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■ファミコン雑誌文化華やかなりしころ


■昨日、ゲーム雑誌『電撃PlayStation』の、定期刊行としては最後の号が発売されたそうです。

それにちなんで、というわけでもないんですが、ゲーム雑誌の話。


■先日とある方と「昔はいろんなゲーム雑誌があったよね」という話になりました。

ファミ通、ファミマガ、マル勝、ヒッポン。それとハイスコア、ビープ、ゲームボーイ。あ、この「ゲームボーイ」ってのは任天堂のゲーム機じゃなくて、そういう名前の雑誌です。えーと、まあ他にもあったと思うけど、おれが検索せずに思い出せるのはこれくらいかな(あと、あのころは、単発のムック本もちらほら出てたような気がする)。

これら各誌が、ね、本屋でファミコン雑誌コーナーみたいな一画をなしてたわけですよ。そういう時代があった。いまじゃ考えられない。


■でさ、そういったファミコン雑誌文化華やかなりしころの話をまとめた本があるといいよねー、と上述の方と話しておりました。

ゲームの歴史やゲーム会社の歴史について書いた本に比べると、「ゲーム雑誌の歴史」に触れた本って、あまりないような気がする。

ゲーム雑誌の歴史も(数え方によるとは思うのですが)だいたい三十数年ぐらいにおよぶわけで。関係各位の記憶がはっきりしてるうちに、そろそろいろいろまとめといたほうがいいと思うのだが、どうでしょう。そういう本があったら一読者としてはうれしい。

あ、『1989年のファミコン通信』という本があるのは存じております。でもいまのところまだ読んでいません。すいません。



■そういえば、いま考えるとファミ通は、なんつーか、編集者やライター陣の一人一人を「キャラクター化」して誌面に登場させわちゃわちゃやらせる、みたいな演出が上手かったように思う。たとえば、ふつうの雑誌だったら「編集者S」みたいなイニシャルで済ますところを、「東府屋ファミ坊」にしたりさ。他誌でも多かれ少なかれ似たような演出はやってたと思うけど、そこはファミ通が一枚上手だった印象がある。

編集部の空気や匂いのようなものが伝わってたもんなー。編集部そのものがひとつのコンテンツというか。子供のころ、「ファミ通編集部を舞台にしたアニメがあればいいのに」なんて思ってたことある。笑

あと、ファミ通はゲーム以外の記事もちょっと載ってて、そこに雑誌としての幅というか厚みみたいのを感じたな。


■そうそう、鈴木みそがファミ通で描き始めたときは、アーティストがレコード会社を移籍した感あったよね。あの人、もともと『ファミコン必勝本』の人だったから。


■とかなんとか、こういうことを書いてるうちに三月も終わるのだな。