■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

■「洗濯機をすぐ買い換えてください」


■先週、石神井公園の貧乏長屋から、茗荷谷の貧乏長屋への引っ越しを済ませました。

その際、洗濯機を取り付ける業者(引っ越し本篇と、洗濯機の取り付けって、別々の業者がやるんですね)の人に

「洗濯機をすぐ買い換えてください。遅くとも一ヶ月以内には買い換えてください」

と云われました。ふむ。


■というのも、おれが使っております洗濯機は、'04年に会社の人からもらったものなのですね。それを、'16年の今日まで使っているわけです。

で、そう、「会社の人からもらった」ということは、おれが譲り受ける以前に、会社の人が数年は使っていたわけです。

先日、洗濯機のフタの裏を確認すると、95年製という文字列が記されておりました。スチャダラパー『5th Wheel 2 the Coach』、コーネリアス『69/96』、ケン・イシイ『Jelly Tones』がリリースされた年にリリースされた洗濯機です。21年前か!!!


■旧居では洗濯機はベランダに置いてたんですね。で、新居では洗濯機は室内に置けるのですが。

この洗濯機を部屋ん中において改めて見ると、まあ、ちょっとびっくりするくらいボロボロなんですね。湾岸戦争で爆撃された初代ゲームボーイとまでは云いませんが、なかなかのボロボロ具合で、これはもうジャンルで云うと洗濯機というよりも粗大ごみに近いです。21年前の洗濯機だから当然といえば当然なのですが。

上記の業者いわく、「ホースもかなり劣化してるから、買い換えるまで水漏れに気をつけてください」とのことでした。


■ということで、すみやかに洗濯機を買い換える予定なのですが、当世の洗濯機は大まかに分けて、

1) 普通の洗濯機
2) 簡易乾燥機能つき洗濯機
3) 乾燥機能つき洗濯機

がありまして、電器屋の兄ちゃんに訊いたところ、「2)は、あんまり意味ないです。すぐ使わなくなります」とのことでした。ということで、1)か3)かに選択肢が絞られるわけですが、1)が4万円で買えるのに対し、3)は10万円くらいするんですね。そこでちょっと迷っております。


■ま、いままで使ってた洗濯機は1)なので、新しい洗濯機も1)でかまわないと云えばかまわないのですが、3)は、もう、乾燥が終わったら、「洗濯機から洗濯物を取り出してそのまま着られるレベル」とのことらしいんですね。どういうことかというと、洗濯物を干す手間、というのが日常生活からほぼ省略できるんですね(当たり前ですが)。雨の日だろうが風の日だろうが天気を気にしなくていい。洗濯物を干すタイミングを計算して行動計画を立てなくていい。

数年は使うものだから、10万円も高くはないなあ、と思います。

が、なんつーか、「天気を気にしたり」「洗濯物を干すタイミングを計算して行動計画を立てたり」と脳を働かさなくなる分、ヒト科ヒト属ヒトとして退化するのではないか、と妙な心配をしてしまいます。天気とか湿度とか風とかに鈍感な人とか、ちゃんと行動計画を立てられない人とかになるのではないか。

でも、「洗濯物を干すことに使っていた脳のリソースを、他のことに回すことができる」という考えもできるわけだしね。あんまり変な心配をする必要も無いかもしれない。

つい「新しい利便性は、ヒトの何かを損ねる」みたいな考え方をしちゃうんですよねー。いかんいかん。良くないことだ(←と書いたけど、これは世間に迎合してそう書いたまでで、やっぱり「新しい利便性は、ヒトの何かを損ねる」式の考え方は心のどこかにちょっとある…)。


■ま、1)にしろ3)にしろ、新しい洗濯機は、近日購入します。


■秀山祭九月大歌舞伎 9/24夜 9/25昼


■引っ越しを済ませ(と云っても、荷ほどきはまったく進んでません。というか荷ほどきできる気がしない)、この週末は歌舞伎座に行ってました。二十四日(土)に夜の部、二十五日(日)に昼の部。


