■浅草、木挽町、虎ノ門、なぜかこのタイミングで連休の日記 |
■五月二日(土)
今日から五連休。この日のテクノポリスTOKIOは最高気温が摂氏26度だか27度だかで暑い。浅草へ平成中村座通し。三年前と変わらない芝居小屋。『魚屋宗五郎』は何度か見たことある芝居だけど、だんだん酒に酔っていくさまの描き方が、どうも理屈っぽく感じられることがある。'12年THE MANZAI決勝のウーマンラッシュアワーみたく、勢いを表現しようとしてかえって頭でっかちになってしまうというか。でもこの日の宗五郎は、ちゃんと感情移入できた。家を飛び出して花道を駆けていくところ、かっこよかったですよ。
『勧進帳』で、四天王に出席のような掛け声がなかったのがよかった。『幡随長兵衛』は劇中劇という設定が中村座という場によく似合ってた。
中村座の入り口でお茶子さんが「ここで履き物をお脱ぎくださーい。履き物を脱いでからすべてが始まりまーす」と云ってたのが面白かったです。
■五月三日(日)
早朝、起き抜けに珍しくテクノっぽい曲を作る。
夕刻、友人の吉本芸人某君が出る、某お笑いライブを見る。終演後、某君に焼肉をごちそうする。あんまりおいしい肉じゃなくて申し訳ない…。
■五月四日(月)
この日も起き抜けに珍しくテクノっぽい曲を作る。
歌舞伎座夜の部。團菊祭。松竹座ではじめての團菊祭を観てもう5年も経つんだなあ…。
『め組の喧嘩』。ウエストサイド物語みたいな話です(違うか)。よかったけど、ラストに出てくる梅玉が、もうちょっと「頼りになる親分感」があるともっとよかった。
■五月五日(火)
朝十時に銀座。まず木村屋でアンパンとクリームパンを収穫したあと歌舞伎座へ。昨日に引き続き、團菊祭昼の部。『天一坊大岡政談』は、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』みたいな話です(違うか)。
終演後、歌舞伎座前で自動車を拾ってホテルオークラ本館まで。今日はオークラに泊まるのだ。連休って日本全国どこもかしこも混んでるから、「一泊二日の小旅行をする金で都内のホテルに宿泊」ってのは、わりに有効な選択肢です。
なんでオークラかというと、近いうち「なくなる」から。そういえば、おれが'10年3月に初めて歌舞伎を見に行ったきっかけも、「歌舞伎座がなくなるから」っていうのが理由の一つとしてあった(もちろん、理由はそれだけじゃないけどね)。
本館8階の部屋にて、ルームサービスのコーヒーを発注し(ここ数年飲んだ中でいちばん美味しいコーヒーだった! なのに5/9にオーキッド・ルームで飲んだコーヒーは普通だった)、木村屋のアンパンやあらかじめ買い込んだ菓子を食べたりしつつ、書見。テレビ見(という日本語はない)。ときおり館内を探検。
腹が減った。夕食をルームサービスで発注する段になって、「天丼かカレーのどっちかが食べたいなー」と思う。メニューを調べたら、天重(天丼はなかった)が5500円! おい、昭和62年に発売された『ドラクエII』のカセットの定価じゃないかよ…。おとなしくビーフカレーを発注。
テレビを見ながらついうたた寝。起きたら、メインバーの営業が終わってる時刻。バーに行きそびれてしまった…………。
せっかくバーのあるホテルに泊まったのにバーに行かないなんて、ほんともったいない。いや、だってさ、バーでウヰスキーを飲んだあと、電車にもタクシーにも乗らず、ベッドに直行して眠れるんですよ。最高じゃないですか。
■五月六日(水)
朝七時過ぎ、ホテル内のプールへ。虎ノ門で泳ぐのは初めてだ、と書きそうになったが、実際は泳いでない。60分間、水中ウォーキングしただけ。笑
小学校低学年の男の子が、お父さん(と云っても、おれとさほど年齢は変わらない)と一緒にプールに来てた。いいよな、その歳でオークラのプールに来られて。おれなんか子供のころ、沖縄市営プールしか連れてってもらえなかったぞ。
