■訪氷記(0) アイスランドという国は実在するのか |
■先日、StilluppsteypaとYagyaの国、アイスランドへ行ってまいりました。
──普通、そこ、ビョークとかムームとかシガーロスとか云うところだと思うけど。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )
八月の九日に出発して、十四日に帰ってきました。ツアーバスに乗って、温泉ちゃぷちゃぷして、滝見て、羊食べてきた。大冒険でした。
──大冒険か? (゚д゚;) (゚д゚;)(゚д゚;) ツアーバス
大冒険だよ。旅行と云えば、たまに京都と箱根と金沢にしか行かないおれが、パスポート持って、はじめて一人で外国行ったんだから。
ということで、氷州(アイスランドのことね)からお江戸に戻ってきてもう二週間近く経とうとしておりますが、何回かに分けて旅行記を書きますよ。
■そう。高校生ぐらいのころから漠然と、北欧行きてえな、とは思ってました。朝もや立ち込める湖と針葉樹林とか、雪原を歩くトナカイとか、憧れるじゃないですか、そういう北欧っぽい風景って(ま、八月のアイスランドでは“そういう北欧っぽい風景”は見られないのですが…)。
もちろん、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、といった他の北欧諸国にも興味はあるのですが、では、北欧の中でもなぜアイスランドを旅先に選んだのかというと。
やはり国としての、その独特な存在感に惹かれたからです。国名からして、もうおとぎ話の世界に出てきそうじゃないですか。氷の国って。『鏡の国のアリス』『不思議の国のアリス』みたい。そんな名前の国が、日本をはるか離れた世界地図の左上にポツンと記されている。他の北欧諸国や英国、アイルランドからもまあまあ離れたところにある。どことなく、現実世界から遊離してるようなイメージがある。国際社会とかいう俗世間と一定の距離を取りつつ、また時代の趨勢とかいうものにも巻き込まれず、淡々と国家をやっている印象がある(勝手なこと書いてますけど)。
そして、近年でこそ経済問題やら噴火やらのニュースがありましたが、他の北欧諸国とくらべると日本に伝わってくる情報がだいぶ少ない。そこもまた、どんな国なんだろうという想像をかきたてます。
■では、なぜこのタイミングでアイスランドに行ったかというと。
これは数年前のことになるのですが、「生意気」(という名前の、外人2人によるデザイナー集団)が、とある雑誌のインタビューで、「外国は若いうちに行っておいた方がいいよ。40過ぎると海外旅行はつらくなる」と云ってたのですね。おれはあまり旅には興味ないタイプの人間なのですが、どういうわけかこの一行がここ数年ずっと心に引っかかってました。なので、30代のうちにアイスランドに行っておこう、と、心の中でかなーーりぼんやりとではありますが決めておりました。
それと、アイスランドも、ここ数年で観光地としての人気が高まっている(ように思える)んですね。氷と雪で閉ざされたおとぎの国(この認識はもちろん幻想なのですが)が、過度に"touristic"な場所になり、世界中の観光客に踏み荒らされるのではないか──とちょっと心配になってきたんですね。これが杞憂だと良いのですが(しかし実際、増え続ける観光客に対応するため、たとえばブルーラグーンは拡張工事中です)。
しかし、少なくとも「オーロラが、ゲイシールが、ブルーラグーンがますます近くなる! 成田→ケプラヴィーク直行便就航! アイスランドまで13時間!」みたいな広告が渋谷駅に貼り出されてしまう時代になる前に行っておきたかった。
大竹まことのラジオ番組のレギュラーを先日わずか3ヶ月でクビになったふかわりょう(以下、大竹)は、アイスランド大好き芸人として知られており、アイスランド観光大使だかなんだかに任命されていましたが、大竹がなんかの映像で「アイスランドブームを起こしたい」みたいなことを語っているのを見たことがあるんですね。ブームとかにならないのがアイスランドの良さなんじゃないかなー、と思うのですが…(もちろん大竹も、観光大使という立場上、かつテレビカメラの前ということもあり、ついついそういうことを口走ったんだとは思います)。
■ちなみに、拙僧が持っておりますアイスランド知識は以下のようなものでした。
・中学のころ、フジテレビの『クイズ王』の本(だったと記憶している)に、「世界で最も北にある首都は?」という問題が載っていた。これでレイキャビク、という街の名を覚えた(ような気がする)。
・'97年に、ホンマタカシは『Hyper Ballad』というアイスランドの街を撮った写真集を出している(なぜアイスランドを選んだのか、という理由をなにかの媒体で語っていたが忘れてしまった。あ、でも、いま検索したらこういうのが見つかった)。
・'84年の鈴木さえ子のアルバム『科学と神秘』は、そのジャケットに題名がアイスランド語で記されている。
・ビョークの出身地。
こんなところですかね。あ、'09年にマクドナルド撤退ってニュースがあったな。
とにかく、それくらいアイスランドについての知識はなかった。でも、このおとぎ話のような名前の国がほんとに存在するのか確かめたかった。それでこのたび訪氷した、というわけです。