■まず夜の部。『吉野川』は、いろいろすごい演目らしいですが、すいませんあんまりピンと来なかった。カブキを6年半観つづけて、これ。まあおれみたいな客もいるということで許してください。『らくだ』はシネマ歌舞伎で観た勘三郎×三津五郎とどうしても比べてしまう…。米吉がよろしい。

『元禄花見踊』では、後半、近くの席のおば様が、

音楽に合わせて手だけで踊り始める

という謎の事態が発生。最初はなんのオタ芸かと思った笑。舞台上の踊りとかなりシンクロ率が高かったので、このおば様も実際に日舞をやっていると思われる。興が乗ってきたのか、おば様自身も発表会が近いのか笑。

歌舞伎座の幕間に、「上演中は客席で踊らないでください」というアナウンスが流れる日も近い。近くない。


■で、昼の部。『碁盤忠信』は、まあ、七十八分は少々長いと思う。嫌いじゃないけど。『太刀盗人』は種之助が彌十郎との対比でまるで子役のようにちんまりと見えたのが面白かった。

そして『一條大蔵譚』。今月がはこれがベストでした。良いだろうなあ、と予想して観に行ったら、やっぱり良かった。安定の播磨屋大蔵卿。


■さて話変わりまして。

石神井公園に住んでたころ(と云っても、つい先週までのことですが)、歌舞伎座の終演後に、歌舞伎座裏のマガジンハウスやら音響ハウスやらのエリアをぶらぶら散歩して、銀座の大通りに戻って銀座一丁目駅まで行って、そこから有楽町線で石神井公園まで帰る、というのが定番だったんですね。

でも茗荷谷(丸ノ内線だ)に住むようになったので、「歌舞伎座発→丸ノ内線銀座駅」までの散歩ルートを新たに開拓しなければならなくなったのです。終演後の散歩、大事じゃないですか、芝居を反芻したり、気持ちを日常生活に切り替えたり。


これまでどおり銀座一丁目駅まで散歩して、銀座一丁目駅から有楽町線で有楽町駅まで行って、そこから歩いて日比谷駅まで行って、日比谷線に乗り換えて銀座駅まで行って、そこからさらに丸ノ内線に乗り換えて茗荷谷に行く──という手もあるにはあるけど、さすがにややこしすぎる。はて、どうしたものか。


■本日、石神井公園完全撤収


■ただいま9/24の午後一時四十五分です。石神井公園の旧居からお送りする最後のエントリとなりました。朝九時にこの部屋に来て、掃除の仕上げをしてました。最後だから掃除なんかしなくてもいいんだけどさ。一応ね。

風呂場の排水口もパカッと開けて、変な部品とかもちゃんと掃除しました。


■’04年4月から12年半も住んでる部屋を出る、というので、やはり少なからず思うところはあります。が、今日は四時半から歌舞伎座夜の部なんで、感傷にひたってる暇はありません。さっさと茗荷谷の新居に戻って身支度して木挽町行ってきます。


■しかし、オードリー春日も、むつみ荘を巣立つ日がいつかは来るんでしょうか。


■家具を捨てる。文京区役所で待つ。ヨックモックのシガール。セガマークIII。


九月二十三日。石神井公園から茗荷谷へ引っ越した翌日。の日記。

0600 茗荷谷の部屋で初めて目が覚める。起きた瞬間、自分が石神井公園にいるのか茗荷谷にいるのかが一瞬分からなかった──というようなことは全くなかった。身支度し、空のスーツケースを持って出かける。


