■明治座、明治座、歌舞伎座 |
五月六日(土)
■月形半平太ってなんだよグーグーガンモかよ、と思いながら明治座昼の部見てきました。
あくまでも個人の感想なのですが、てか個人でやってるブログに個人の感想書かなくてどうするって話ですが、お国訛りで声を張り上げる、血気盛んな幕末の武士が出てくるタイプの芝居、ほんと苦手…。あとあの安っぽいBGMね。幕開きと同時に座席から転がり落ちそうになった。
いや、「こういうのが好き」という層も一定数いて、これはその人たちに向けて芝居であって、おれに向けて上演されている芝居じゃない。というのは分かる。でももう、これはもうカブキじゃない、と思う。少なくとも『あらしのよるに』『ワンピース』や、先日の超歌舞伎のほうがはるかにカブキだ。
唯一、みどころは女形諸氏の演技。なのですが、若い役者たちの才能と時間を、こんな芝居に消費(浪費、とは書かない優しさ)させて良いものでしょうか。大きなお世話か。
ネガティブなことばっか書いてすいません。文句ばっかり云わず楽しめよ、というお侍さんもいらっしゃるとは思いますが、とはいえ、おれはカブキを見に来てるわけでさ…。
■で、うってかわって『三人連獅子』良かったなあ。とくに種之助。'12年5月演舞場『紅葉狩』を見て以来、おれは種之助の踊りが好きなのであります。
三人連獅子だけ、幕見できたらいいのにな。千円ぐらいで。
五月十三日(土)
■明治座夜の部。16:00開演、のところを16:30開演と間違えてしまう、というやまだかつてない凡ミス。おかげで遅刻。歌舞伎座と間違えたんだよー(翌日が歌舞伎座夜の部だったもんで)。
■それはさておき、八犬伝、若手のフレーーーッシュな感じが全面に出てて、うん、いろいろ良かった。米吉とか。あと中盤の鴈治郎とか。
そしてなにより、これはちゃんとカブキだった。時間と予算が許すなら、もう一回見たい。できれば一階席で。
五月十四日(日)
■歌舞伎座夜の部。『壽曽我対面』、新・彦三郎の五郎の声のでかいことでかいこと笑。三階席で見ていたのに、なんなら鼓膜がちょっと痛いくらい笑。
■『伽羅先代萩』←ATOKは“めいぼくせんだいはぎ”で一発変換するので偉い(と、変換するたびにいちいち感心してる気がする)。しかし飯炊のない伽羅先代萩は、クラフトワーク「アウトバーン」の短縮7インチ盤を聞いてるかのよう。展開が急。
書くまでもないことだけど、あの場面がないと、たとえば、政岡が幼い二人を気遣う様子とか、鶴千代と千松の子供ながらの主従愛とか、空腹を我慢する健気さとか、そういうのが伝わりにくくなるわけだよね。だから、ちゃんと飯炊はフルレングスでやってほしいと思った。「対決」とか「刃傷」とかはいいから(←いささか乱暴な意見)。
■そう、問註所の場面から唐突に新歌舞伎っぽくなるのが、ちょっと納得いかない…。妖術使って雰囲気たっぷりで出てきた仁木弾正が、この場面から普通の悪党になっちゃうしなあ。
とはいえ、弾正が外記左衛門を刺そうとするところはなかなか鬼気迫るものがありました。あれは怖いよ海老蔵。
■で、最後の松緑と新・片岡じゃないほうの亀蔵の踊りはたっぷり48分。これももう一度見たいなあ。
■歌舞伎座昼の部は5/21に見物予定。
■月形半平太ってなんだよグーグーガンモかよ、と思いながら明治座昼の部見てきました。
あくまでも個人の感想なのですが、てか個人でやってるブログに個人の感想書かなくてどうするって話ですが、お国訛りで声を張り上げる、血気盛んな幕末の武士が出てくるタイプの芝居、ほんと苦手…。あとあの安っぽいBGMね。幕開きと同時に座席から転がり落ちそうになった。
いや、「こういうのが好き」という層も一定数いて、これはその人たちに向けて芝居であって、おれに向けて上演されている芝居じゃない。というのは分かる。でももう、これはもうカブキじゃない、と思う。少なくとも『あらしのよるに』『ワンピース』や、先日の超歌舞伎のほうがはるかにカブキだ。
唯一、みどころは女形諸氏の演技。なのですが、若い役者たちの才能と時間を、こんな芝居に消費(浪費、とは書かない優しさ)させて良いものでしょうか。大きなお世話か。
ネガティブなことばっか書いてすいません。文句ばっかり云わず楽しめよ、というお侍さんもいらっしゃるとは思いますが、とはいえ、おれはカブキを見に来てるわけでさ…。
■で、うってかわって『三人連獅子』良かったなあ。とくに種之助。'12年5月演舞場『紅葉狩』を見て以来、おれは種之助の踊りが好きなのであります。
三人連獅子だけ、幕見できたらいいのにな。千円ぐらいで。
五月十三日(土)
■明治座夜の部。16:00開演、のところを16:30開演と間違えてしまう、というやまだかつてない凡ミス。おかげで遅刻。歌舞伎座と間違えたんだよー(翌日が歌舞伎座夜の部だったもんで)。
■それはさておき、八犬伝、若手のフレーーーッシュな感じが全面に出てて、うん、いろいろ良かった。米吉とか。あと中盤の鴈治郎とか。
そしてなにより、これはちゃんとカブキだった。時間と予算が許すなら、もう一回見たい。できれば一階席で。
五月十四日(日)
■歌舞伎座夜の部。『壽曽我対面』、新・彦三郎の五郎の声のでかいことでかいこと笑。三階席で見ていたのに、なんなら鼓膜がちょっと痛いくらい笑。
■『伽羅先代萩』←ATOKは“めいぼくせんだいはぎ”で一発変換するので偉い(と、変換するたびにいちいち感心してる気がする)。しかし飯炊のない伽羅先代萩は、クラフトワーク「アウトバーン」の短縮7インチ盤を聞いてるかのよう。展開が急。
書くまでもないことだけど、あの場面がないと、たとえば、政岡が幼い二人を気遣う様子とか、鶴千代と千松の子供ながらの主従愛とか、空腹を我慢する健気さとか、そういうのが伝わりにくくなるわけだよね。だから、ちゃんと飯炊はフルレングスでやってほしいと思った。「対決」とか「刃傷」とかはいいから(←いささか乱暴な意見)。
■そう、問註所の場面から唐突に新歌舞伎っぽくなるのが、ちょっと納得いかない…。妖術使って雰囲気たっぷりで出てきた仁木弾正が、この場面から普通の悪党になっちゃうしなあ。
とはいえ、弾正が外記左衛門を刺そうとするところはなかなか鬼気迫るものがありました。あれは怖いよ海老蔵。
■で、最後の松緑と新・片岡じゃないほうの亀蔵の踊りはたっぷり48分。これももう一度見たいなあ。
■歌舞伎座昼の部は5/21に見物予定。