■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■池田亮司『ultratronics』12/13 横浜


■人類の音楽は、「所ジョージ」と「所ジョージ以外」の二つに分けられるわけですが、今回は後者の話。


■先日、横浜県で池田亮司のライブを見てきました。よかった。

おれが会場に入ったときは、ちょうど前座のバンドが始まったとこだったんだけど、お目当てではないバンドの演奏を変に律儀にしっかり聴いて認知リソースを消費するとさ、肝心の池田亮司ライブのインパクトや印象が薄まってしまうかもしれないじゃん。だとしたらもったいない。せっかく横浜まで来たのに。

そんなわけで前座は、正直あまり好みではなかったこともあり最初の5分だけ見て、あとはロビーで休憩してました。おれが偉いのは、ハナっから拒むのではなく、このように一応5分は付き合ってみるところです。これが拙僧が皆様から愛される由縁ですね。


■前座バンドののち幕間、そして池田亮司登場。

例によって図形やら模様やら数字やら文字やらからなる(ほぼ白黒の)ミニマルな映像と、極度なまでにシンプルな楽音によって構成される音楽に、複雑かつ緻密な編集が施され、ひとつの作品として提示されるわけですが、それのなにがよいかと云うと。

きわめて抽象的な映像や音楽のなかにも、「自分がこれまでの人生の中で接して心を動かされた映像や音楽の片鱗に似たもの」をなにかしら感じ取るからではないか、と思いました。

ほら、抽象画だってそうじゃん。抽象画の中に描かれた人物や風景が、現実世界にそのままの形で存在しているわけではない。でも抽象画を見ることで、記憶の中のある部分が呼応して何かが呼び起こされるというか、なんというか…。

すいません、すごく幼稚なこと書いてるのかもしれない。でも、そういうことを思いました。


■あと、巨大なスクリーンとスピーカーとで再生されるってのが大事なのかもしれない。現代人は、スマホの画面とBluetoothイヤホンでコンテンツとやらを摂取することに慣れすぎてしまっている、といつも思う。

ステージいっぱいに広がるスクリーンの映像を見ながら、身の丈の何倍もある大きさのスピーカーが発する音に包まれてしまう場所に身を置く、というのは、たまにでいいからやっておきたいところです。スマホでちまちま楽しむのが悪いわけじゃ全然ないんだけど、あまりにもそればかりなのもね。





■終演後、横浜駅西口に移動。先々月に横浜に来たときに気になってた煮干しのラーメンを食べました。ラーメンについてはそれほど熱心に食べ歩いてるわけではないのですが、煮干し系はなんか好きなのです。

この晩に行ったお店は、寿司&ラーメンという謎の組み合わせの形態で、ラーメンとにぎり寿司のセットなんかもあったりするのですが、おれは生まれてから一回も寿司とラーメンを同時に食べようと思ったことがないし、「ほほう、寿司とラーメンの組み合わせも乙でげすなあ」と試してみる気にもまったくならなかった。

まあ、この惑星(←ルビは「ほし」)にもいろんな人がいるから、寿司とラーメンを同時に食べるのが好きという人もいるのかもしれない。とはいえそんなやつとはあまり仲良くなりたくないものです。

寿司は食べず、ラーメンだけを発注。ラーメンは、煮干し感をきちんと出しつつ、整理整頓された感じの味でおいしかったです。


■東海道線のグリーン車で帰りました。横浜で池田亮司と煮干しを堪能した夜。