0700 石神井公園の旧居着。昨日の引っ越しで出た少々の燃えるごみをまとめる。アパートの玄関においてある粗大ごみに粗大ごみステッカーを貼る。

粗大ごみは、10年前池袋のフランフランで買った机と、10年前池袋のロフトで買ったサイドボード。両方とも引っ越しを機にブチ捨てた。

そう。区の粗大ごみ回収を引っ越し翌日に予約しておき、引っ越しの際、粗大ごみを引っ越し屋の人に運んでもらう、というウル技(ウルテク、と読みます。くわしくは最寄りのファミコン好きな人に訊いてください)を駆使したのであった。机だのサイドボードだの、一人じゃ運べないもんね。

しかしこのサイドボード、幅が150cmくらいある。6帖間には立派すぎたかもしれない…。

0800 燃えるごみをごみ置き場に出す。

0830 アパートの玄関に置いてた粗大ごみを、業者がトラックに乗せていく様子を部屋から眺める。そのあと、何もない部屋でしばしごろごろ。

重いHDDをリュックに入れる。1台につき2つのHDDが内蔵されており、自動的にミラーリングでバックアップを取れるので安心♪ という機種なのだが、重いしかさばる。値段も少し高くて手に入りにくい(ピチカートの「キャッチー」の歌詞みたいだ)。そもそも、ポータブル用の小さいHDDを2ヶ買って同期ソフトでバックアップすれば同じことなうえに、軽くて省スペースではないか(それこそキモノの袂に入れて持ち運べる)。しかもこの重いHDDが2台もある…。

その他、雑多なモノ(新居のごみ捨て場に捨てるごみも含む。ごみ捨て場付きの物件で良かった)をスーツケースに詰めて部屋を出る。


0930 郵便局で、使わなくなったADSLモデムをNTTに送る。新居は光回線なのです。しかしADSLて。'00年代かよ。郵便局では転居届も提出する。


1030 いったん茗荷谷の新居に戻り、荷物を置く。シャワーを浴びて出発。


1130 文京区役所。転入届+印鑑登録。いや、役所なんて待たされるものだとは分かっていたが、まさかこんなに待たされるとは…。待合室には地球上の全人類の7割ぐらいが集合している有様。近所の「カレーの王様」でカレー食ったり、スタバで茶を飲んだり(スタバでもまあまあ待たされました…)、本屋をのぞいたりしてひたすら時間をつぶす。


1320 ようやく窓口に呼ばれる。印鑑登録カードがもらえるのはさらに1〜2時間後とのこと…。


1400 神田免許更新センターで運転免許の住所を書き換え。こちらも行列を覚悟していたが、あっさり終わった。15分もかからなかったのではないか。


1500 散歩しつつ有楽町まで。スマートホン(Xperiaへの乗り換えを検討中)、テレビ(新居用に大きめなのを買うことにした。32型か40型以上か)、ノートPC、洗濯機を見る。


1600 再び文京区役所。印鑑登録カードを受け取る。


1615 区役所のロビーで、スマートホンで松竹のサイトを見ていたら、明日の歌舞伎座夜の部は売り切れ。一幕見席に並ぶしかないかなあ……と思いつつ、未練がましくサイトをねちねちチェックしていたら、三階B席の切符が戻ってきた! これはタイミングがいい。買った。ということで明日は歌舞伎座です。


1700 池袋のデパ地下で、旧居の管理人さんに贈る手土産を選定。選定つったって、こういう距離感の品はハラダのラスクかヨックモックのシガールかになりますよね笑。あんまり高いのや凝ったのを贈られても困るだろうからね。ある程度ネームバリューがあって、あんまり高くなくて、常温で日もちして、好き嫌いがそんなに分かれなくて、小分けされてるのでおすそ分けもラクラク。包丁も皿も汚さない。どうだ。今回はシガールを選びました。ちなみに新居の管理人さんへはハラダのラスクを贈りました笑。

あと、最中って意外と好き嫌い分かれるよね。


1830 石神井公園の商店街を歩く。ここに足を運ぶことは今後もあるかもしれないけど、生活の場として利用するのは、さしあたってはこれで最後となる。’80〜90年代のコザの一番街やら中央パークアベニューに感じるノスタルジーを、今後はこの商店街にも抱くことになるのかもしれない。

