■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

■ターンテーブルを買いました


■昨日は午前中から渋谷の楽器店でnanokey2とターンテーブルを発注。その後、レコード屋とブックオフをちょっとのぞいて銀座へ移動。ポロシャツ(3割引)を買って、とある小さな神社で来月の演舞場の切符が手に入るようお願いして、前から気になってた庶民的な鰻屋で鰻丼 feat. 日本酒1合。てくてくと日本橋に移動して、眦膕阿悄

そう! 東京のデパートは七月が似合うのです。おれはこのことを、世界デパート学会において、'04年のジュネーブでも、'07年のザルツブルグでも、'10年の富山でも、そう主張してきました。

──あるのか? そんな学会…( ´д) ヒソ (´д`) ヒソ (д` )

あの、呉服フロアの冷房の冷気とお香の匂いがミックスされた感じがたまらん。デパ地下の和菓子屋のショウケースに水ようかんが並んでる感じとかもいいよね。

話を戻すと、眦膕阿慮睇フロアの甘味処でかき氷を食べ、地下の食品売り場でガレッジセール川田似の女店員に妹夫妻に送る菓子を発注(先日の携帯電話のお返し)。ついでに自分用にエイタロウ(←漢字の画数が多すぎるのでカタカナで)の飴を買って眦膕阿鮟个董近所の「うさぎや」でどら焼きを二個買おうかなと思いつつも理性を働かせて一個だけ買ってから、日本橋三越をぶらぶらして、気が済んだので家に帰りました。以上、昨日の日記。


■さて、ここからが本題なのですが、みなさんターンテーブルご存知ですね。そう、かつてKLFがアムステルダムでライブ中に客に投げつけたあれです。ようするにレコードプレイヤーです。上に書いた通り、それを昨日買ったわけなのですが。

生まれて初めてですよ、ターンテーブル買うの。や、いまからスクラッチDJを目指すわけではなくて、アナログレコードをmp3やwavに変換するために買いました。

機種はstantonの「T.92 USB」です。一つ格下の「T.55 USB」という廉価版もあるんですが、ここは節約するところではないだろう、という気がしてT.92にしました。その名の通り、USB端子が付いてるので、PCにレコードの音を取り込む際に便利、ということらしいです。どこがどう便利なのか具体的にはまだよく分かりません。現物はさっき届いたばかりなのです(このT.92を届けてくれた宅配便の人は、しかし、例の中村橋吾似の兄ちゃんではなかった)。


■ターンテーブルを買うのはこれが初めてなのに、レコード自体は中学のころから、ピチカート・ファイヴの『Free Soul 2001』を皮切りに、渋谷系やらテクノ系やらマーティン・デニーやら、細々と買い続けてたんですね。

レコードプレーヤーなんて持ってないのに、レコードを半ば12インチ四方のトレーディング・カードのように集めていたわけです(枚数はたいしたことなくて、実家にある分も合わせて百枚もないと思う)。集めたレコードは、たまにDJする機会がある時にかけたり、ごくたまにレコードプレイヤーを持ってる親戚の家でカセットにダビングしてもらうときくらいしか、実際に耳にすることはありませんでした。なんのためのレコードだよ。

ですが今日、家にT.92 USBが届いたことで、ようやくおれの持ってるレコードがトレーディング・カードではなく、ちゃんとまっとうにレコードの役割を果すことになるわけです。よかったよかった。


■ということで明日からは、レコード屋にならぶレコードを「トレーディング・カード視」することなく、ちゃんとCDと同じ音楽ソフトとして扱うことができます。これまでは、うかつにアナログ盤をジャケ買いしても中身を聞くことができませんでしたが、明日からはちゃんと聞くことができます。

