■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■基本給5万円と変な手当。X社跡地巡礼。


「ちょっとだけ勤めていたイヤな会社が、数年前に無事つぶれていた」というエントリを以前書きました。

で、先日、そのつぶれた会社の跡地の聖地巡礼に行ってまいりました。


■東京メトロの某駅に、実に十数年ぶりに降りて、歩くこと数分。昭和中期に建てられた古い古いオフィスビルの、かつてその会社(X社、と呼んでおきます)があったフロアに全く別の会社が入っていることをしっかり確認しました。ヨシ!

他のフロアにX社の残党みたいなやつらがやってる会社があったらイヤだな、と思いつつ、そのオフィスビルの壁に貼り出されてるフロアガイドというかテナント一覧みたいなプレートを眺めていたのですが、どうやらそのような会社はない模様。こういう、人類にとって有害な会社のDNAが絶滅してるのは非常によろこばしいことです。まあ、他の街の他のビルでなんかやってるのかもしれないけど。


■しかし、十数年ぶりに訪れた街は、しっかり記憶にある部分と、まったく記憶に残ってない部分が交互に表れてきて、歩いてて楽しい。とある個人経営の弁当屋に、十数年ぶりに入る。この店によく先輩の弁当を買いに行かされてたなあ。十数年ぶりに手作り感あるおにぎりを二つ買ってみる。

その近くにあった、ランチのごはんがとにかくめちゃめちゃ美味しい居酒屋は、もうなくなっていたようだ。初めての給料をおろしたATMがあるファミリーマートはいまも営業していた。よく行ってたインドカレー屋もまだある。

入社初日、会社に行く前に立ち寄って朝食のカルボナーラを食べた喫茶店は、ビルごとなくなっていた。朝食にカルボナーラが適切かどうかは議論の余地があるが。





■いわゆる「転職口コミサイト」みたいなところでX社について検索すると、つぶれた時期に在籍していた人の書き込みが見つかった。なんでも、つぶれる直前の最後の数ヶ月は、社員に給料が支払われなかったらしい。世間では珍しくない話とは云え、当事者はたまったもんじゃないよな。


■給料と云えば、X社の新入社員の基本給は5万円でした。これに変な手当があれこれついて、一般的な金額の給料に見せかける、という手口です。まあ、当時のおれは今よりもさらにアホだったので、世の中そんなもんかと思ってた。

なんでそんな会社入ったんだ、とか、そんな会社にしか入れなかったおまえも悪い、とか、國民の皆様におかれましてはそのようなご意見をお持ちの方もいるかもしれません。でもさー、東京出てきたばかりの若者をこんな給与体系で雇ってさ、手荒に扱ってさ、仕事も毎晩夜遅くまででさ。こんなんで会社に居着くわけないよなあ、と個人的には思います。なんにもメリットねえじゃん、こっちに。


■社員、というか、ほとんど備品みたいなレベルで深夜まで働いていた(働かされていた)Nさんは元気だろうか。Wayback Machineで検索してみたところ、この人もX社がつぶれる直前まで在籍していたようだ。Nさんは、けっこういい人であったので、健康であってほしい。

そう、ゴミみたいな人も多かったけど、いい人もそれなりにいたんだよね。





■ちょっと上に、「歩いてて楽しい」と書いたけど、それでもイヤな記憶がフラッシュバックしてくる瞬間はちょいちょいあったので、都内をウォーキングするときもX社跡地の近所は今後も避けたいと思います。笑