商店街奥のゲーム屋をのぞく。いつのころからか、レトロゲームの扱いがじわじわ増えていて、セガマークIII本体やらMSX版『グラディウス』やらハイパーショットやらが置いてある。こんなお店、茗荷谷にはないだろうな。

KALDIとクイーンズ伊勢丹で、菓子、酒、サラダなど買う。


1900 石神井公園旧居で上記の品を食べつつ、ピザを注文する。練馬区の地場の宅配ピザ屋で、Mサイズが全品1080円。石神井公園の飲食店にはこれからも行こうと思えば行けるけど、このピザは茗荷谷まで配達してくれないので(当たり前だ・笑)今後食べられなくなる。このピザ屋の値段に慣れちゃうと、ピザーラやドミノは高く感じちゃうんだよなあ。ドミノはドミノで好きなんだけど。

2000 ベルギー製の謎の発泡酒(一缶百円)を二缶飲み、ピザも平らげ腹一杯になったのでちょっと仮眠。

2200 ちょっと仮眠のつもりが二時間も寝てしまった…。旧居をあとにして茗荷谷に戻る。

2300 茗荷谷の部屋に到着。


■引っ越し完了


■9/22の木曜日(大安)。空がどんより曇って、朝から雨が降りやまない、という絶好の引っ越し日和のもと、引っ越しを済ませました。

荷造りが完全には終わらないまま、引っ越しの兄ちゃん方が石神井公園の旧居に9時に来て、12年半かけて溜め込んだ荷物を10時半にはすべて搬出。11時半から茗荷谷の新居に荷物を搬入しはじめ、12時15分に完了。

雨だったので、当然のことながら荷物は少々濡れました。プラスチックの衣装ケースにも水滴が入ってきて、着物に水染みができたのは参った。シンセサイザーとか、ターンテーブルとか、そういったのはちゃんと梱包してくれたから濡れなかったけど。しかし、引っ越し屋の兄ちゃんがシンセサイザー(KORGのMS2000)を、「ピアノ」と呼んでたのが面白かった。「ピアノ、どこ置きます?」とか。


■ええ、引っ越しというものを、実に12年半ぶりに体験しました。前回の引っ越し(成増→石神井公園)は、まだ大して荷物も多くなかったので、赤帽で済ませてたんですね。段ボール十数箱とベッド(厳密には、無印良品の脚つきマットレス)ぐらいか。身軽だったなあ、あのころは。今回の引っ越しは、段ボールだけでも50箱ぐらいになってました…。よくもまあこんなにたくさん、18平米の1Kに収まっていたよな。


■引っ越し屋による本格的な引っ越し、というのは今回が初めてだったのですが、まあ完全に向こうのペースなんですね。兄ちゃん方は「ピアノ、どこ置きます?」とか最低限のことは訊いてはくれるのですが、もろもろの本質的な主導権はあちらにあります。荷物はドバドバやってきて、ドサドサ積み置かれます。難易度がぐんぐん上がってきたテトリスのブロックの勢いです。「いやー、おれの指示と微妙に違う…」という事態が続出するわけです。完璧な指示なんて、まあできません。段ボールも「ちょっと濡れてる」から「ちょっと待ってだいぶ濡れてるぞこれ」まで幅はありますが、基本的に濡れてます。ちゃんと「すぐ使う」と書いておいた段ボールが、段ボールの山の一番下に置かれていたりします。

が、この“自分では制御できない感じ”を、心のどこかで欲していたようにも思えます。これっくらいの勢いを借りないと、引っ越しなんて進まないよね。

引っ越しに限らず、自分の外部にある勢いを上手く使わないと解決しないものごとって、たまにあるよね。まあいいか、そういう話は。


■ま、かくして引っ越しは無事(?)終わったわけです。ブースカ4体がクラフトワークのように鎮座するだけで、トイレットペーパーすらなかったすっからかんの新居も、ついに段ボールの山(というかもはや山脈)で埋まりました。新居は旧居の1.5倍の広さなので、荷物だらけでも不思議とイヤな圧迫感はありません(あくまで前の部屋と比べてってことだけどね)。

