■めちゃくちゃ昭和なデザインの缶ジュース |
■スーパーで買い物してたらめちゃくちゃ昭和なデザインの缶ジュースが売ってたのでゲリラ的に買ってしまった。まちがってもキリンの新製品にはないデザイン。
甘夏みかんとオレンジみかん。それぞれ粒入り。果汁20パーセント。
■なんつーか、洗練を拒否したデザインの力強さ、ってのもあるにはあって。だって目立つもん、これ。買っちゃったもん、おれ、これ。ほら、缶に印刷されてるつぶつぶの写真おいしそうでしょう?
「つぶ」とでっかく書いてあるので、粒入りであることが否が応でも分かる。この清々しいまでのコミュニケーションの速度。剛速球です。つぶ入りが嫌ならサントリーの「なっちゃん」でも買っとけや、おまえなんかうちの客じゃねえよ、という力強いメッセージ。本当の意味で「デザイン」。
この昭和丸出しの缶ジュースも、変なデザインコンサルタント会社みたいなところから「御社の缶ジュースのデザインを変えましょうよ」みたいな提案書を最低60回くらい送り付けられてると思うのね。でもたぶん60回全部断ってる。だからこの令和2年に、この昭和デザインのまま存在する。
■きれいだけど店頭で目立たない。おしゃれだけど買う気にはならない。そういうデザインってあるよなあって。そういうことを考えました。
■ちなみに長崎のメーカーです。まだ飲んでない。まだ飲んでないけど、たぶんおいしいと思う。