■ラジコプレミアムの功罪、というほどのことでもないかもしれないけど |
■最近はラジコプレミアムというからくりのおかげで、日本全国どこにいても、他府県のラジオ番組が簡単に聞けるようになりました。
が。
■先日沖縄に帰ってたとき、地元のラジオを聞いてて気づいたのですが、ラジオ番組に県外からの投稿が増えているんですね。どローカルの番組に、「岐阜県の○○さんからのメールです」とか「静岡県の○○さんからのメールです」みたいな、本土のリスナーからのお便りが紹介される。
いや、これはラジコプレミアム以前からあった現象で、拙僧が小学生だった頃から、なんというかラジオ受信マニアみたいな人が県外から沖縄の番組にお便りを寄せたりしてた、という現象は観測されてました。ですが、それは非常にまれな現象で、あくまでごくごく一部の、ラジオに関する技術力とモチベーションが高いマニアだけの話だったんですね。
ですが、ラジコプレミアムの登場で、他府県のラジオにメールを出す、という行為がごくごく簡単になってしまったのですね。
■ローカルラジオがなんでおもしろいかというと、ローカルだから、なんですね。地元の県以外の、46都道府県のことなんかハナっから眼中に入れてないから、地元リスナーに向けた地元の話がいろいろできる。だからおもしろい。
そこに「他府県のリスナーも意識する」という状況が発生すると、ローカル色が薄まり、同時に、おもしろみも薄まってしまう…………と愚考しておるのですが、いかがでしょうか。
■あと、番組パーソナリティーが他府県リスナーからのメールを紹介するときって、「他府県からいらしたお客様をお出迎えさせていただく」みたいな改まった空気が出るでしょ。で、番組の雰囲気がちょっと変わるでしょ。で、番組の流れが一回止まるでしょ。あれがヤなんですよ。
子供の頃、友人の家で遊んでる最中に友人の父親がやってきた時の空気に似てるよね、あれ。
メール送る方もさー、自分が県外人だから特別扱いしてもらえると思ってんじゃねーの。でも読む方も実際に特別扱いするしね。そもそもメールの採用権はラジオ局側にあるわけだからね。送る方も送る方だけど、読む方も読む方だ。
■で、こないだ沖縄でラジオを聞いてたら、チューリップ缶の話が出てきたんですね。で、その後、番組に県外のやつが「チューリップ缶ってなんですか?」ってメール送ってきやがったんだよ。チューリップ缶はチューリップ缶だよ。そんなことの説明に琉球放送の貴重な電波を使わせるなあああ。なんで説明せんといかんね。チューリップ缶、と聞いて理解できない人のための番組じゃないんだよ。いや、理解できなくたっていいから、水だけは差さないでほしい(もちろん、惡いのはこのメールを採用した番組側なのですが)。
と、了見が狭いことをさっきから書いておりますが、何度も書くように、ローカル番組はローカルだから面白いんですね。ローカル番組がこぞって「他府県の皆様にもお分かりいただける放送」をなまじ心がけちゃったりすると、ローカル番組が単なる「三流の全国番組」に成り下がってしまいそうなんですね。そうするとローカル番組がつまらなくなって、誰も他府県のラジオなんか聞かなくなってラジコプレミアム終了……とそこまで破滅的な未来にもならないでしょうが、とはいえ「他府県」を意識しないといけない、という心理的コストがローカル番組のおもしろさを徐々に徐々にうっすら損ねていく、というのは、各地の各番組で観測されてるのではないでしょうか。これが時代の流れ、という便利な呪文を持ち出されればそれで終わりの話ですが。でもさー、ローカルラジオの楽しさって結局ローカルなところにある訳で……ぶつぶつ…。
が。
■先日沖縄に帰ってたとき、地元のラジオを聞いてて気づいたのですが、ラジオ番組に県外からの投稿が増えているんですね。どローカルの番組に、「岐阜県の○○さんからのメールです」とか「静岡県の○○さんからのメールです」みたいな、本土のリスナーからのお便りが紹介される。
いや、これはラジコプレミアム以前からあった現象で、拙僧が小学生だった頃から、なんというかラジオ受信マニアみたいな人が県外から沖縄の番組にお便りを寄せたりしてた、という現象は観測されてました。ですが、それは非常にまれな現象で、あくまでごくごく一部の、ラジオに関する技術力とモチベーションが高いマニアだけの話だったんですね。
ですが、ラジコプレミアムの登場で、他府県のラジオにメールを出す、という行為がごくごく簡単になってしまったのですね。
■ローカルラジオがなんでおもしろいかというと、ローカルだから、なんですね。地元の県以外の、46都道府県のことなんかハナっから眼中に入れてないから、地元リスナーに向けた地元の話がいろいろできる。だからおもしろい。
そこに「他府県のリスナーも意識する」という状況が発生すると、ローカル色が薄まり、同時に、おもしろみも薄まってしまう…………と愚考しておるのですが、いかがでしょうか。
■あと、番組パーソナリティーが他府県リスナーからのメールを紹介するときって、「他府県からいらしたお客様をお出迎えさせていただく」みたいな改まった空気が出るでしょ。で、番組の雰囲気がちょっと変わるでしょ。で、番組の流れが一回止まるでしょ。あれがヤなんですよ。
子供の頃、友人の家で遊んでる最中に友人の父親がやってきた時の空気に似てるよね、あれ。
メール送る方もさー、自分が県外人だから特別扱いしてもらえると思ってんじゃねーの。でも読む方も実際に特別扱いするしね。そもそもメールの採用権はラジオ局側にあるわけだからね。送る方も送る方だけど、読む方も読む方だ。
■で、こないだ沖縄でラジオを聞いてたら、チューリップ缶の話が出てきたんですね。で、その後、番組に県外のやつが「チューリップ缶ってなんですか?」ってメール送ってきやがったんだよ。チューリップ缶はチューリップ缶だよ。そんなことの説明に琉球放送の貴重な電波を使わせるなあああ。なんで説明せんといかんね。チューリップ缶、と聞いて理解できない人のための番組じゃないんだよ。いや、理解できなくたっていいから、水だけは差さないでほしい(もちろん、惡いのはこのメールを採用した番組側なのですが)。
と、了見が狭いことをさっきから書いておりますが、何度も書くように、ローカル番組はローカルだから面白いんですね。ローカル番組がこぞって「他府県の皆様にもお分かりいただける放送」をなまじ心がけちゃったりすると、ローカル番組が単なる「三流の全国番組」に成り下がってしまいそうなんですね。そうするとローカル番組がつまらなくなって、誰も他府県のラジオなんか聞かなくなってラジコプレミアム終了……とそこまで破滅的な未来にもならないでしょうが、とはいえ「他府県」を意識しないといけない、という心理的コストがローカル番組のおもしろさを徐々に徐々にうっすら損ねていく、というのは、各地の各番組で観測されてるのではないでしょうか。これが時代の流れ、という便利な呪文を持ち出されればそれで終わりの話ですが。でもさー、ローカルラジオの楽しさって結局ローカルなところにある訳で……ぶつぶつ…。