■風呂場に時計のある生活 |
■ここ最近の買い物でかなりの当たりだったのが、小さなデジタル時計である。手のひらに収まる大きさで、コンパクトのようにぱちんと閉めるフタがついている。フタを開くと、フタがそのまま台座になる。おそらくは旅行用だろう。
といっても旅行用に買ったわけではなく、その時計を拙僧は風呂場に置いている。三点式ユニットバスの洗面台にその時計を置くと、なんと、驚くべきことに、歯磨きをしながらでも、ヒゲを剃りながらでも現在の時刻を確認できるのである。しかも、湯舟につかりながらでも、あまつさえ、シャワーを浴びながらでも、現在の時刻を確認できるのである。令和最大の発明と云ってもいいだろう。科学の進歩には驚くばかりである。
──なにを云っておるのか。 (゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )
忙しい朝の残り時間を確認するのに重宝するし、休日ゆっくり湯につかる時に何分つかったかを計るのにも適している。要するに便利だ。どうしてもっと早くに風呂場に時計を置くことを思いつかなかったのだろう。不思議である。
■ところでこのデジタル時計、単におれが風呂場に置いてるというだけであり、別に防水加工だの防滴加工だの、そういう風呂場用の仕様ではない。こっちのほうが、ちゃんとした風呂場専用時計より安かったのである。
先日、電気カミソリが動かなくなったので電池を入れ替える作業を行っていたところ、手を滑らせ、電気カミソリ本体が洗面台に置いてあるこのデジタル時計を直撃。デジタル時計はそのままピタゴラスイッチ的に便器の中に落ち水没。あわてて拾い上げたが、デジタル時計の液晶はのっぺらぼうになっており、なにも表示されなくなっていた。合唱。
──未知ーという名のー♪ ふーねーにー乗りー♪ (´Д` )(´Д` )(´Д` )フネニーノリー
もとい合掌。
■風呂場の便利な時計がなくなると困る。一日置いて改めて店に赴き、色も形もまったく同じデジタル時計を買った。そして新しい時計を携えて帰宅して風呂場に向かったところ。
水没して壊れたというのに未練がましく洗面台に置いといたデジタル時計が、ちゃんと動作してるんである。示している時刻こそ間違ってたが、ちゃんと数字を表示してるんである。なんだこれ。新しい時計買ってこなくてもよかったじゃん…。
でも、水没したデジタル時計を放置すると直る(こともある)ということが分かったから、まあいいか。
■ちなみに上述の電気カミソリは、電池を新しいものに取り換えても動かなかった。おれが買い替えるべきはデジタル時計じゃなくどうやら電気カミソリだったらしい。