■羊をめぐる冒険 |
▼昨日、会社のみなさんと、遅めの新年会をかねた食事に行ったんですよ。
▼そしたらあなた、その行ったお店というのが、最近オープンしたばかりらしいのですが、『昭和30年代ふうの下町を再現した内装』で『ジンギスカン食べ放題』という、単に流行しているもの同士を思いつきで無理矢理くっつけただけのような安直な店でした。膣外射精と同じくらい安直だと思います。
あのな、おい、由美かおるのアース製薬のホウロウ看板ながめながらジンギスカンを食べたいと思ってるやつがこの地球上に何人いるのか教えろ。いや、教えてください。
店内には、昭和30年代のポスターや雑誌の切り抜きが貼られ、長屋ふうの二階席にはステテコや風呂敷が干されています。昔っぽい、丸いデザインのポストのレプリカも置かれてます。だから何なの?
▼店内には、なぜか唐突にカラオケセットもあります。
▼そしてこのお店、不思議なことに代官山にあるんですよ………。
代官山のようなおしゃれファッションタウンに足を運ぶような人種が、たとえば買い物帰りや仕事帰りにこんな内装の店で食事をしようという気になるんでしょうか? 新橋とか新宿とかならさておき。
▼おれはめちゃめちゃいい人なので、一応フォローしておくと、羊はけっしてマズくないし、飲み放題のメニューも充実しています。ちゃんと赤玉ポートワインや、トリスやホッピーといった昭和っぽい飲み物も頼めます。
でも代官山なら、なおさらホッピーはないですよね。
▼店内は容赦なくガラガラでした。この店、冬を越せるかどうか………。
でもまあ、仮に冬を越せたとしても、この手の内装のお店って一回行けばもう十分だから、おれはたぶんもう行かないと思う。
▼って、3000円の店に文句いっちゃいけないですね。
# ふつうの内装にしてりゃ、『代官山なのに、3000円でそこそこのジンギスカンが食えて、飲み放題メニューも充実してる店』ということで重宝がられそうですが。
## なんというか、いろんな意味で学ぶべき点がたくさんある店でした。
### 我ながら、今日はボールドタグを使いすぎました。