■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■歌舞伎座とラーメン


■有吉の『サンドリ』がこの春で満15周年、とのことです。そういえば、おれも歌舞伎を見るようになってこの春で丸15年なのでした。

15年前、なんとなく「和」に興味があって、着物だの落語だのについて調べてたのですね。その一環として歌舞伎についても調べて。入門書を買って。平成22年の三月、折しも先代歌舞伎座のさよなら公演をやってて、ちょうど閉場ブーム(?)のころだったからさ、それを見に行って現在に至る。と。

ちなみに、15年前の四月に歌舞伎座でやってた『助六』の出演者を見てみましょう。

花川戸助六…團十郎

三浦屋揚巻…玉三郎

通人里暁…勘三郎

福山かつぎ寿吉…三津五郎

三浦屋白玉…福助

髭の意休…左團次

くわんぺら門兵衛…仁左衛門

白酒売新兵衛…菊五郎

口上…海老蔵

いやいやいやいやなにこれなにこれなにこれ。ほんとにこんなメンツでやってたんすか? 信じられない。ありがたいことに、おれはこの『助六』をばっちり見ることができたんですね。こんな豪華な舞台見ちゃったらさー、そりゃ誰だってカブキ好きになりますって。

今となっては、一京円の札束を積んだところで、見ることのかなわない舞台です。このタイミングでおれを歌舞伎に出会わせてくれた神様(って、どちらの神様かはいまだ存じ上げないのですが)には感謝するよりほかないでしょう。





■さて時は流れて令和7年。この土日も木挽町に行ってまいりましたよ。今回の観劇には裏テーマがありまして、それは、『アド街』東銀座回で紹介された、歌舞伎役者が通うラーメン屋に行ってみる、というものです。先日も、長三郎さんが好きな「菊凰」行ったからね


■昨日の土曜日は夜の部。いつもの16:30じゃなくて16:15開演でしたね。仁左衛門の『彦山権現誓助剱』、尾上右近の『春興鏡獅子』、松緑の『無筆の出世』。

『無筆の出世』は、渡し船に乗ってる丁稚が松三っぽいなーと思って筋書を見たらやはり松三だった。去年の丁稚久太、よかったよね。


■でね、この日は終演後「やまちゃん」に行ってきました。とんこつラーメンの店でね、アド街のサイトによると右近の好物だという「博多ネギぼっこしラーメン」を発注しました、ねぎがたっぷり乗っております、うん、うん、おれは福岡に住んでたこともあるのですが、とんこつラーメンは久しぶりに食べたな。

替え玉180円をバリカタ(という単語も久しぶりだ)で発注。ここで持ち上がるのが替え玉バリカタ問題でして、この「でして」ってのが高城剛の文体っぽいけどそれはさておき、

「麺としては固めが好きなんだけど、固めの替え玉はスープになじみにくいから、トータルで食感が悪くなる」

っていうジレンマ(?)があるんだよね。でも、なんか、店員さんに替え玉をお願いするとき「バリカタ」と発音してしまいたくなるなにかがある。それでバリカタを頼んでしまった。なんでだろう。


■そして今日の日曜日は昼の部。新作歌舞伎一本と、『黒手組云々』。

前者は虎之介の瓦版売りが印象に残ってます。

後者はさ、幸四郎のストレス解消タイムが芝居のピークになっちゃってる感は否めない。某氏はセリフがほとんど入ってなくて、黒衣のプロンプターが密着してた。こんなの初めて見たぞ、おい。

筋書によると、『黒手組』の前回の上演は平成23年の新春浅草。あのときは楽しく見た記憶があるのですが今回は……あんまり締まらない芝居だったなあ。終演を待たず席を立って帰る人もちらほらいたし。上記の『助六』から丸15年。今月の歌舞伎座ではこんな助六をやっております。いろいろあるよね。

で、この日は帰りに「紫龍」に寄りました。ここはアド街サイトによると、七之助のお気に入りなんだとか。ラーメンのトッピング10種の中から3種選ぶ、というちょっと変わったシステム。玉子とノリと野菜を選ぶ。うん、たしかにトッピングの組み合わせをいろいろ替えて試してみたくなるね。

ちなみに店頭には、アド街とは違う別の番組で七之助がこのラーメンを紹介している場面のキャプチャが貼られてました。


■YOUは並ぶし、歌舞伎そばはなくなっちゃったし、とお嘆きのあなた。歌舞伎座帰りにラーメンはいかがでしょう?