■一月の芝居。歌舞伎座夜、〃昼、演舞場昼。 |
■師走の歌舞伎座『白雪姫』。七人の小坊主が仕事から帰ってくると「ハイホーおかえりおかえり」と云うのだが、あれは「ハイホーただいまただいま」のほうがより適切ではないか、などと考えてるうちに年が明けて、とっくに一月も後半です。2020年も終わりだ。良いお年を!
といった意味も含めまして半蔵商店なんですけど、えー、一月のお江戸はお芝居が多いですね。
■1/11の土曜は木挽町夜の部。『五斗三番叟』は、時代物のセットの中で松羽目物をやる感じのやつ。ゆるい感じで楽しい。『連獅子』は、團子の成長を実感する演目。カブキの世界に入ってもう8年になるんだな。ところで間狂言は妙なナマっぽさがあったのが気になった。うーむ。『鰯賣』は、やはり勘三郎でも見たかったな、とかそういうことを思ってしまう。でもまあ、これはカブキを見始めるのが遅れたやつの宿命でしょうなあ。おれは'03年に上京してたのに、'00年代の歌舞伎を知らない。もったいない。関係ないけど京都に「さるげんじ」ってラーメン屋あったよね。
ちなみに、この日は劇場に行く前にオイルサーディンの瓶詰を買いました。鰯を買って、鰯売を見た日。
■1/12の日曜。朝食はオイルサーディンの全粒粉スパゲティー。麺ゆでて、昨日買った鰯を和えただけです。笑
木挽町昼の部。『醍醐の花見』は種之助鷹之資、『袖萩祭文』は笑三郎が印象に残りました。『素襖落』がこの日一番よかった。ここでも種之助鷹之資。『河内山』は、やはり前段の質屋があったほうがいいなーと思うなど。
辯松で赤飯二重を買って帰る。帰宅後、所さんの番組なぞ見つつ、ハイボール飲みながら弁当食べる。この、夕方にハイボール飲みながら辯松の弁当をつつくってのは、たしか坪内祐三の日記本で覚えたはずだ。
■1/13は祝日なので演舞場の昼の部。三日続けて歌舞伎。いけませんか。しかし何回か書いたことですが、このごろは歌舞伎座よりも新橋演舞場のほうに「芝居見物の昂揚」を感じます。なんなら、正月ムードも演舞場のほうが色濃くておめでたい感じ出てたぞ。ムードってまあまあ死語だぞ。
お目当ては『鈴ヶ森』。われわれ人類がただただ莟玉の良さを鑑賞し、絶賛するための演目。海老蔵ですら添え物、というとあれだけど、莟玉を引き立てるために一歩退いたような感ある。演舞場の莟玉(梅丸)というと、ナルトのサクラ、というイメージでしたが、ここにきて凛とした佇まいの白井権八、というイメージも追加されました。
『金閣寺』は、ネズミが出てきたところで、「あ、ネズミ年だからこの演目なのか」なんて思ってしまった。右團次と獅童が良かったですよ。しかしお風呂用洗剤のCMに出てる役者がやってる松永大膳って、なんか実はいい人そうだよな。笑
とんねるずの作詞とかやってた人が書いた『雪蛍恋乃滝』は、NINJA KABUKIとかいう謎の文字列がタイトルのアタマにくっついている。なんだよNINJA KABUKIって。おそらくはカブキに興味を持ったニッポン好きのガイジン層需要をあてこんで作った芝居なのかもしれないけど、だとしたら、新作を書き下ろさずとも、たとえば『芋洗い勧進帳』とかさ、『暫』とか、それこそおとなり歌舞伎座の『連獅子』でもよくはないか。手っ取り早く、というと語弊はあるけど、カブキを見たという手ごたえが外国人でも得られやすいカブキカブキした演目はいろいろあると思うんだけど。
といった意味も含めまして半蔵商店なんですけど、えー、一月のお江戸はお芝居が多いですね。
■1/11の土曜は木挽町夜の部。『五斗三番叟』は、時代物のセットの中で松羽目物をやる感じのやつ。ゆるい感じで楽しい。『連獅子』は、團子の成長を実感する演目。カブキの世界に入ってもう8年になるんだな。ところで間狂言は妙なナマっぽさがあったのが気になった。うーむ。『鰯賣』は、やはり勘三郎でも見たかったな、とかそういうことを思ってしまう。でもまあ、これはカブキを見始めるのが遅れたやつの宿命でしょうなあ。おれは'03年に上京してたのに、'00年代の歌舞伎を知らない。もったいない。関係ないけど京都に「さるげんじ」ってラーメン屋あったよね。
ちなみに、この日は劇場に行く前にオイルサーディンの瓶詰を買いました。鰯を買って、鰯売を見た日。
■1/12の日曜。朝食はオイルサーディンの全粒粉スパゲティー。麺ゆでて、昨日買った鰯を和えただけです。笑
木挽町昼の部。『醍醐の花見』は種之助鷹之資、『袖萩祭文』は笑三郎が印象に残りました。『素襖落』がこの日一番よかった。ここでも種之助鷹之資。『河内山』は、やはり前段の質屋があったほうがいいなーと思うなど。
辯松で赤飯二重を買って帰る。帰宅後、所さんの番組なぞ見つつ、ハイボール飲みながら弁当食べる。この、夕方にハイボール飲みながら辯松の弁当をつつくってのは、たしか坪内祐三の日記本で覚えたはずだ。
■1/13は祝日なので演舞場の昼の部。三日続けて歌舞伎。いけませんか。しかし何回か書いたことですが、このごろは歌舞伎座よりも新橋演舞場のほうに「芝居見物の昂揚」を感じます。なんなら、正月ムードも演舞場のほうが色濃くておめでたい感じ出てたぞ。ムードってまあまあ死語だぞ。
お目当ては『鈴ヶ森』。われわれ人類がただただ莟玉の良さを鑑賞し、絶賛するための演目。海老蔵ですら添え物、というとあれだけど、莟玉を引き立てるために一歩退いたような感ある。演舞場の莟玉(梅丸)というと、ナルトのサクラ、というイメージでしたが、ここにきて凛とした佇まいの白井権八、というイメージも追加されました。
『金閣寺』は、ネズミが出てきたところで、「あ、ネズミ年だからこの演目なのか」なんて思ってしまった。右團次と獅童が良かったですよ。しかしお風呂用洗剤のCMに出てる役者がやってる松永大膳って、なんか実はいい人そうだよな。笑
とんねるずの作詞とかやってた人が書いた『雪蛍恋乃滝』は、NINJA KABUKIとかいう謎の文字列がタイトルのアタマにくっついている。なんだよNINJA KABUKIって。おそらくはカブキに興味を持ったニッポン好きのガイジン層需要をあてこんで作った芝居なのかもしれないけど、だとしたら、新作を書き下ろさずとも、たとえば『芋洗い勧進帳』とかさ、『暫』とか、それこそおとなり歌舞伎座の『連獅子』でもよくはないか。手っ取り早く、というと語弊はあるけど、カブキを見たという手ごたえが外国人でも得られやすいカブキカブキした演目はいろいろあると思うんだけど。