が、これ、荷ほどきに最低でも一年はかかるでしょうなあ…。


■あ、あと、この茗荷谷の部屋で2年ぐらいかけてじっくり荷物を徹底的に取捨選択して、荷物を減らして、また小さめの部屋に住み替えようかな、ともすでに思っております。笑


■引っ越しは明日です


■以下がここ最近のスケジュールです。

9/17(土) 石神井公園の旧居で荷造り
9/18(日) 〃
9/19(月) 〃(午前中は新居でごろごろ)
9/20(火) 仕事で宇都宮
9/21(水) 仕事で宇都宮
9/22(木)引っ越し
9/23(金)役所行ったり郵便局行ったり旧居掃除
9/24(土)歌舞伎座夜の部に行きたい
9/25(日)歌舞伎座昼の部に行きたい


■ということで、荷造りのさなかではありますが、9/19はまだ荷物を運んでない茗荷谷の新居でごろごろしつつ『ピーナツ』の単行本を読んだり、牛丼を食べたりして、その「モノの無さ」を楽しみました。

このひろびろとした空間も、いずれモノで埋まります。つまらぬことです。

茗荷谷新居(一)

押し入れにはブースカ4体が鎮座しており、留守を守っています。

茗荷谷新居(二)


■で、これが荷造り中の旧居の写真です。相変わらずお見せできるレベルではないので、モザイクきつめです。

石神井公園旧居

とはいえ、着々と段ボールの山は積み上がっております。が、まだまだ荷造りは完了しておりません。

■いま、これを書いてるのは9/21の朝8時の宇都宮で、石神井公園に戻れるのは夜8時ごろです。引っ越しは明朝9時ですので、まあ、今晩は徹夜かもしれません…。


■荷造りラストスパート(予定)


■金曜日の、夜おそく、港区のディスコティックは、知らない人なんか、いれてもらえないぐらい♪、だというのに、拙僧は練馬区石神井公園の部屋で金曜深夜からせっせと部屋で荷造りをしております。

そう、9/22に引っ越しを控え、ちょこちょこと荷造りを進めておりましたが、荷造りできるのは、あともう9/17、9/18、9/19だけなんですね(仕事のため、平日は東京にいないのです)。この三日間がラストスパートです。この三日間に荷造りを終えないと、それはそれは面倒なことになります。

おれ、引っ越しが無事済んだら、9/24と9/25は歌舞伎座に行くんだ…。

──なんか、いわゆるフラグ立ってないか、そのセリフ。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )


■ちなみに、先日も載せましたが、これが新居の茗荷谷の部屋の写真です。いまのとこ家財道具はブースカ4匹だけの、超超超ミニマルな空間です。まだ一回しか足を踏み入れておりません…。9/1から家賃が発生している、れっきとした自分の部屋なんだけどね。家賃もったいねーな。

茗荷谷新居

で、これが、現在の石神井公園の部屋です。なにぶん荷造り中でいささか見苦しいので、モザイクをかけておきました。

石神井公園旧居

──モザイクがきつすぎて、アンダーワールド『Everything, Everything』のジャケみたいになってるんですけど…… (´д`; ) (´д`; ) (´д`; )

ほんとに散らかってるんで、これっくらいで勘弁してください。


■いわゆるミニマリストと世間で呼ばれている人々の中には、引っ越しの荷造りを30分で済ませる、という兵(つはもの)もいるそうです。すげえ。おれは18平米の部屋の片付けに、何日間かけるつもりなんだろう。ああ、ぐずぐずしてないで、ブースカしかいない新居でゴロゴロしつつ読書でもしたい。


