■今年のM-1の感想文 |
■昨日のM-1見ました? おれは楽しめました。見始める前は、正直、決勝のメンツ弱いんじゃないかな〜とか思っててすいませんでした。あと、平成27年にもなってジャルジャルとか銀シャリとかハライチのネタを見たいやつがいるのかよ、とか思っててすいませんでした。
メイプル超合金、を初めて見られたのが収穫。この種の収穫こそ、このような番組を見る楽しみだと思う。お茶の間でおなじみの人ばっかりだとね、なんか違うんだよね。スキのないかっちりした選曲のベスト盤って、つまんないじゃないですか。ちょっと話ちがうか。
おれの好きな「馬鹿よ貴方は」も出てたのでうれしい。ただ、ああいう変化球の漫才は、番組後半の方が良かったような気もする。
うん、前半4組が知名度の比較的低いコンビで、後半5組が知名度の比較的高いコンビという構成だったじゃないですか。これはやはり、裏番組とか視聴率とかを考慮した結果だと思う。これが馬鹿よ貴方はを後半に持ってこられなかった理由なのではないか、と勝手に予想してます。
■トレンディエンジェルは、「漫才を見せられる側の気持ち」がよく分かってるな、と思った。タイムマシーン3号とかさ、銀シャリとかはさ、上手いのはわかるんだけど、上手さを見せつけられると、正直しんどいと感じる時があるんだよね。彼らの上手さってのは、わりと理屈の部分で成り立ってるところあるから。で、理屈ってのは「見せられる側」じゃなくて「見せる側」の都合だから。トレンディエンジェルは、もう勢いとか生理的なリズムとかだけでポンポンぽんぽんやってる感じが強いんだろうなと思いましたよ。
あ、あと和牛も面白かったです。
■それでさ、番組全体は面白かったけど、それでも物足りない点があったのね。それを一言で表すと、
「年末感」の不足
なんですね。欲を云えば12月上旬でなく、下旬にやって欲しかったと思う。その方が年末感が出るから。そしてその方が、イベントとしてわくわくできるから。あと、審査員はこれまでのようにもっと年配の人を並べた方が年末感が出ると思った。
■かつてのM-1決勝は12月の下旬に放送していました。年の瀬の雰囲気によって、紅白やレコ大のような国民的イベントだというニュアンスが加わって、M-1をより盛り上げていたわけですね。でも、レコ大がいつのまにか大晦日の放送でなくなったように、今年のM-1決勝は12月の6日でした。
やはり「お笑い」から国民の関心が薄れてきている、ということなのかもしれません。お笑いブームだった’00年代とは比べものにならないくらい、現在ではスマートフォンが普及してます。スマホがあればいつでもどこでも、猫が転ぶVineとか、猫が転ぶGIF画像とかを見ることで笑いに対する欲求は満たされます。わざわざテレビの前で芸人の登場を待たなくても、笑うことができるようになったのです(「ネットでエロい欲求を簡単に満たせるようになったねー」という話はよく聞きますが、「ネットで笑いに対する欲求を簡単に満たせるようになったねー」という話はあまり聞かない気がする)。
■’00年代は、オンバト、笑金、エンタ、レッドカーペット、とネタ番組が多数ありました。毎週毎週オンエアされるお笑い番組が形づくる「物語の蓄積」みたいなものが年末のM-1という祭で一気に爆発する、みたいな大きな流れがあったんですね。爆発という単語の選択がちょっとあれかな、とは思うけど、でも云いたいこと伝わってるよね?