──普通、そこ、ビョークとかムームとかシガーロスとか云うところだと思うけど。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )
八月の九日に出発して、十四日に帰ってきました。ツアーバスに乗って、温泉ちゃぷちゃぷして、滝見て、羊食べてきた。大冒険でした。
──大冒険か? (゚д゚;) (゚д゚;)(゚д゚;) ツアーバス
大冒険だよ。旅行と云えば、たまに京都と箱根と金沢にしか行かないおれが、パスポート持って、はじめて一人で外国行ったんだから。
ということで、氷州(アイスランドのことね)からお江戸に戻ってきてもう二週間近く経とうとしておりますが、何回かに分けて旅行記を書きますよ。
■そう。高校生ぐらいのころから漠然と、北欧行きてえな、とは思ってました。朝もや立ち込める湖と針葉樹林とか、雪原を歩くトナカイとか、憧れるじゃないですか、そういう北欧っぽい風景って(ま、八月のアイスランドでは“そういう北欧っぽい風景”は見られないのですが…)。
もちろん、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、といった他の北欧諸国にも興味はあるのですが、では、北欧の中でもなぜアイスランドを旅先に選んだのかというと。
やはり国としての、その独特な存在感に惹かれたからです。国名からして、もうおとぎ話の世界に出てきそうじゃないですか。氷の国って。『鏡の国のアリス』『不思議の国のアリス』みたい。そんな名前の国が、日本をはるか離れた世界地図の左上にポツンと記されている。他の北欧諸国や英国、アイルランドからもまあまあ離れたところにある。どことなく、現実世界から遊離してるようなイメージがある。国際社会とかいう俗世間と一定の距離を取りつつ、また時代の趨勢とかいうものにも巻き込まれず、淡々と国家をやっている印象がある(勝手なこと書いてますけど)。
そして、近年でこそ経済問題やら噴火やらのニュースがありましたが、他の北欧諸国とくらべると日本に伝わってくる情報がだいぶ少ない。そこもまた、どんな国なんだろうという想像をかきたてます。
■では、なぜこのタイミングでアイスランドに行ったかというと。
これは数年前のことになるのですが、「生意気」(という名前の、外人2人によるデザイナー集団)が、とある雑誌のインタビューで、「外国は若いうちに行っておいた方がいいよ。40過ぎると海外旅行はつらくなる」と云ってたのですね。おれはあまり旅には興味ないタイプの人間なのですが、どういうわけかこの一行がここ数年ずっと心に引っかかってました。なので、30代のうちにアイスランドに行っておこう、と、心の中でかなーーりぼんやりとではありますが決めておりました。
それと、アイスランドも、ここ数年で観光地としての人気が高まっている(ように思える)んですね。氷と雪で閉ざされたおとぎの国(この認識はもちろん幻想なのですが)が、過度に"touristic"な場所になり、世界中の観光客に踏み荒らされるのではないか──とちょっと心配になってきたんですね。これが杞憂だと良いのですが(しかし実際、増え続ける観光客に対応するため、たとえばブルーラグーンは拡張工事中です)。
しかし、少なくとも「オーロラが、ゲイシールが、ブルーラグーンがますます近くなる! 成田→ケプラヴィーク直行便就航! アイスランドまで13時間!」みたいな広告が渋谷駅に貼り出されてしまう時代になる前に行っておきたかった。
大竹まことのラジオ番組のレギュラーを先日わずか3ヶ月でクビになったふかわりょう(以下、大竹)は、アイスランド大好き芸人として知られており、アイスランド観光大使だかなんだかに任命されていましたが、大竹がなんかの映像で「アイスランドブームを起こしたい」みたいなことを語っているのを見たことがあるんですね。ブームとかにならないのがアイスランドの良さなんじゃないかなー、と思うのですが…(もちろん大竹も、観光大使という立場上、かつテレビカメラの前ということもあり、ついついそういうことを口走ったんだとは思います)。
■ちなみに、拙僧が持っておりますアイスランド知識は以下のようなものでした。
・中学のころ、フジテレビの『クイズ王』の本(だったと記憶している)に、「世界で最も北にある首都は?」という問題が載っていた。これでレイキャビク、という街の名を覚えた(ような気がする)。
・'97年に、ホンマタカシは『Hyper Ballad』というアイスランドの街を撮った写真集を出している(なぜアイスランドを選んだのか、という理由をなにかの媒体で語っていたが忘れてしまった。あ、でも、いま検索したらこういうのが見つかった)。
・'84年の鈴木さえ子のアルバム『科学と神秘』は、そのジャケットに題名がアイスランド語で記されている。
・ビョークの出身地。
こんなところですかね。あ、'09年にマクドナルド撤退ってニュースがあったな。
とにかく、それくらいアイスランドについての知識はなかった。でも、このおとぎ話のような名前の国がほんとに存在するのか確かめたかった。それでこのたび訪氷した、というわけです。