これからは、この地球上にあるCDだけでなくレコード盤も聞くことができるようになったのだ!と考えると、急に視野が開けてきた気にさえなってきました。単純ですか。


(付記)
そういえば、沖縄市一番街の普久原レコードで、ピチカート・ファイヴ・モデルのコロムビアのポータブル機を買ったことはある。でも、あれは実用でなくあくまでコレクション用という意識で買ったので、数回しか使ってません。


■(小倉ホイップ)


頭脳パン


■この土日のカブキ状況


■スーパー歌舞伎、巡業、愛之助の『毛抜』、真山青果の新歌舞伎、猿翁復帰、と、お江戸の芝居小屋はイレギュラーづくしの一ヶ月でした。文月もそろそろしまいです。


■7/28は、亀治郎の会(猿之助になってもこのタイトルで、サイトのドメインもkamejiro.infoなんですね)の切符が売り出されまして、まあ、「どうせまた『発売直後にすぐ売り切れてしまったようですが、拙僧の法力をもってして無事手に入れることができました』とか書くんでしょ?」とお思いの方も多いとは思うのですが、うん、買えたよ。


■そして本日7/29は、演舞場千穐楽でした。カーテンコール、5回くらいやってました。猿之助や團子くんがデジカメ(?)で舞台上で記念撮影してました。


■蒸し暑い夜です。こんな夜にはgocoupの「le petit ninja de l'étoile」が似合うと思いますので、ぜひ聴いてみてください(と、唐突に宣伝)。gocoupの最新作。無料です。


■中村橋吾/iPad/AKB


■おれが歌舞伎好きだから云う訳じゃないんだけど、うちに配達に来る某宅配便の人が中村橋吾に似ている。

すごくそっくりと云うほどではないが、「チャド・マレーン」の加藤が市川中車に似ている程度には似ている。

そういえば、西武池袋線に「中村橋」という駅があるんだけど、これに吾をつけたら中村橋吾だ。之助をつけたら中村橋之助だ。ということに気づいたのはわりと最近。


■iPadって、街で使ってる人をちょくちょく見かける。が、iPadを持ち歩いている層は実際の所どんどん入れ替わってるのではないか。iPad買いたての人が購入初期の嬉しさで持ち歩いているのが目につくだけで、たいがいの人は買って二ヶ月もすれば持ち歩かなくなってるんじゃないだろうか。

──と根拠もなく思っている。でも、iPadって別に持ち歩かなくてもいいんだよね。家で使ってもいいんだよね。

シンセとかドラムマシンとか、iPadにはいろんな音楽ソフトがあるらしいので、オンガク用に一台買ってもいいかなあ、と思った。


■改めて書くまでもない有名な話だけど、AKBのファンは、付録の握手券が目当てでAKBのCDをまとめ買いするらしい。

なので、レコード会社はAKBのCDを短冊型の8cmCDでリリースすれば、12cmCDより軽くて小さいので輸送費や保管費をコストダウンできるのではないか。AKBファンも、まとめ買いしたCDを置くスペースに困らない。

と一瞬思ったけど、短冊8cmシングルCDの制作コストは12cmCDよりかかるんだよね。おれも自分でプレスしたから知ってますが。笑

Winkが売れたおかげで、そのお金でレコード会社はフリッパーズ・ギターを売り出すことができたように、AKBが売れたおかげで世に出ることができたマニアックな(←メジャーなアイドルに比べてってことね)アーティスト、というのもまたいるんだろうか。


■そういえば0930(オクサマ)って一時期いいとものレギュラーだったよね


■先日のFNS27時間テレビで、昭和60年に初めてとんねるずが「テレフォンショッキング」に登場したときの映像が流れてました。

「そうそう、昭和60年ごろのとんねるずってA to Zにこんな服を着せられてたわー」と当時の空気を思い出したりしたのですが。


■その映像中、ステージの下手に置かれている「その月の出演者の写真がカレンダー状に並んでるパネル」に、若いころの市川團十郎のような写真がちらっと見えたんですね。

確認のためこのページを見たところ、やはりそれは市川團十郎でした。ちなみに團十郎が2/14で、坂東八十助が2/13です。ふむ。

そういえば去年、愛之助がテレフォンショッキング中にタモリを待たせたってことがあったな。


■ところで声優の三ツ矢雄二って、今、いいともの準レギュラーなんですね。ちょっとびっくりした。


■あと、いまが'80年代だったら、祖父江慎もいいともの準レギュラーに起用されてるような気がたまにします。なんとなく。


■6日ぶりに機種変更しました!


