■ホテルオークラ本館 |
■このたびホテルオークラ本館がデストロイされるため休館しました。国力が下がる、とはこういうことなのでしょう。
8月31日の本館の写真は、ネット上にたくさん上がってると思うので、あえて当日の別館の写真を載せます。江戸っ子のつむじ曲がりにも呆れるでしょう、という『祇園恋づくし』の勘九郎のセリフを思い出しそうになったけど、おれはそういえば江戸っ子ではなかった。
■8月の30日と31日はホテルオークラにおりました。
うん、今年の五月に、『Casa BRUTUS』の'15年1月号を持って本館に泊まって、その後も日を改めて、フレンチトースト食いに行ったり、『山里』で和朝食を摂取したりしてたんですね。
で、それでホテルオークラ本館の弔いは済ませたつもりなんだけど、やっぱり最後となると行きたくなるじゃないですか。そこらへんは、ね、意地張らない。素直に行動する。
で、30日はオーキッドバーで午前中から晩酌を楽しんでおりました。クラッカーを添えたコンビーフを肴に、山崎12年のソーダ割りと余市15年のストレート。ほんとはさ、五月に本館に泊まったとき、このバーにも行くつもりだったんだけどさ、うっかり寝過ごしちゃってね。行きそびれてしまってたのです。酔っ払ってバーを出ても、即、ベッドで横になれるのが、バーのあるホテルに泊まる楽しさなのにね。あれはもったいなかった。
■それはさておき、ホテルオークラの「'60年代のアメリカの雑誌に載ってるトーキョー」の雰囲気は好きでしたね。あの雰囲気を味わえる場所は、もういくらも残ってないと思う。
■休館まぎわのオークラ本館には、たくさんの人類がつめかけて、杵撮影したりしててロビーは全体的に卒業式のような雰囲気になってました。四年後にできる新しいオークラも、このように皆々様に愛されるホテルになるといいですね。
■しかしなかなかアイスランド旅行記を書こうとしないな、このブログは。