部屋に戻ると、朝食として予約してたクラブハウスサンドイッチ(※普通の洋朝食はつまんないのでメニューを変えてもらった)をワゴンに乗せたルームサービスの人が、ドアの前で待ってた。おれがプールから戻るのが遅れて、待たせてしまったようだ。すいません。
そう、何回もこのブログに書いてあることですが、'02年のBRUTUS誌のホテル特集号の、とあるページに載っていたキャプション、「ルームサービスの定番、クラブハウスサンドイッチ」という一行がずっとずっと心に残り続け、ルームサービスのあるホテルに泊まる機会があると十中八九どころか百発百中、クラブハウスサンドを発注してしまうのです。
さて、そのクラブハウスサンドイッチのお味ですが────詳細は例によって『ホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチ批評』誌(ホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチ批評社・刊)の七月号に書きましたので、そちらをご覧ください。あ、付け合わせはフライドポテトでしたが、事前にちゃんとコンビニでポテトチップスを買ってったので問題ないです(クラブハウスサンドの付け合わせはフライドポテトではなくポテトチップスが正解、ということも上記のBRUTUSで学びました)。
ところでホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチにいちばん合う飲み物は、コーヒーでもビールでもなく、ウイスキーの水割り(ハイボールではなく)ではないか、とこの頃は思う。なので、朝の八時半から水割り飲みつつクラブハウスサンドを食いました。
その後、ごろごろしつつ、ときおりカルピス(原液のビンを持ち込んだのです笑)飲みつつ、書見。べつに家でもできることなんだけどさ。
正午にチェックアウト(なのに、11時半という妙なタイミングでルームサービスでコーヒーを発注してしまった。それくらい美味しい)。ホテルの玄関で自動車を拾い、国会議事堂駅へ。そこから丸ノ内線で新宿へ。つまらない現実的な買い物をし、帰宅。そのあと部屋でゴロゴロ。
まあ、悪くない五連休でしたよ。たぶん。
今日から五連休。この日のテクノポリスTOKIOは最高気温が摂氏26度だか27度だかで暑い。浅草へ平成中村座通し。三年前と変わらない芝居小屋。『魚屋宗五郎』は何度か見たことある芝居だけど、だんだん酒に酔っていくさまの描き方が、どうも理屈っぽく感じられることがある。'12年THE MANZAI決勝のウーマンラッシュアワーみたく、勢いを表現しようとしてかえって頭でっかちになってしまうというか。でもこの日の宗五郎は、ちゃんと感情移入できた。家を飛び出して花道を駆けていくところ、かっこよかったですよ。
『勧進帳』で、四天王に出席のような掛け声がなかったのがよかった。『幡随長兵衛』は劇中劇という設定が中村座という場によく似合ってた。
中村座の入り口でお茶子さんが「ここで履き物をお脱ぎくださーい。履き物を脱いでからすべてが始まりまーす」と云ってたのが面白かったです。
■五月三日(日)
早朝、起き抜けに珍しくテクノっぽい曲を作る。
夕刻、友人の吉本芸人某君が出る、某お笑いライブを見る。終演後、某君に焼肉をごちそうする。あんまりおいしい肉じゃなくて申し訳ない…。
■五月四日(月)
この日も起き抜けに珍しくテクノっぽい曲を作る。
歌舞伎座夜の部。團菊祭。松竹座ではじめての團菊祭を観てもう5年も経つんだなあ…。
『め組の喧嘩』。ウエストサイド物語みたいな話です(違うか)。よかったけど、ラストに出てくる梅玉が、もうちょっと「頼りになる親分感」があるともっとよかった。
■五月五日(火)
朝十時に銀座。まず木村屋でアンパンとクリームパンを収穫したあと歌舞伎座へ。昨日に引き続き、團菊祭昼の部。『天一坊大岡政談』は、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』みたいな話です(違うか)。