■半蔵商店をお読みの小学生の皆様におかれましては、もう夏休みなんでしょうか。うらやましい限りです。


■さて私事ではございますが、おとといの日曜日、実に6日ぶりにケータイを機種変更いたしました。

──なあ、こないだ9年ぶりに機種変更したばかりだろ…(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

うん、結果として一週間のうちに二回も機種変更することになりました。なぜこんなペースになったかは、話すと長くなるので簡単にまとめると、ずっと探してたG11という機種が手に入ったんですね(妹のダンナからのお下がり。笑)。欲しかったんだよなーこれ。

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▲思いっきり影が映り込んでですいません。

この、ね、端正なフォルム(この写真からは伝わりづらいですが)。ボタン上のフォントにも気を配ったデザイン。いいよね。

一見スマートホンにも見えますが、スマートホンではないです。普通の携帯電話です。なので、通信費も比較的安いです。


■G11には気になる点もございまして。

・サブウインドウがないので、机上でちょこっと時刻を確認したいとき不便。
・使うたびにディスプレイ部をスライドさせることになるが、耐久性はどうなのか。壊れやすくはないか。
・前面にもボタンが付いた先代のG9の方が実は使いやすいのではないか。

とか。まあ気にしてもしょうがないけど。

あと、操作に慣れるのにまだまだ時間がかかりそうです。なにせクルクルピッピッが付いてないからさー。


■ほんとはA1301Sを引き続き使っていきたかったんだけど、そうもいかないみたいなので、これからはこのG11を末永く、ディスプレイが傷まないように優しくスライドさせつつ、使っていきたいと思います。スマートホンにはまだ替えません(正直、現時点のスマートホンって、試作品レベルのキカイを市場に流して、ユーザーから金取って動作テストさせてる段階ってイメージ)。


■なお、7/22深夜にauが旧800MHz帯を停波したので、ついにおれのA1301Sも「圏外」の表示が出るようになってしまいました。9年間ありがとうA1301S! ついでに6日間ありがとうURBANO AFFARE。


■代官山にて


ダイコク

写真に関係ないんですが、今年の27時間テレビ、いちばん面白かった(と思われる)深夜帯を見逃しました。見たかったなー。

と、中学生のようなことを思っております。


■国立劇場 歌舞伎鑑賞教室 『毛抜』 7/8


■愛之助よりも、高麗蔵が印象に残ってます。


■幕間のイヤホンガイドで、「粂寺弾正はボーイズラブ、つまり、かわいい男の子にも興味があるのです」と直球で解説してたのが面白かった。


■前半のガイダンスで、くろごちゃんを初めて生で見ました。とんねるずのロケ企画だったら、画面に登場して2秒以内に木梨に跳び蹴りされそうな感じのルックス。


■しかし今月は、演舞場もそうだけど国立劇場も切符取りにくかったですね。あやうく買い逃すとこでした。


■9年ぶりに機種変更しました!


