■調子悪くてあたりまえ、というフレーズは、当時まず渡辺祐の原稿で知った、という記憶がある |
■「金曜日の天使」は好きな曲で、以前からジムでトレッドミル走りながら聞いてたりしたのですが。
つい先月、パスピエがこの「金曜日の天使」をカバーしている、ということを(ようやく)知って。パスピエは「電波ジャック」という曲が好きなので、「金曜日の天使」のほうも好きになりました。で、その流れで「金曜日の天使」について二三検索してたら、近田春夫の自伝が近日出来、というニュースを知りました。
近田春夫、という人についてくわしくはないのですが、だいぶ以前にもこのブログにも書いたとおり、『ウゴウゴ・ルーガ』の初代オープニング曲「こどもなんだよ」が、おれはすごく好きです(作編曲が近田春夫)。あの、モノクロ画面のMacとTR-909だけで作ったようなシンプルな打ち込みオケが、「必要最小限の部品だけで組み立てました。でもこれで歌モノとして機能してるでしょ?」といった風情でかっこいい。イントロの、クセのあるシンセ(?)のフレーズも好きだ。一聴しただけであの曲か、と分かる。なので、おれにとって近田氏は「こどもなんだよの人」というイメージです(ご本人も『ウゴウゴ・ルーガ』に出たことあったと思う)。
あと、近田氏は'90年代の『ソリトン』にも出てた。'95年の高野寛ソリトンと、'96年のサエキけんぞうソリトンの両方に出た人って、意外にあまりいないのではないか(検索せずテキトーに書いてますすいません)。なので「ソリトンに出てた人」というイメージもある。
あと、作曲家としての「作曲研究所」、作詞家としての「作詞センター」という変名のセンスは以前から好きでした。
で、パスピエ版「金曜日の天使」を発見したうれしさも手伝ったりで、買っちゃいましたよ、自伝『調子悪くてあたりまえ』。
■いま、読み始めたばかりなのですが、そうか、幼稚舎から慶應なのか。われわれ地方出身者が、死んでもというか7回生まれ変わっても手に入らないあの雰囲気は、そういうとこに起因してそうですね。
■ちなみに、「ガール・ガール・ガール」の'90年代のどれかのCDで、「金曜日の、夜遅く、港区のディスコティックで、メンソールの、洋モクですかぁ?」というフレーズが入ってる曲があって、おれは本家の「金曜日の天使」よりも先に、そっちのほうを先に聴いたのですが。
そもそもこのフレーズを発している窪田晴男が、そもそもビブラトーンズのメンバーだったんだな。いま気づいた。しかし、チカダハルオとクボタハルオっていう似た名前の人が同じバンドにいたって事実も面白い。
■ということでね、この週末は引き続きこの本を読み進めていきたいと思います。
そういえば、アリラン明電も近田仕事だったなあ。みなさん知ってます? アリラン明電。