■歌舞伎座四月 千穐楽 |
■日本人には二種類いる。つまり、「チャッカマン」という単語が通じる日本人と、通じない日本人である。
■本文に関係ない書き出しですいませんが、一昨日、歌舞伎座の四月公演の千穐楽に行ってきましたので、今回はそのことを書きます。こういうレポートは、あんまり詳細に書くのも野暮だから、さらっと書くね。
■十時前に歌舞伎座着。おれは第一部と第二部の券を持ってたんだけど、やはり第三部の券も欲しくなるのが人情というもの。
とはいえ当日券売り場には、もちろん予想通りにものすごい行列が出来てて、もちろん予想通りに係の人に「並んでも券は買えません」と云われた。分かっちゃいたけどさ…。
■歌舞伎座に入る。三階でカレーの食券を買ってから客席へ。第一部の席は、いっぺん座ってみたかった二階席の最前列。
『御名残木挽闇爭』は、華やかな衣装の役者たちが、キュートンがやるようなポージングをとるという演目なんですが(この説明まちがってないよね?)、この席からだと近からず遠からずで、舞台全体が見渡せた。
■で、この席から『連獅子』を見ました。七三での踊りもちゃんと見えてよかった。
後半は客席から、音楽をかき消すようなものすごい拍手。三味線弾いたり鼓を叩いてる人はイヤホンでモニタリングとかしてない(たぶん)のに、音楽が演奏できなくなったりしないのだろうか、と思う。
歌舞伎座の歌舞伎では、カーテンコールやアンコールなど無いはずなのに、幕が下りてからも5分くらいは(体感値。実測値ではどうだろう)拍手が鳴り止まなかった。こんな大音量かつ長い拍手は、ふつうに生活してるとあんまり聞かない。
■ロビー内で切符を切ってもらって第二部。席は一階の二等席ながらも、なかなか見晴らしの良いセンター付近。
で、『寺子屋』『三人吉三』『藤娘』で、おれの現・歌舞伎座での歌舞伎体験終了。
■外に出ると、相変わらず初詣のような人出で、テレビのレポーターなんかも来てて、日本人も外人も歌舞伎座を写真やビデオに撮ってた。撮り倒してた。
なかには、ものすごく古い家庭用ビデオカメラ(ひょっとしたらVHS-Cとかの規格)を持ってたおばあちゃんもいた。
第三部の一幕見席の列も旧ソ連っぽい行列になってて、云うまでもなく定員に達してました。
■歌舞伎そばにも長蛇の列が出来てて、しかも名物のかき揚げは売り切れていた。
ので、代わりに、歌舞伎座裏の「小諸そば」でかき揚げをトッピングしたもりそばを食べた。この日、おれ以外にもこういう人はいたと思う。
ちなみに、この日も「めで鯛焼き」は買えず…。めで鯛焼きを焼いてる人や、買ってる人や、買うために並んでる人や、食べてる人はたしかに見たし、おれ自身も一回だけは食べたことがあるんだけど、これはやはり実在しない架空の食べ物なのかもしれない。
■で、この夜は渋谷にお笑いのライブを見に行ったんだけども、ライブ中も時計を気にしながら、
「あ、いま歌舞伎座では花道に助六が出てくるころだな」
「あ、いま歌舞伎座では勘三郎が股くぐりしてるな」
「あ、いま歌舞伎座では意休が香炉を刀で割るころだな」
などと、歌舞伎座で行われている第三部『助六』に思いを馳せてました。
■本文に関係ない書き出しですいませんが、一昨日、歌舞伎座の四月公演の千穐楽に行ってきましたので、今回はそのことを書きます。こういうレポートは、あんまり詳細に書くのも野暮だから、さらっと書くね。
■十時前に歌舞伎座着。おれは第一部と第二部の券を持ってたんだけど、やはり第三部の券も欲しくなるのが人情というもの。
とはいえ当日券売り場には、もちろん予想通りにものすごい行列が出来てて、もちろん予想通りに係の人に「並んでも券は買えません」と云われた。分かっちゃいたけどさ…。
■歌舞伎座に入る。三階でカレーの食券を買ってから客席へ。第一部の席は、いっぺん座ってみたかった二階席の最前列。
『御名残木挽闇爭』は、華やかな衣装の役者たちが、キュートンがやるようなポージングをとるという演目なんですが(この説明まちがってないよね?)、この席からだと近からず遠からずで、舞台全体が見渡せた。
■で、この席から『連獅子』を見ました。七三での踊りもちゃんと見えてよかった。
後半は客席から、音楽をかき消すようなものすごい拍手。三味線弾いたり鼓を叩いてる人はイヤホンでモニタリングとかしてない(たぶん)のに、音楽が演奏できなくなったりしないのだろうか、と思う。
歌舞伎座の歌舞伎では、カーテンコールやアンコールなど無いはずなのに、幕が下りてからも5分くらいは(体感値。実測値ではどうだろう)拍手が鳴り止まなかった。こんな大音量かつ長い拍手は、ふつうに生活してるとあんまり聞かない。
■ロビー内で切符を切ってもらって第二部。席は一階の二等席ながらも、なかなか見晴らしの良いセンター付近。
で、『寺子屋』『三人吉三』『藤娘』で、おれの現・歌舞伎座での歌舞伎体験終了。
■外に出ると、相変わらず初詣のような人出で、テレビのレポーターなんかも来てて、日本人も外人も歌舞伎座を写真やビデオに撮ってた。撮り倒してた。
なかには、ものすごく古い家庭用ビデオカメラ(ひょっとしたらVHS-Cとかの規格)を持ってたおばあちゃんもいた。
第三部の一幕見席の列も旧ソ連っぽい行列になってて、云うまでもなく定員に達してました。
■歌舞伎そばにも長蛇の列が出来てて、しかも名物のかき揚げは売り切れていた。
ので、代わりに、歌舞伎座裏の「小諸そば」でかき揚げをトッピングしたもりそばを食べた。この日、おれ以外にもこういう人はいたと思う。
ちなみに、この日も「めで鯛焼き」は買えず…。めで鯛焼きを焼いてる人や、買ってる人や、買うために並んでる人や、食べてる人はたしかに見たし、おれ自身も一回だけは食べたことがあるんだけど、これはやはり実在しない架空の食べ物なのかもしれない。
■で、この夜は渋谷にお笑いのライブを見に行ったんだけども、ライブ中も時計を気にしながら、
「あ、いま歌舞伎座では花道に助六が出てくるころだな」
「あ、いま歌舞伎座では勘三郎が股くぐりしてるな」
「あ、いま歌舞伎座では意休が香炉を刀で割るころだな」
などと、歌舞伎座で行われている第三部『助六』に思いを馳せてました。