■レイキャヴィクやブエノスアイレスではどうなのかは浅学にして存じませんが、トーキョーは本日、梅雨が明けました。そして、梅雨明けから七月末日までのわずかな期間だけが夏です。七月に較べれば、八月なんてあんなもん、食べ終わったトウモロコシの芯みたいなもんです、とまでは云いませんが、まあ、そんなもんです。

といった意味も含めまして半蔵商店でございますお暑うございます。夏バテ防止のため、今日の夕飯には、とんかつと、麦飯と、納豆と、とろろ500グラムを摂取しました。この量のとろろは、すり下ろすのもちょっと手間でした。とろろも500gとなると、あれだね、もう主役張れるね。とんかつのほうが箸休めの脇役ってかんじになりました。


■さて、今日は携帯電話のお話です。

携帯電話って云うのは、携帯型の電話のことでして、電話というのはグラハム・ベルが1876年に

──いや、そこから説明しなくてもいいから(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

そうですか。じゃあ、本題に入ります。


■えー、私事ですが、昨日、9年ぶりに携帯電話を買い換えました。なぜかというと、auの電波だかなんだかの都合で、おれの使ってる機種が7/22で使えなくなるかららしいんですね。

携帯電話_1
▲左が古いやつ、右が新しいやつ

おれが使っていたケータイは、平家滅亡のころに作られた古い古い機種で、カメラは31万画素だわ、ディスプレイは120×160だわと、時はまさに世紀末スペック!!

携帯電話_2
▲この情報量の少なさ!

よく9年も使ってたなー、と自分でも思いますが、おれは同世代の日本人に比べて、ケータイ(やスマートフォン)をネチネチネチネチいじる習慣が著しく少ないのですね。だから長持ちしたんだと思う。

あと、この機種は、「ジョグダイヤル」ってのが付いてます。'90年代に「クルクルピッピッ」のキャッチコピーが付いたあれです。このジョグダイヤルがすんごい使いやすくてね。それもまたこの機種をなかなか手放せなかった理由かもしれない。今の機種にも付ければいいのに、これ。

「ジョグダイヤル付きのケータイは、まずジョグダイヤルから壊れる」みたいな話を小耳に挟んだことはありますが、新機種に変更するその日(=昨日だ)まで、このダイヤルはちゃんと動作しました。


■新機種は、URBANO AFFAREとかいうやつにしました。ぜんぜん嬉しくない。思い入れが全くないし、別に欲しくて手に入れたわけじゃないので。おれだって、au側の都合さえなけりゃ、もっとこのA1301Sを使いたいのです。

新機種を手に入れた喜びより、古い機種を手放す惜しさの方が完全に上回ってるなー。この期に及んで、いままで使ってきたケータイに愛着を感じてる自分に気づきました。


■ちなみに、新機種をスマートホンにせず普通のケータイにしたのは、(1)スマホは通信料が高い、(2)スマホはいまだ道具としての安定度が高くない気がする、(3)「インターネットをしなくていい時間」が捻出できなくなる、(4)スマホという略し方がなんかエロい、等の理由によります。


■ところで、「近年のケータイは充電器は別売り」というのは知識として知ってたのですが、それとは全く別に、昨日機種変更した際、店員が「新しい機種用の充電器を付けておきます」みたいなことを云ってたような気がするんだが、店からもらった新ケータイ一式の袋を調べても充電器は見当たらなかった。おれの気のせいか。


■ひさびさに猫写真


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■七月大歌舞伎 新橋演舞場 昼の部 7/7


■佐藤可士和改め四代目猿之助の襲名披露公演も二ヶ月目。先週土曜日、演舞場に昼の部『ヤマトタケル』を見物して参りました。


■スーパー歌舞伎は初めてだったのですが、正直、あの東洋と西洋が正面衝突したセンスの衣装/意匠は少なからず抵抗あったんですね。でも、食わず嫌いしてると人生において見逃すことも多々あるので、先入観は捨てて見ることにしました。


■江戸時代の演目よりも、昭和61年製の演目を2012年式にアップデートする(改変していくことではなく、上演にたえうるクオリティやセンスを維持していくという意味です)ことの方がよっぽど難しいのだろう、とは思います。江戸はもうこれ以上古くならないけど、昭和はそれこそ日に日に古くなっていく世界だから。