終演後、歌舞伎座前で自動車を拾ってホテルオークラ本館まで。今日はオークラに泊まるのだ。連休って日本全国どこもかしこも混んでるから、「一泊二日の小旅行をする金で都内のホテルに宿泊」ってのは、わりに有効な選択肢です。
なんでオークラかというと、近いうち「なくなる」から。そういえば、おれが'10年3月に初めて歌舞伎を見に行ったきっかけも、「歌舞伎座がなくなるから」っていうのが理由の一つとしてあった(もちろん、理由はそれだけじゃないけどね)。
本館8階の部屋にて、ルームサービスのコーヒーを発注し(ここ数年飲んだ中でいちばん美味しいコーヒーだった! なのに5/9にオーキッド・ルームで飲んだコーヒーは普通だった)、木村屋のアンパンやあらかじめ買い込んだ菓子を食べたりしつつ、書見。テレビ見(という日本語はない)。ときおり館内を探検。
腹が減った。夕食をルームサービスで発注する段になって、「天丼かカレーのどっちかが食べたいなー」と思う。メニューを調べたら、天重(天丼はなかった)が5500円! おい、昭和62年に発売された『ドラクエII』のカセットの定価じゃないかよ…。おとなしくビーフカレーを発注。
テレビを見ながらついうたた寝。起きたら、メインバーの営業が終わってる時刻。バーに行きそびれてしまった…………。
せっかくバーのあるホテルに泊まったのにバーに行かないなんて、ほんともったいない。いや、だってさ、バーでウヰスキーを飲んだあと、電車にもタクシーにも乗らず、ベッドに直行して眠れるんですよ。最高じゃないですか。
■五月六日(水)
朝七時過ぎ、ホテル内のプールへ。虎ノ門で泳ぐのは初めてだ、と書きそうになったが、実際は泳いでない。60分間、水中ウォーキングしただけ。笑
小学校低学年の男の子が、お父さん(と云っても、おれとさほど年齢は変わらない)と一緒にプールに来てた。いいよな、その歳でオークラのプールに来られて。おれなんか子供のころ、沖縄市営プールしか連れてってもらえなかったぞ。
部屋に戻ると、朝食として予約してたクラブハウスサンドイッチ(※普通の洋朝食はつまんないのでメニューを変えてもらった)をワゴンに乗せたルームサービスの人が、ドアの前で待ってた。おれがプールから戻るのが遅れて、待たせてしまったようだ。すいません。
そう、何回もこのブログに書いてあることですが、'02年のBRUTUS誌のホテル特集号の、とあるページに載っていたキャプション、「ルームサービスの定番、クラブハウスサンドイッチ」という一行がずっとずっと心に残り続け、ルームサービスのあるホテルに泊まる機会があると十中八九どころか百発百中、クラブハウスサンドを発注してしまうのです。
さて、そのクラブハウスサンドイッチのお味ですが────詳細は例によって『ホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチ批評』誌(ホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチ批評社・刊)の七月号に書きましたので、そちらをご覧ください。あ、付け合わせはフライドポテトでしたが、事前にちゃんとコンビニでポテトチップスを買ってったので問題ないです(クラブハウスサンドの付け合わせはフライドポテトではなくポテトチップスが正解、ということも上記のBRUTUSで学びました)。
ところでホテルのルームサービスのクラブハウスサンドイッチにいちばん合う飲み物は、コーヒーでもビールでもなく、ウイスキーの水割り(ハイボールではなく)ではないか、とこの頃は思う。なので、朝の八時半から水割り飲みつつクラブハウスサンドを食いました。
その後、ごろごろしつつ、ときおりカルピス(原液のビンを持ち込んだのです笑)飲みつつ、書見。べつに家でもできることなんだけどさ。
正午にチェックアウト(なのに、11時半という妙なタイミングでルームサービスでコーヒーを発注してしまった。それくらい美味しい)。ホテルの玄関で自動車を拾い、国会議事堂駅へ。そこから丸ノ内線で新宿へ。つまらない現実的な買い物をし、帰宅。そのあと部屋でゴロゴロ。
まあ、悪くない五連休でしたよ。たぶん。