごらんください。

実は以前、CD-Rを焼くのが流行った頃、今までの仕事集を100枚くらいつくって知り合いだけに配ったことがあるんですよ。MCハマーの体を僕に替えて、手に札束を持ったコラージュを施したジャケまで自分でつくって(笑)。そのタイトルが『ARBEIT』だったんです。

この「100枚くらいつくって知り合いだけに配った」CD-Rにも、ちゃんとDiscogsのページがあるんですね。さすが21世紀、高度情報化社会です。もちろん上記のジャケもDiscogsからの引用です。

Discogsによると、2003年の発売(?)だそうです。ただ、Discogs上のデータだと、CD-Rじゃなくて「CD」ってことになってるんだよな。まあ、上記に引用したテイ発言からすると、CD盤じゃなくてCD-Rということになるので、単なる誤記だと思う。

ちなみにこちらの『アルバイト』は、'00年代半ばにヤフオクに出てたのを2回見たことあります。同一の個体が2回出品されてたのか、それとも別々の個体が出品されてたのか、さすがにそこまでは覚えてません。値段はどちらも三千五百円とかそれくらいだったと思う。微妙に高かったんだよね。だから買わなかったんだけど、いま思うとケチらず買えば良かったな…。


■えー、ここからが本題です。話題がちょっと変わって、立花ハジメ「バンビ」の話になります。

'03年版『アルバイト』には、上記の通りテイ氏が手がけたいろんな曲が収録されているのですが、Discogsによるとその2曲目に

Hajime Tachibana - Bambi (US Version)

という曲があるではないですか。

あー、立花ハジメのバンビね、ハジメちゃんとテイ君がいっしょに作ったやつね、はいはい、と、いったん普通に飲み込みそうになったんですが、

ん? ちょっと待って。

ん? US Versionってなんだ?

立花ハジメの『バンビ』は、CDアルバムと12インチシングルがあるんですが、どちらも日本版しか出てないようです。US Versionってのはいったいなんのことでしょう。


■ということで、Discogsを探してみると、手がかりになりそうなCDがありました、Pow Wow Recordsなるニューヨークのレーベルの'92年のコンピ、『Consider This』です。7曲目に立花ハジメ「バンビ」が収録されています。さっそく取り寄せました。

Consider This


■以下、それぞれのバンビをこう呼びます。

【A】立花ハジメの'91年のアルバム『バンビ』に収録されている「バンビ」
【B】Pow Wow Recordsの'92年のコンピ『Consider This』に収録されている「バンビ」
【C】テイトウワの'03年のCD-R『アルバイト』に収録されている「バンビ」


Dicogsによると、Aの長さは4:15。対して、Bは4:35。Bのほうがちょっと長いんですね。

そして、Cの長さは4:31 です。楽曲の長さから判断すると、BとCは同一のバージョン……ってことなのかなあ。実際に『アルバイト』を聴いたわけじゃないので、断言は避けますが。


■ところで、AとBはどう違うのでしょうか? ここまでお読みの方も気になってるのではないでしょうか。

構成が違う? シンセの音色が変わってる? 立花ハジメのラップが乗っている?

──とか勝手に期待しつつ、『Consider This』のCDを実際に再生してみました。するとBは冒頭に、ディレイがかかった女性の声で英語の朗読があることがわかりました。それで20秒ほど長いんですね。その他の曲の構成は、おれが聴き比べる限りいっしょでした。立花ハジメのラップは乗っていませんでした。

ただAとBで音質は少々違ってて(※個人の感想です)、Aの方がキックとシンセベースの輪郭がはっきりしていて、これに対してBは、キックとシンセベースが強調されないぶんすっきりまとまってるって感じでした(※個人の感想です)。

おれは、Aの方が好みかな。あの「ヴン♪ ヴンヴンヴ♪ ヴンヴン♪」というベースラインが好きなので。


■ということで、そろそろ眠いので、かんたんにまとめますと、

テイトウワの'03年のCD-R『アルバイト』に収録されている「バンビ」は、Pow Wow Recordsの'92年のコンピ『Consider This』に収録されている「バンビ」なんじゃないかな、

ってことです。繰り返しますが、おれは『アルバイト』のCD-Rを実際に聴いたわけじゃないので、あくまでも推理ってことで。間違ってたらごめん。





■そういえば、けさラジオを聴いてたら、テイトウワが出てきてびっくりした。今日はテイ氏の新譜が二枚も出る日だった。そのプロモーションだったんですね。

ラジコはこちらです。←このリンクは、親切にもテイトウワが出てくるコーナーにちゃんと頭出ししてあります。ほんと親切な人間だなあ、おれって。親切だから、そこをつけこまれたり、逆になめられたりするんだよね。いろいろ腹立つわ。来週の土曜まで聴けます。