その昭和61年の世界に同時代性を吹き込むのが猿之助で、普通の歌舞伎とはまた違ったかっこよさがありました。序盤の、影武者を使った一人二役の演じ分けとか。


■劇中、ところどころ昭和っぽいなーと思わなくもない部分があったけど、ゆくゆくは改善されるのでしょう。

通常の歌舞伎の三倍くらいの早さのアクションや、ストロボの中の立ち回りとかが印象に残ってます。

あと、猿弥と、弘太郎が良かった。

カーテンコールに猿翁が登場すると、客席は総立ちでした。


■あ、ちなみに桟敷席でした。幕間の食事はうな重を発注しました。うなぎが好きだから、というのもありますが、男が一人で華やかな弁当広げてもさー。笑





■この日の晩、YMOのコンサートがインターネットで中継されたのですが、おれはブラウザだかプラグインだかの調子が悪く、見られませんでした。でも、自宅にいながら何でもかんでもインターネットで見(ら)れると思っちゃいけないよね。

なので、YMOの代わりに、録画しといたアメトークを見ました。


■ひきつづきgocoup「le petit ninja de l'étoile」配信のお知らせ(絵が付きました)


le petit ninja de l'étoile ジャケット

gocoupの新しい曲、「le petit ninja de l'étoile」を配信中、と前のエントリでお知らせしました。

のですが、配信ページのデザインが文字だけでちょっと寂しかったので、ニンジャの絵を足しました


■それと、すっかり忘れてたというかそもそも意識してなかったのですが、iTunesとかで表示されるアートワークっていうんですか、要するにジャケットがわりの画像を用意してませんでしたので、それも作りました(上図参照)。テクノの白ジャケ12インチシングルみたいですね。配信ページでは600×600ピクセルのを置いてますので、必要な方はどうぞ。

(しかし、LP時代CD時代を経て、なお、音楽は「正方形の視覚的イメージ≒ジャケット」とセットじゃなきゃいけないのでしょうか。)


■と、このように、LPやCDと違って、リリースした後もいろいろと変化を加えていけるのがファイル配信の良さかもしれません。

ひとつの曲を、パソコンソフトみたいに「Ver1.12」とか「Ver0.95」とか「β版」とか、細かいバージョン違い(というか制作過程の段階)ごとに発表できますね。

Ver1.3では無くなったシンセの音が、Ver1.4では復活していた、とか、「いや〜、最終版のVer2.25よりも、Ver1.7〜1.8くらいの感じが好きだな、おれは」と云い出すやつが出てきたりとか、一つの曲のバージョンが20くらい存在するとか。

こうなると“完成”という概念がどんどん薄くなって、アーティストのほうもどのバージョンをもってして“完成”とすればいいのかがわからなくなったりとか。そもそも“完成”という概念自体がLP/CD時代の遺物なのか。

ジャケットだって何種類か作って、リスナーがおのおの好きなジャケットを選べるとか、そういうこともできそうです。まあ、もう誰かがやってるんでしょうね、そういうの。


■いろいろ書いておりますが、gocoupの「le petit ninja de l'étoile」をひとつよろしくお願いします。夜に聴くと良いです。


■gocoup「le petit ninja de l'étoile」配信のお知らせ


■アップルストアの日本人店員が全員、吹き替え版の洋画に出てくる東洋人に見えてしまいます。半蔵商店です。


■さて、本日七月七日をもちまして、拙僧のやっております電子音楽レーベルgocoupが創立5周年を迎えます!

──あの、今日は七月十二日なんですけど……(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

まあ七月七日ってことにしといてください。こっちにも都合ってもんがあるんですから。

ということで、えー、本日七月七日をもちまして、拙僧のやっております電子音楽レーベルgocoupが創立5周年を迎えます!

