■普通のラーメン屋に行ってきた |
■先日、普通のラーメン屋に行ってきた。この「普通」というのは、若い男の店員がそろいのTシャツやバンダナを身につけていない、湯切りの際に変な奇声を発しない、くだらない能書きが筆ペンのような書体で壁やメニューや丼の底に書き付けられていない、ヒゲでメガネの店長がデニム作務衣を着ていない、BGMにジャズが流れていない、内装に間接照明が施されていない、コンビニで売ってるラーメンムックに掲載されたことがない、ラーメンがラーメンマニアのためだけの嗜好品になってしまうより以前の、人類にまだかろうじて知性が残っていた時代から営業しているラーメン屋という意味である。
とある商店街の中ほどにあるその普通のラーメン屋は、老夫婦が切り盛りしていて、店内はちょっとくたびれている。そこが良い。タンメンと餃子を発注。
ここまでは良かった。
■数分後、旧式の真っ白な丼に運ばれてきたタンメンは、とにかくでかかった。普通盛りなのに、いまどきのラーメン屋の特盛りサイズである……。で、麺。こういう古いお店の麺って、現代人にとってはデフォルトで十分「やわらかめ」なのですね。一言「麺かためで」と告げておくべきだった。
餃子は、具に肉々しい感じがまったくなく、つくねのような食感。これは好みの問題かもしれないけど。
このごろは節食生活が続いてて胃が小さくなっているので、特盛りサイズはちょっと厳しい。が、残すのも忍びない。目を白黒させつつ、どうにかこうにか食べ進める。
■よほどおれが不味そうに食べてるように見えたのか。悲しそうにこっちを見る厨房のオヤジと目が合ってしまった。
とある商店街の中ほどにあるその普通のラーメン屋は、老夫婦が切り盛りしていて、店内はちょっとくたびれている。そこが良い。タンメンと餃子を発注。
ここまでは良かった。
■数分後、旧式の真っ白な丼に運ばれてきたタンメンは、とにかくでかかった。普通盛りなのに、いまどきのラーメン屋の特盛りサイズである……。で、麺。こういう古いお店の麺って、現代人にとってはデフォルトで十分「やわらかめ」なのですね。一言「麺かためで」と告げておくべきだった。
餃子は、具に肉々しい感じがまったくなく、つくねのような食感。これは好みの問題かもしれないけど。
このごろは節食生活が続いてて胃が小さくなっているので、特盛りサイズはちょっと厳しい。が、残すのも忍びない。目を白黒させつつ、どうにかこうにか食べ進める。
■よほどおれが不味そうに食べてるように見えたのか。悲しそうにこっちを見る厨房のオヤジと目が合ってしまった。