■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

<< ■DAT | 【トップページへ戻る】 | ■でも、朝食はすごく美味しい >>

■新春浅草歌舞伎 第一部 1/17


■先日、友人夫妻から、「歌舞伎を見に行きたいので案内してほしい」という発注が来ました。奥さんの方は高校時代に課外授業でカブキを見たことがあるそうなのですが、ダンナ(=おれの中学の同級生)は完全に初めてとのこと。

拙僧も歌舞伎を毎月見るようになってまだ5年足らず、というほんの小坊主ではございますが、なにか役に立つことの一つも話せれば、と思い、案内役を仰せつかることに。

友人夫妻からはギャラとして、浅草今半での会食と、送迎のハイヤーと、ゲートホテル雷門の部屋と、夜伽用に若衆3人を手配するとの申し出がありましたが、それらは辞退して、新仲見世の回転寿司と「梅園」のしるこを馳走になるにとどめました。こういう奥ゆかしいところが、拙僧が皆様に愛されてる秘訣ですね。全国民は見習うように。


■さて、初めてカブキを見る人を、平成二十七年一月のトーキョーのどの芝居小屋に案内すればいいか。

これは積極的選択として浅草公会堂でしょうなあ。

チケットがお安くて(一等席9000円)、演目もカブキカブキしてて、そしてなにより、一月の浅草は芝居小屋に行くのにぴったりの風情です。

正直、初めての人に新歌舞伎を見せるのはちょっと違うと思うし(※個人の感想です)、国立劇場はカブキ見物の華やぎに欠けるし(※個人の感想です。ま、一月の国立劇場の中は、なかなか正月らしくはありますが、いかんせん劇場周囲に最高裁判所&住宅街しかないので)、演舞場のあれは「市川海老蔵単独ライブ」であってカブキとはまたちょっと別のものだと思う(※個人の感想です)、ってのもあって、まあ浅草歌舞伎が妥当な選択でしょう。

浅草の第一部と第二部のどちらを見るか、ですが、観劇後に浅草の街を散策できる、ということで第一部に。あと、第一部の演目の方が比較的正月らしいかなーと。

三人並びの席の切符をwebで買い、友人夫妻向けにイラレで手製の『歌舞伎見物のしおり』を作りました。紙に印刷する版と、スマホで読む版と2種類のPDFを作るところがじつにきめ細かい。全国民は見習うように。


■で、当日の芝居ですが、うん、良かった。浅草歌舞伎よかった。とにかく見てて楽しい。もちろん、「友人夫妻と行った」「一月の浅草の街の賑わい」というボーナスポイントが加算されてるから、ということもあるでしょう。でも、芝居見物の素朴な楽しみ、というのがちゃんとあった。や、技術的には至らないところもあったかもしれないよ、そりゃ二十代以下の若手だけでやってるんだから。でもそういう指摘は他の劇評家に任せる。

米吉も梅丸もかわいいけど、やはり芝のぶの成瀬ですなあ。あと、芝のぶの踊りは珍しいと思う。種之助もいい。'12年5月の演舞場『紅葉狩』を見て以来、種之助の踊りが好きなんである。「〜なんである」っていう語尾が中島らもっぽい。

ともあれ、友人夫妻の歌舞伎見物デビューのお供、という役目を大過なく果たせて、よかった。


■浅草公会堂を出てから、前述の通り三人で新仲見世の回転寿司、梅園でしるこ。そのあと浅草寺に初詣。おみくじは「吉」でした。英語だとレギュラーフォーチュン。

歌舞伎を見て、寿司を食べて、おしるこを楽しみ、浅草寺を詣でる。良い一日でした。アイスランド人に生まれてよかった。