■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■パディントンのクリスマス、少年探偵事件ノート。この師走も。


「ほんとうはこんなこといっちゃいけないんでしょうけど、わたし、もう、早くクリスマスが過ぎてくれればいいと思いますわ。」と、バードさんがいいました。

クリスマス前の二、三週間は、バードさんにとって、忙しいのがふつうでした。ミンスパイだのプディングだのケーキだの、つくらなかればならないものが山ほどあって、バードさんは、一日の大半を、台所で過ごしていました。ことしは、パディントンが"養生"のため、ほとんど一日じゅううちにいましたが、そのことでバードさんの仕事が楽になったというわけではありませんでした。


半蔵商店でございます。師走の朝って、『パディントンとクリスマス』読みたくなるんだよな。なりませんか? なりたまえ。 毎年師走に、「パディントンとクリスマスの買物」「クリスマス」の章を読み返しております。上記の引用は、前者の章の書き出しです。松岡享子訳。

英の国の熊畜生パデ公は、クリスマスの夜に、ブラウン一家で食事を楽しみ、プレゼントを交換し、寝室に戻ります。もう、典型的な、これ以上ないってくらい典型的な、欧米の児童文学に出てくる正しいクリスマスの過ごし方です。


■あと、師走の朝に読み返す児童文学といえば、もうひとつ、『少年探偵事件ノート』です。こちらは和物。基本的なあらすじや設定は省略。

クリスマスの季節を舞台にした、最後の章。

そこで、南町第二小学校めざして、自転車をとばした。なにか手がかりがつかめないかと思ったからである。
ネットのフェンスにかこまれた第二小学校のグラウンドは、人かげ一つなく、がらんとしていた。第一小学校とおなじく、今週から給食がなくなり、授業は午前中でおわったのだろう。
プールのおくにある体育館から、ボールのはねかえる音と、かん高いかけ声がきこえてくる。バレーボールの練習でもしているのだろうか。
校門のわきに自転車をとめると、タケシは体育館むけて、グラウンドをよこぎって走った。


「体育館むけて」は原文ママです(フォア文庫'91年3月第7刷)。それはさておき、ひと気のなくなった校庭の描写が最高。

この、二学期が終わりかけてる感じとか、冬休みが近づいてる感じとか、放課後のグラウンドのガランとした感じとか。そんな校庭にひとりポツネンといる感じとか。そういう成分が独自のバランスで配合されてます、と書くとなんか栄養ドリンクの広告みたいですが、おれは大好きです。

主人公のタケシ少年が駆ける、十二月の校庭のひんやりした空気が伝わってくる。伝わってきませんか? 伝われ〜〜〜〜(唐突な佐久間一行)。