■でも、あれだな、茗荷谷のブースカ新居も、引っ越し後にはうんざりするくらいの段ボールで一杯になるんだろうな。で、せっかくの新居も、モザイクかけないといけないくらい散らかるんだろうな。なんのために引っ越しするのか、なんのためにモノとやらを所有しているのか、なぜモノを捨てないのか。考え始めるとよく分かんなくなってきます……………………ぶつぶつ。


■2010年4月18日の辨松と歌舞伎座


■じゃあ、こないだ部屋を片付けて出てきた物件を紹介。


辨松のレシート


■歌舞伎座向かい、「辨松」のレシートです。日付は2010年4月18日。歌舞伎座さよなら公演の真っ最中ですね。時刻は13時03分。歌舞伎美人のサイトによると、第一部の『熊谷陣屋』と中村屋親子の『連獅子』の幕間ですね。

ということは、おれは熊谷陣屋を見終わったあと、通りを渡って辨松に駆け込んで、このレシートに印字されている「白飯二重」の弁当を買ったのでしょう。


■熊谷陣屋の弥陀六は富十郎だったなあ、とか、あのころはまだ勘三郎元気だったよなあ、とか、そういうことを考えてしまいたくなります。このようにレシート一枚でいろいろ物思いにふけってしまうので、部屋がなかなか片付かないのであります。

今晩は東京に戻って、また部屋片付けの続きです。


■荷造りは進んでいるのか


■この土日は引っ越しに備えて荷造りをしてました。

BOSE『明日に向かって捨てろ!!』

荷造りは着々と進んでおります。と書きたいところですが、進んでるのか後退してるのかすらよく分かりません。自分では進めているつもりなのですが。とはいえ、仕事の都合で週末にしか作業できないのがつらい。

あと、土曜日は仕事で上京してきた弟と寿司食べたりお茶飲んだり冷麺食べたりしたので、それで半日ほどつぶれました。


■うん、数年前から本や雑誌やCD、そして、生活してるといろいろたまってくる「紙の形をしたもの(※まあ、仕事の書類ですとか、領収証ですとか、街から持ってきたフライヤーですとか、手書きのメモ、新聞の切り抜き、クレジットカードの明細、その他いろいろ)」などは、たいがい段ボールに突っ込んで部屋の隅に積んでるんですね。それが十数箱あるんですが。

引っ越すに当たって、この箱の中身を仕分けようと思ってこの段ボールを開けたら、これがまあまさにパンドラの匣。夥しい量の物資が飛び出してきました。これぞ厄災。

段ボールを開けずに、そのまま新居に運ぶこむべきだったかもしれない。いや、それはそれで厄災を先送りしてるだけだし、せっかくの広々とした新居が段ボール群で圧迫されるのも困る。なので、夥しい量の物資を要るものと要らないものに仕分けて、要らないものをせっせと捨てております(とはいえ、引っ越し期日のリミットを考えると、「段ボール群は新居で仕分け」が正解だったような気がしてならない……)。


■この段ボール群、中身が分からない箱とかあるんですよ、平気で。しかも数年間開けてすらいないし。こういうのは箱ごと捨ててもいいのかね。


■しかし、なかでも「紙の形をしたもの」の整理整頓がおっくうですね。要るのか要らないのか微妙なのがあったりしてね。というか、微妙なのが9割ですね。微妙だからわざわざ段ボールに取っといてるわけでね。

「ScanSnapを買うといいですよ」などとおっしゃる親切なお侍さんがたまにいらっしゃるんですが、まあScanSnapならとっくに所有してるんですね。でも、拙僧レベルの高僧になると、もうScanSnapでスキャンする手間が面倒だし→そもそもスキャンしたやつをいちいち見返さないこと気づく、という次元に達してるんですね。ScanSnap、少なく見積もってももう二年は使ってない。