(しかし最近は「レーベル」って言葉の意味も変化しているようで。'10年代は、SNS上で友達どうしで互いに曲を交換しあって、互いに「オンライン・アルバム」のようなものを作り、互いに褒め合う、という一連の行為を「レーベル」と呼ぶこともあるみたいですね。)

さて、めでたい5周年を記念して、このたびgocoupは初のファイル作品を配信します。


le petit ninja de l'étoile
(↑これをクリックすると、ダウンロードページが別窓で開きます。)


題は、「le petit ninja de l'étoile」です。童話に『星の王子さま』ってあるじゃないですか。あんな感じで、「星の小忍者さま」ってぐらいの意味です(たぶん)。小忍者という日本語が正しいかどうかさておき。

時代の趨勢(←とても便利な言葉だよねこれ)に迎合するわけでもないのですが、無料です。gumroadとかで2ドルくらいで売ろうかなとも思ったのですが、「日頃のご愛顧に感謝し」みたいな気持ちもありますので、お代はいただきません。


■おれのマスタリング発注が遅れたので完成も遅れ、本日のお知らせとなりましたが、七夕感のある曲なので、今日を七夕だと思って聴くとより一層楽しめることと思います。

あ、いま調べたら七夕は旧暦でやるのが正式みたいね。なので、旧暦の七夕に聴くと良いと思います。今年は8/24だそうです。


■この曲を聴いてgocoupを気に入ったならば、ぜひamazonで他のgocoupのCDを買っていただくとたいへんに嬉しゅうございます。この季節のおすすめは、そうですね、蒸し暑さに対応した「gocoup e.p.」ですね。とくに夕方から深夜にかけての時間帯が似合うのではないでしょうか。しかもいまどき珍しい短冊形8cmCD(七夕に発売しましたので)なので、短冊CDシングルコレクターの方へのお中元にも最適です。

gocoupのCDの売り上げは、おれの歌舞伎見物の切符代となります。どうぞよろしくお願いします。


■地方のDJイベントあるある


ゲストで来た有名DJが回してる背後で、ブースでいっしょに訳知り顔して踊ってる関係者が目ざわり。


■『猿之助の歌舞伎講座』


■今年の七夕の晩は、gocoup五周年を祝してYMOとクラフトワークがライブを行うそうです。両バンドの共演は観測史上初、とのことなので拝見したいのですが、その日は新橋演舞場でスーパー歌舞伎を見るんですね。

演舞場は昼の部なのでスケジュール的には問題はないのですが、一日のうちに猿之助の襲名披露公演とYMOとクラフトワークを見るなんて贅沢をしてしまったら、なんか仏罰が当たりそうなので、ライブの方は控えようと思います。


■さてスーパー歌舞伎。おれはスーパー歌舞伎は初めてなので予習しようと思い、古本屋でこの本を買いました。先代猿之助・著、『猿之助の歌舞伎講座』です。猿之助、イコール、スーパー歌舞伎という連想が働いたから。

猿之助の歌舞伎講座

──ということで、この本にざっと目を通してみたのですが、この本にはスーパー歌舞伎のことは書かれていませんでした。奥付を見ると、この本の出版は1984年。で、スーパー歌舞伎の第一作『ヤマトタケル』の初演は1986年。スーパー歌舞伎誕生以前に書かれた本にスーパー歌舞伎のことが書かれてないのは、まあ当然です。

でも、『四の切』の舞台の仕掛けをはじめ、いろいろ書いてあって面白そうです。後日ゆっくり読みます。


■この本のページをパラパラめくっていたら、中に筒井康隆『虚航船団』の新刊案内が挟まれてました。'80年代。


■あ、唐突に自分のことを話し始めますが、このごろ夏ヤセしてるっぽい……。ちゃんとトンカツとか鰻とか食べよう。


■国立劇場『俊寛』6/26(ちょっと遅れましたが)


昨年コクーン『盟三五大切』以来、橋之助が贔屓、というほどではないにせよ、ちょっと気になってるんですね。平成中村座も橋之助が大活躍だったしさ。ということで、6/26は国立劇場『俊寛』を再見しました。千穐楽。14:30からの部。