■ヒューマンメイドの水筒


■今日は、スーパーで和牛モモ切り落としが半額だったので200g買いましたよ。牛脂と塩で炒めて、生卵と醤油少々をつけて食べました。ねぎも豆腐もないどころか、ついに割下まで登場しません。きわめてミニマルなすき焼きです。すき焼きと呼べるかどうかは世論が分かれるところです。


■といった意味も含めまして半蔵商店でございますが、先日、買ってみました、ニゴー(登録商標)のやってるブランド、「ヒューマンメイド」の水筒です。

ヒューマンメイド水筒(一)

このブルドッグを店頭で見かけて、ちょっと欲しくなっちゃったんだよね。サイズ感は、どのご家庭にもある「TOO SHY SHY BOY!」の短冊型8cmCDシングルと比べるとこんな感じですトゥーシャイシャイボーイこの瞬間に二人のルール変わってゆく。

ヒューマンメイド水筒(二)

ヒューマンメイドの水筒は、200mlと300mlの2種類あるのですが、300mlはもう売り切れとのことでした。サイズとしては300mlのほうがいいかなと思ってたんだけど、でもほら、いまってミニ水筒が流行ってるから。世はまさに大ミニ水筒時代だから。なんだその時代。

ちなみに300mlの方は、イラストがブルドッグじゃなくて白熊なんだよね。白熊は白熊でかっこいいんだけどさ。

ヒューマンメイド水筒(三)


■「DVDって、店に返すとき巻き戻さなくていいんだよね」


■茗荷谷のツタヤがおととい閉店しました。


■音楽も映画も猫も杓子もサブスクサブスクというこのご時世にレンタルという業態は厳しいのかもしれません。なにせ、一回借りたCDあるいはDVDは、店に返しにいかなければならない。

おれが子供のころはさー、親にクルマで片道30分のブックボックスに連れてってもらって、8cmのCDシングル一枚借りて、帰って、CDラジカセ(死語)でダビング(もっと死語)して、翌日、またブックボックスに行ってそのCDを返却しにいく、という労力をかけておりました。

いまから考えると、もう、杉浦日向子の本の中で紹介される江戸時代の人々の生活みたいに思える。


■でもレンタルの楽しみってのもたしかにあって。週末の夜に映画をレンタルした帰りしな、コンヴィニエンスなストアーやマクドナルドに立ち寄って食べ物を調達したりとかさ、そういう、ね、ありましたよね、そういった楽しさ。でももう、こういうのもそろそろ昔話の領域なんだろうな。

「DVDって、店に返すとき巻き戻さなくていいんだよね、VHSと違って」とか云ってた時代の昔話。


■ピチカート・ファイヴ「電卓」聴きました


■昨日はボジョレーヌーボーの解禁日だったそうですが、あれって解禁日前に飲んじゃったりすると、江戸市中引き回しに処せられたりするんですかね。やはり幕府は怒らせないようにしたいものです。


■といった意味も含めまして半蔵商店でございますが、20年間お蔵入りになっていた音源、ピチカート・ファイヴの「電卓」聞きました。配信が水曜日から始まっております。これの37曲目ね

HCFDM(※ご存じない方はお手持ちの古語辞典で調べてみてください)の時代を感じさせる電卓でした。なんというか、20年くらい前に、部屋にDJイベントのフライヤーをペタペタ貼って、ル・ハモンド・インフェルノのことを「ハモやん」と呼んで、半透明のiMacで手打ちhtmlでホームページ作ってて、毎月マガジンハウスの『リラックス』を購読して、ノア渋谷のレコード屋に通って、セント・ジェームスのボーダーのカットソーを着て、なんならベレー帽かぶって夜中のクラブに集まってたタイプの人は聴くといいといいパカ。と、うちの近所のアルパカが云ってました。