そしてネタ番組があまりない’15年末現在、そのような「毎週毎週の蓄積が年末にどーん」という図式が有効でなくなってしまいました。やはり毎週毎週のお笑い番組があってこそのM-1だし、毎週毎週の歌番組があってこそのレコ大紅白、なんですよね。
今年のM-1は、「5年ぶりの復活!」という話題性で注目を集めることができましたが(視聴率も相応に高かったそうです)、来年以降どうやって盛り上げていくか。やはり今後は、毎週毎週のお笑い番組を各局こぞって復活させてほしいところです。しかし「毎週毎週」って単語が多いな、この段落は。
■と、ここまででだいたい1600字くらい。長いね。まあ、なんか、あれだ、話がとっちらかってきたけど、来年もM-1見たいなあ、あとネタ番組が増えるといいなあ、ってことです。しかし銀シャリっていったいどんな層からどんな風に褒められたがってるんだろうな。よく分からん。
メイプル超合金、を初めて見られたのが収穫。この種の収穫こそ、このような番組を見る楽しみだと思う。お茶の間でおなじみの人ばっかりだとね、なんか違うんだよね。スキのないかっちりした選曲のベスト盤って、つまんないじゃないですか。ちょっと話ちがうか。
おれの好きな「馬鹿よ貴方は」も出てたのでうれしい。ただ、ああいう変化球の漫才は、番組後半の方が良かったような気もする。
うん、前半4組が知名度の比較的低いコンビで、後半5組が知名度の比較的高いコンビという構成だったじゃないですか。これはやはり、裏番組とか視聴率とかを考慮した結果だと思う。これが馬鹿よ貴方はを後半に持ってこられなかった理由なのではないか、と勝手に予想してます。
■トレンディエンジェルは、「漫才を見せられる側の気持ち」がよく分かってるな、と思った。タイムマシーン3号とかさ、銀シャリとかはさ、上手いのはわかるんだけど、上手さを見せつけられると、正直しんどいと感じる時があるんだよね。彼らの上手さってのは、わりと理屈の部分で成り立ってるところあるから。で、理屈ってのは「見せられる側」じゃなくて「見せる側」の都合だから。トレンディエンジェルは、もう勢いとか生理的なリズムとかだけでポンポンぽんぽんやってる感じが強いんだろうなと思いましたよ。
あ、あと和牛も面白かったです。
■それでさ、番組全体は面白かったけど、それでも物足りない点があったのね。それを一言で表すと、
「年末感」の不足
なんですね。欲を云えば12月上旬でなく、下旬にやって欲しかったと思う。その方が年末感が出るから。そしてその方が、イベントとしてわくわくできるから。あと、審査員はこれまでのようにもっと年配の人を並べた方が年末感が出ると思った。
■かつてのM-1決勝は12月の下旬に放送していました。年の瀬の雰囲気によって、紅白やレコ大のような国民的イベントだというニュアンスが加わって、M-1をより盛り上げていたわけですね。でも、レコ大がいつのまにか大晦日の放送でなくなったように、今年のM-1決勝は12月の6日でした。
やはり「お笑い」から国民の関心が薄れてきている、ということなのかもしれません。お笑いブームだった’00年代とは比べものにならないくらい、現在ではスマートフォンが普及してます。スマホがあればいつでもどこでも、猫が転ぶVineとか、猫が転ぶGIF画像とかを見ることで笑いに対する欲求は満たされます。わざわざテレビの前で芸人の登場を待たなくても、笑うことができるようになったのです(「ネットでエロい欲求を簡単に満たせるようになったねー」という話はよく聞きますが、「ネットで笑いに対する欲求を簡単に満たせるようになったねー」という話はあまり聞かない気がする)。
■’00年代は、オンバト、笑金、エンタ、レッドカーペット、とネタ番組が多数ありました。毎週毎週オンエアされるお笑い番組が形づくる「物語の蓄積」みたいなものが年末のM-1という祭で一気に爆発する、みたいな大きな流れがあったんですね。爆発という単語の選択がちょっとあれかな、とは思うけど、でも云いたいこと伝わってるよね?
そしてネタ番組があまりない’15年末現在、そのような「毎週毎週の蓄積が年末にどーん」という図式が有効でなくなってしまいました。やはり毎週毎週のお笑い番組があってこそのM-1だし、毎週毎週の歌番組があってこそのレコ大紅白、なんですよね。
今年のM-1は、「5年ぶりの復活!」という話題性で注目を集めることができましたが(視聴率も相応に高かったそうです)、来年以降どうやって盛り上げていくか。やはり今後は、毎週毎週のお笑い番組を各局こぞって復活させてほしいところです。しかし「毎週毎週」って単語が多いな、この段落は。
■と、ここまででだいたい1600字くらい。長いね。まあ、なんか、あれだ、話がとっちらかってきたけど、来年もM-1見たいなあ、あとネタ番組が増えるといいなあ、ってことです。しかし銀シャリっていったいどんな層からどんな風に褒められたがってるんだろうな。よく分からん。