そうそう、日本臣民の皆様にはお伝えしてなかったのですが、橋之助が出演した花道会のセミナーというのにも先月行って来たんですよ。そこで、橋之助丈が「中日以降、幕切れの演出を変えた」というようなことを云ってたんですね。で、それがどのような変化が気になって、というのもありました。

で、この“幕切れの演出の変化”とは何かと申しますと、幕切れのところで照明が徐々に消えていって舞台が暗転してくんですね。おれは、うーん、ちょっと短絡的だなと思った……というのが、言い過ぎであれば、俊寛の内面の描写にちょっとフォーカスしすぎ、という感を受けました。「絶海の孤島に一人きりで取り残される」ということを説明しすぎてかえって興を削いだのでは。

俊寛の孤独や絶望は、むしろあの大海原との鮮やかな対比で見せるべきなのではないでしょうか、あ、すいません和尚さん、小坊主の分際で偉そうなこと云っちゃいました。

橋之助は、相変わらず良かったですよ。

あと、声変わりって歳でもないはずのコタロー君の声のピッチがもうちょっと安定してくれると聞いてる方は助かる。笑

中田ヤスタカに頼んでAuto-Tuneで修正してもらうといい。





それと、『俊寛』の前にある廣太郎によるガイダンスですが、うーむ、告別式の司会って感じですね…。若いんだからもっと元気よくいかないと。まあ、まだ二十歳のヒトには荷が重い役なのかもしれない。

ちなみにガイダンスは6/9に見た時と、内容も演出もほとんど変化なかった。もうちょっと遊んでもいいのでは?(というのは、一観客の勝手な贅沢ですが。)

廣太郎に「好きな女性のタイプは?」と訊かれた研修生の、

「素直じゃない子が好きです」(゚∀゚)

という答えがなぜか印象に残ってます。


■コクーン歌舞伎『天日坊』6/21 (ちょっと遅れましたが)


・花形コクーン。獅童、七之助、亀蔵が良かった。獅童はいささか暴走気味なとこもありましたが笑、それもまた獅童。


・透明なアクリルの床をライトアップして(と記憶しております)のだんまりが斬新で良かった。


・終盤の立ち回りは今ひとつ。あまりにもシンプルな抽象的空間では(ここだけ取り出すとリハーサルかなんかのように見えるだろう)、立ち回りも少々間延びしたように見えてしまった。

そして、あのラッパ隊は……(´ε`;)ウーン………。一言で云うと、「店内にJAZZ(※あえてアルファベット表記)がかかってる、間接照明を多用したこだわりのらーめん屋のヒゲメガネ作務衣店主(メニューは蛇がのたくったような筆ペン文字)」のセンス、だと感じた。もっとかっこいい見せ方があったのではないか。「じゃあ代案出せよ」と云われたら困るけれど。


・「俺は誰だあっ」が物語の軸となるのは、凡庸だというわけでもないが、いささか普通だと思った。普通が悪いわけではないけど。また、後半は物語の運びがやや駆け足になった感がある。


・音楽が全体的にやや古めかしい。コクーン歌舞伎が意図してる(と思われる)現代性をかえって削ぐのではないか。


・「カブキ慣れしてない非・歌舞伎役者」と、「現代劇慣れしてない歌舞伎役者」がすれ違うようなところもあった。でもそういうリスクも含めて新しいことをやるのがコクーンなんだろう。なまじ良質でも普通の歌舞伎をやっちゃったらコクーンの意義が薄まるので、その現代っぽさと歌舞伎っぽさのバランスが難しいのかもしれない。

