■高橋幸宏ならどうするか、あるいは成田のホテルにて |
▲Stock, Hausen & Walkman『Hairballs』
■先週金曜日のことなんですが、仕事で成田に泊まってました。成田に泊まるときは、宿はまあだいたい外資系のRかHなのですが、今回は目先を変えて国内系のホテルに泊まりました。
■駐車場にクルマを泊め、スーツケースごろごろ、フロントでチェックイン、で、カードキーでロックをかちゃりと開けて客室に入ったわけです。
で、小便しようとしてバスルームに入りトイレの便座をあげたところ、便器に、
おそらくは女性のものと思われる長い髪の毛が20本くらい
があったのですね。
■これ、文字にするとあんまり怖くないかもしれないけど、実際目にするとなかなか不気味ですよ、便器に長い髪の毛20本て。外タレだったら、来日公演を丸ごとキャンセルして当日のうちに帰国してるぞ、これ…。
おそらく、掃除係の人が部屋掃除したあと、バスルームや客室で拾い集めた髪の毛をトイレに流そうとして、流れないままになっていたんでしょうね。
■即、客室係にクレームの電話をしました。クレームと云っても、声を荒げたりはしません。丁重に、紳士的にお話しするだけです。拙僧はこういうとき、高橋幸宏ならどうするかというのを行動指針としております。あの人って、あんまり怒ったり怒鳴ったりしなさそうじゃないですか。たとえこっちに理が1000%あって、相手に非が1000%あるオメガトライブ的状況でも、そんなすぐに怒ったり怒鳴ったりはしない。いったん落ち着く。紳士的に行く。相手も生身の人間です(逆に、「そりゃ高橋幸宏でも怒るよ!」という状況なら、まあ怒ってもいいと思う)。
■客室係にクレームを申し入れ数十分後、拙僧の部屋の電話が鳴りました。相手は、このホテルのお偉いさんでした。「このたびは誠にすみません。お詫びにルームサービスの朝食を無料とします(大意)」とのことだったので、遠慮無くごちそうになることにしました。
というわけなので、この件は水に流すことにしました。トイレのことだけにネ!
──……………………………(゜д゜ ) (゜д゜ ) (゜д゜ )
水に流すことにしました。トイレのことだけにネ!
──面白くないことは、2回云われたって面白くならないんですが。 (゜д゜ ) (゜д゜ ) (゜д゜ )
■しかし、上記のような件があったから、このホテルのアラがいろいろ目に付いてきまして。
前の客が食べ散らかしたプリッツの破片が部屋の隅に転がってたり、ベッドサイドのボンボリみたいな照明が傾いてたり、朝食の注文票がなぜか部屋の中になかったり、なんつーか、ルームメイキングの詰めが甘い。
「いや、ちゃんと掃除されている部屋に泊まりたいなら、もっと高いホテルに行けばいいではないか」とおっしゃるお侍さんもいらっしゃるとは思います。でもここ一万円を超える部屋なんですよ。4000円5000円のビジネスホテルでもきちんとしてる清掃を、きちんとしてくれないと、ちょっと困ってしまうんである。語尾が中島らもっぽくなってしまった。
■ついでに書くと、このホテルはいまどきwi-fi接続に1100円も取る。しかもwi-fiにお金がかかることは客室内には明示されておらず、PCの接続画面でようやく初めて有料であることを知らされる(ヒルトンも高速1700円・低速900円取るけど、その旨を書いたカードが客室内にあったはず)。うーむ…。
■まあ成田に泊まるときは、今後も前述のRかHにしときます。
また、このエントリの途中で、一つの段落中に「高橋幸宏」と「オメガトライブ」とミュージシャンの名前を二つも出したので、読み手がいささか混乱する文章となってしまい、どうもすいません。