しかしこのボコーダーの声、誰なんだろう。


■芋けんぴの袋たいがいでかすぎ問題


■芋けんぴって、たいがい大きな袋に入ってるんですよね。もうちょっと小さい袋に入れて売ってくれたら助かるんだけど、と見るたびに思う。

もちろん、この世の中には小さい袋で売られてる芋けんぴも存在するにはするんでしょうけど、スーパーの店頭で見かける芋けんぴの袋はたいがいでかい。

小袋に入った50gくらいの芋けんぴが売られてると便利なんだけどなー。


■いま調べたら、無印良品が100g袋の芋けんぴを作ってるようです。ふむ。





■今日は日曜ですが、仕事の宿題を4時間半してました。えらい。でも、土日はちゃんと休まないと、平日にきちんと働けないんじゃないか、とも思う。


■ピチカート・ファイヴ「電卓」


■アコムのCMのau三太郎っぽさが気になる今日このごろですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。立冬も過ぎました。早いところでは、もうクリスマスソングを流したり、クリスマスツリーの飾り付けが始まったりしております。まあ、このタガが外れたような「11月1日からクリスマス」の風潮は、もうあきらめて受け入れるしかなさそうです。

だからまあ、変な話、ハロウィンがある種の防波堤として機能してるようにも思う。ハロウィンがなかったら、10月1日ぐらいからクリスマスツリーってことになってたかもしれない。


■さて本題。これですよ

ピチカート・ファイヴの「電卓」が、ついに、ようやく、やっとCD化されます。あ、その前に配信もあるのか。

電卓ってのは、あれですよ、クラフトワークのカバーですね。皆様ご存知の通り『さ・え・らジャポン』('01)のプロモLPにしか収録されていないレアトラックです。


■この「電卓」は、以前、クラフトワークのカバー曲を集めたコンピ(『Musique Non Stop』)ってのがあって、それ用にピチカートが作ったままお蔵入りになった──とヒトから聴いた記憶があるけど、クラフトワークのカバーコンピが'98年で、『さ・え・ら』が'01年だから、時間に隔たりがあるので間違ってるかもしれない。どうなんだろう。

そういうあれはさておき、ようやくピチカートの電卓が聴けるので、めでたいですね。


■しかし、この「電卓」が収録されてるプロモLP。これはこれで欲しいんだよなあ。鯉の写真が良くって。

でも、この値段では手が出ません…


■手包み2層あんぱん


あんぱん、といえば文明堂の「3時のおやつあんぱん」が好きです。あの立方体のやつですね。

が、つい先日の文化の日、この「手包み2層あんぱん」というのに出会ってしまい、いっぺんで気に入りました。十勝産小豆の粒あん&豆乳クリーム入り、と袋には書いてあります。

あんぱん

正直に書くと、今週は4個食べました…。

うん、たまたまスーパーの「ライフ」で売ってたんですよね。あなたの近所のライフにあるかどうかは分かんないですが、気になった方は探してみてください。





甘いもの、といえば、『にっぽんの芸能』で、莟玉が和菓子コーナーを始めるらしいですね。


■晩秋、クリストファー・ロビンのうた


■読書の秋です(秋といっても、もう立冬まで何日もありませんが…)。おれの場合、肌寒い季節になってくると、なぜか海外児童文学の本を手に取りたくなってきます。とはいえ、「なってきます」ってだけで、じっさい手に取るかどうかはまた別の話だったりもするわけですが、先日『クリストファー・ロビンのうた』を取り寄せました。『くまのプーさん』を書いた、A.A.ミルンによる子供向けの詩集です。

クリストファー・ロビンのうた(一)

クリストファー・ロビンってのは、クマのプーさんの友人であるところの人物です。ミルンの息子がモデルというかほぼ本人というか、そんな感じです。蛇足ながら。


■おこづかいで岩波書店の『クマのプーさん/プー横丁にたった家』を買うような少年でした。あの、ハコ付きでハードカバーの立派なやつです。プーさんと云えばディズニーのアニメよりもこっち(=原作)。なので、わりと自然に『クリストファー・ロビンのうた』にも手が伸びたわけです。町の図書館で借りました。


■'18年に河出書房新社から新装版が出ましたが、ここはひとつクラッシックに'78年の晶文社版を。「ブックデザイン 平野甲賀」って書かれてる。云われてみると、この題字は確かにそうだ。

クリストファー・ロビンのうた(二)

背表紙を見ると、「あ、長音記号はもうちょっと短くした方がいいな」とか、「"の"の級数はもうちょっと下げてもいいな」とか、そういった発見があります。すいません、いちいち。


■ま、そのうちゆっくり読もうと思います。

ちなみに続篇の『クマのプーさんとぼく』は読んだことがないです。子供のころ町の図書館に置いてなかったので、接触せずいまに至ります。そういうもんですよね。でも、読んだことがないということは、これから読む楽しみがある、ということでもあります。