■先々週、ブックオフオンラインに本を引き取りに来てもらいました。段ボール2箱で70冊くらい。売値は700円…。もうちょっと行くかなーとは思ってたのですが700円。うむ。まあ、「自宅まで引き取りに来てくれる料」があらかじめ差っ引かれてると考えたら、こんなものか。

で、先週も段ボール1箱引き取ってもらいました。ただいま査定中。


■しかし、引っ越しくらいでじたばたしすぎじゃないかね、おれも。荷造りぐらいちゃっちゃとやれよ、と我ながら思う。


■『小さなグルメ、スヌーピー』『生き残りキャンプだよ、スヌーピー』


スヌーピー


■先日、栃木県内のブックオフで『ピーナツ』の単行本を捕獲しました。ピーナツの単行本って、百円コーナーにあるとつい買ってしまいます。

で、もののサイトによると、日本語版ピーナツは全86巻出てるらしいんですね。第60巻までは鶴書房から、第61巻以降は角川書店から出ているようです。この『小さなグルメ、スヌーピー』は第85巻、『生き残りキャンプだよ、スヌーピー』は第86巻に当たります。

で、もののサイトによると、日本語版の最後のほうって、あまり数が出てなくて、ちょっと珍しいらしいです。ふむ。


■しかし、引っ越しを控えた荷造りが終わってないのに、また荷物が増えてしまいました。嗚呼。

いや、「荷造りが終わってない」どころか、まだ始まってすらいないかもしれない……。


■さて引っ越し先はどこかといいますと


■さて。引っ越しだの新居だのについて先日から書いております。が、肝心な引っ越し先について、そういえば書いてませんでしたので改めて書きますと、このたび石神井公園から

茗荷谷

に引っ越すことになりました。なりました、っていうか自分で決めたんだけど。


■引っ越し先のエリアを探すにあたっては、下記の二点を重視しました。

・都心へのアクセスが良い
・渋谷(=職場。まあ平日はずっと栃木・茨城へ出張なのですが…)へのアクセスも良い

↑すいません、箇条書きにするほどでもなかったわこれ。でもまあ、西は新宿区から東はスカイツリーまでいろいろ見てみましたが、だいたい文京区のあたり、に落ち着きました。で、丸ノ内線の使い勝手が良さそうなのと、「静かそう」「治安が良さそう」という理由で茗荷谷にしました。駅周辺は緑が多いです。学校も多いです。ご近所に、お茶の水女子大、筑波大、所ジョージが学費未納で除籍された拓殖大学などがあります。ええ、「第6位! 拓殖大学!(ガタン)」の拓殖大学です。

──とんねるずの『細かすぎて』を見てないと伝わらんだろう、それは…… (゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

拓殖大学

あと、丸ノ内線の発車メロディーっていうんですか、あれ大嫌いなんですけど、茗荷谷駅だけ普通のブザーなんですよね。それもちょっとうれしい。軽く検索したところによると、どうも駅周辺の住民のクレームでブザーになったらしい。うむ。


■で、住む物件も文京区内だけで10近くは内見しました。「ふつうはこんなに何軒も見ないですよ」みたいなことを不動産屋の人に云われたけど、しょうがないだろ。見るだろ。生活に関わることなんだから。

ということで一ヶ月近くに及ぶ内見の旅を経て、茗荷谷の1K9帖駅近南向室内洗濯機IH光回線、の部屋に決めました。

決め手は、いろいろありましたが、

「共用部分(エントランス・階段・廊下)がどんよりしてない」

これ。これが決定打でした。おれの予算だと、これを満たす部屋ってあんまり無いんですよね。あっても手狭な6帖間だったりね。「どんよりしてない共用部分」と「9帖の広さ」、が両立してる珍しい物件が見つかって良かった。エントランスもオートロックで。


■ということで、長年住んでた石神井公園を離れ、今月から文京区民になります。いや、石神井公園に残っても良かったんだけどさ、ちょっと他のところも住んでみたいしね。とはいえ石神井公園はいいところなので、また戻ってくることもあるかもしれない。