・あと、たしか「急に黙阿弥調になるねえ?」みたいなセリフがあって、それが面白かったです。


──と、コクーンは三年連続で立見席(3500円)なのに偉そうに書いてすいません。偉そうついでに書くと、チラシのデザインを何とかした方がいいと思った。まあ、コクーン歌舞伎は宣伝美術が良くなくても客を呼べる鉄板コンテンツなんだろうね。

いろいろ書きましたが、なんにせよ職場と駅の間の劇場で歌舞伎を見られるというのは、良いことです。

(以上、これはあくまでも6/21時点のあれなので、千穐楽の近づいたいま再見するとまた異なるかもしれないです。)





そういえば去年、コクーン歌舞伎の帰りに、劇場を出てすぐのところで、

「エリですけど、違いますか?」(・д・`*)

と20代半ばくらいの女人に声をかけられた覚えがある。誰と間違われたんだろう。


■巡業 中央コース/東コース


■出があるよ! 半蔵商店でございます。

といった意味も含めまして先週の土曜は、昼は大田区で歌舞伎巡業中央コース、そして夕方から江戸川区で同じく東コース、という巡業2つのイレギュラーな“通し”(と呼ぶのだろうか、これは)でした。

なんでこういうスケジュールにしたかというと、中央コースはこの6/30しか行ける日がなかったのですね(7/28の鎌倉も考えたのですが、いかんせんちょっと遠い…)。

取りにくい七月演舞場の切符を取って、国立劇場の愛之助の『毛抜』の切符も取って、その上で巡業を中央コースと東コース(それも菊之助/松緑の2パターン)、となると、スケジュール組むの大変ですよね>歌舞伎クラスタの皆様。



【公文協 中央コース 6/30 昼】於 大田区民ホール・アプリコ
■夕霧名残の正月
藤十郎の頭にセリフがインストールされてなくて、プロンプタが終始つきっきりだった。考えてみれば、この巡業の前日まで演舞場だったんですよね。大変です。

亀鶴よかった。

芝のぶも出てました。舞台上で芝のぶを発見するとトクした気持ちになります。


■曽根崎心中
実を云うと、けっこう寝てしまった…。おれが歌舞伎の上演中に寝るのはけっこう珍しい。いつもは上演中寝ないよう、体力、飲食物、体温などいろいろ調整するのですが(だって、寝ちゃうと切符代がもったいないからね)。朝に食べたカレーパスタがいけなかったか。無事劇場までたどりつけたことで、気が緩んだのか。

昨夏の横浜での杉本文楽でも思いっきり寝てしまったことを思い出す。おれはこの演目と相性が悪いのか?

でも亀鶴よいなあと思ったし、壱太郎の声が良いなあと思ったのは覚えてる。

幕間のイヤホンガイドでは、亀鶴と壱太郎の談話を放送していたんですが、こういう小さな仕事にも亀鶴はサービス精神を発揮してきてるのが感じられた。




【公文協 東コース 6/30 夜】於 江戸川区総合文化センター
■鳥居前
菊之助と梅枝が良い。ここによると、菊之助の忠信は初役らしい。

笹目の忠太は、ちょーーっと小さかったかな。


■吉野山
最後のとこ、菊五郎が投げた笠が思いっきり客席上空に吹っ飛んでいった。笑

昼の部でもこうだったんでしょうか? 


■四の切
六月は二つの『四の切』を見たのですが、オモダカ屋がA面、音羽屋がB面、という印象。むろん、どっちも好きです。

松緑狐は、あまり身軽に動けていなかった印象もあるが、親狐を慕う子狐、の心情はちゃんと表現できていて。もらった鼓を転がす所では、おれの近くに座ってた二十歳ぐらいの男が「めっちゃかわいい!」と声に出して喜んでました。

「出があるよ!」の直前、こういう劇場でもちゃんと仮設花道の照明を照らすんですね。

荒法師が3人しかいなかったのが残念だが、巡業仕様のコンパクト体制ゆえ仕方ない。





松緑の鳥居前と、菊之助の四の切は7/21に府中で見ます。