しかし、荷造りは9/22の引っ越しに間に合うのだろうか。もう、おれの石神井公園の部屋でフリーマーケットを開催しようかとすら思う……。そうじゃないと荷物なんて減らんよなあ。


■新居でミニマリスト的空間を楽しむ等


新居(一)

■本日、新居のガス開栓に立ち会いました。新居に足を踏み入れるのは内見以来はじめてのことです。

そう、この新居、9/1から契約しているのですが(なので、とうぜん家賃も発生しております)、このたびようやくてめえの部屋に入れたわけです。で、前にも書いたとおり本格的な引っ越しは9/22なので、実際に暮らし始めるのはもう少し先です。


■いまのところ、新居に運び込んだのはブースカ4体のみです。その他の家財道具は、皿の一枚、本の一冊も持ち込んではおりません。それどころか、トイレにトイレットペーパーすらありません。

新居(二)

9帖のフローリングにブースカ4体のみ、という極めてミニマリスト的な空間の中で、駅前のマクドナルドで買ってきたダブルフィレオフィッシュとコーヒーを摂取し、新居で初めての朝食を済ませました。うむ。ミニマリストも惡くない。


■キッチンの温水の栓をひねったところ、突然パキッという異音がしました。なんらかの部品が、いきなりヴッ壊れたみたいです。温水は出てきませんでした…。なにこのプレイボールホームラン。まあ冷水はちゃんと出てくるからいいけど。

(その後、菓子折を持って管理人さんに挨拶に行きがてら、上記の件を説明しました。修理は来週以降になるようです。)


■で、新居でしばしミニマリストごっこを楽しんだ後、石神井公園の旧居に戻りました。こちらはミニマルどころかカオスですよ。カオスパニックですよ。「君に、胸キュン。」のB面ですよ。引っ越しを控えて部屋中ひっくり返してるんで、とてもじゃないが写真は載せらんない。

うん、もう荷造り以前の問題。いろいろモノを捨ててるんですが、なかなか片付かなくて、なかなか荷造りまでたどり着かない。

18平米の部屋に、よくもまあここまでモノを貯め込んだな、と他人事ながら思います。

──他人事じゃねーだろ… (゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

まあ12年半も住んでるからね。ホテルをチェックアウトするように簡単にはいかない。

で、このモノで一杯の部屋を放置したまま、明日から金曜までまた四泊五日で出張に出かけるわけです。なあ、ほんとに9/22の引っ越しまでに荷造りできるのか、これ…。

とりあえず夕方ごろ、段ボール二箱の古本をブックオフに引き取ってもらいました。


■しかし、モノの無い空間ってやっぱり落ち着きますね。でも、新居のミニマリスト的空間も、徐々にモノに浸食されてくんだろうな。もったいない。

もう、CDとかレコードとか本とか雑誌とか、いろいろ捨てようかなあ。もしくはカネ持ってるコレクターにめちゃくちゃ高く買ってもらうとか。ドバイ在住の石油王だけど小沢健二の廃盤8cmCD探してるよーって人は連絡ください。


■おそ松さん×歌舞伎


助六


おそ松さん×歌舞伎、ということで、とりあえずiPhoneの画面を助六のにしてみた。これ何松? 知らんけど、かっこいい。


■今週は珍しく出張が一泊しかありません。

昨日は成田の外資系ホテルに泊まっておりました。ルームサービスでテリヤキバーガーを発注したのですが、運ばれてきたバーガーを食べてみたら、ハンバーグがテリヤキじゃない普通のハンバーグでした……。

こういうとき、「人生において、本当に欲しいものは手に入らないものではないのか。むしろ、欲しがるからこそ手に入らないのではないか」みたいなことを考えてしまいます。


■そして部屋の荷造りは、案の定、進んでおりません。