■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■les discussions st&#233;riles de yamasato ryota


────はいー、もしもし、はいー、いま大丈夫だよ、うん、うん、『不毛な議論』ねー。聴いてる。いちおう聴いてる。でも前ほどは熱心ではないかなー。芸人としての山里は面白いと思う。でもここ数ヶ月の、そうだな、去年の秋くらいから『不毛』にはあまり勢いを感じなくて。で、この勢いの感じなさって、ここ数年の明石家さんまの勢いのなくなり方にちょっと似てるわけ。端的に云うと、いい彼女ができたんじゃないかと思うね。まあ、下衆の勘ぐりってことでいいけど、これは別に。


────でもね、ここにきて、四月に入ってけっこう持ち直してるんだよね。これはaiko以降のゲスト投入のテコ入れ効果もあるかもしれないけど、山里の身辺になにかしらの変化があったからかもしれない。端的に云うと、女と別れた。笑。まあ、下衆の勘ぐりってことでいいけど、これも別に。


────2月のデラックスの回? うん、聴いた。3回聴いた。アンガールズの巨根な方とか、鈴木+村本とか、井森美幸とか、スペシャルウィークは安定して面白いんだけど、2月のデラックスのは、ひときわ面白かった。っていうのも、デラックスが山里の「テンプレ芸」を徹底的に突き崩そうとしてきたから。山里って、すぐに自分の例えツッコミのストックを開陳しよう開陳しようと引き出し開けてくるじゃん? こっちは、例えツッコミがどう、とかじゃなくて、“例えツッコミがくること”自体に正直ちょっと食傷気味なんだよね。それがあらかじめ家で用意してきたようなフレーズだとなおさら。そこが'05年と'09年のM-1決勝で順位が伸び悩んだ理由でもあるとすら思うんだけど。まー、おれの友達は「デラックスの方こそ、“他人の話をカットアウトしてメタ的な質問をぶち込む”というテンプレに依存してんじゃん」って指摘してたけど。とはいえ、デラックスがリスナーの総意を代弁してた……ってのは言い過ぎかな?


────しっかし、あの回、山里のガード堅かったよねー。しだいにだんだん口数少なくなって、ただ相槌を打つだけの聞き手になっちゃった。こっちはもっと丁々発止なやりとりを期待してたけどさー……スタッフだってそうなんじゃないかな。けっきょくはデラックスのほうがサービスして、「『アウトデラックス』のとき、話がつまんないやつにはわざと男として興味があるフリをする」みたいなネタばらししてくれてたしね。ゲストに気ぃ遣わせるラジオって珍しいよな。まあ、ゲストから話を引き出すことには成功してる、とも云えるわけだけど。あ、あと、デラックスの写真が番組ブログに載ってないのは、単にデラックスが女装じゃなくて、すっぴんで私服で来てたからだと思う。ラジオでいちいち、あんな手間かかる女装しないと思うから。笑。


────でもさー、正直、山里の一人しゃべりって微妙な時あるよね…。たとえば以前バカリズムがオールナイトニッポンで「後輩と温泉行きました。でもあんまり楽しくなかったです」って趣旨の話をしてたんだけど、淡々としゃべってるだけで大爆笑はないんだけど、でも、すごく聴かせるのね、じっくり。山里はそれがない。「今週こんなことがあってね! 誰それと会ってね! そんで誰それのステージを見て! いっやーすごい楽しかったー!」ってだけ。毎週とは云わないけどさ、出てくる固有名詞をシャッフルしても成り立つような話が多い。あ、“話”というか“業務連絡”だな。業務連絡。事実関係を述べるだけで、右から左に流れていって心に残らない。カムフラージュとして、テンションだけは高いんだけどね。たぶんだけど、これ、山里がハラを割ってないんだと思う。ハラを割る、というのは芸人の場合「メディアに流通している自分のキャラクターから外れた体(テイ)でしゃべる」ってことなんだけど。山里は一人トークの面白さなんかよりも、「メディアに流通している自分のキャラクター」を守ることを優先させてるから、本音はほとんどしゃべらない。だから、話ちょっと戻るけどデラックスはそこが歯がゆくて、どうにかして本音をしゃべらせようとしたんだけど、山里はテンプレ芸と「も〜、マツコさんたら〜」みたいな馴れ合いに逃げる。すごく器用に。たぶん、山里にとってはラジオなんかよりも大事なもんがあるんだろうね。まあ実際、ゆくゆくは文化人枠とかキャスターとか、そこらへんを視野に入れてるらしいし。


────ハガキのコーナーも、子供とハッシュタグ以外微妙だしね。サキュバスは、実質「ばかほこたて」の後継コーナーだけど、ばかほこたてはまだ「妄想A対妄想B。勝者、妄想A!」みたいな落としどころがあったけど、サキュバスにはそれがない。よくない意味でハライチの漫才みたい。ボケっぱなし、妄想しっぱなし。でいて(あ、この“でいて”っていうの、伊集院ぽい。もう十年以上伊集院聞いてないけど)、ツッコミのコーナーに至っては、けっきょく『不毛』ってアンタッチャブル完全復活までのつなぎ番組なのかなーって思っちゃうし。


────あと、突然思い出したけど“さらば”のチラシのデザインの話もさー、楽屋でやれよっていうか、最悪podcastでやれよって感じだよね。笑。しかし、なんであそこまで後輩芸人に“接待感”を出さなきゃいけないのかがよく分からん。いいけど。



────あー、ごめんごめん、言い過ぎちゃったかもしれない。おれ山里好きだからさー。山里がいちばん輝くのが「若手が20組くらい出てるお笑いライブのMC」だと思うよ。去年九月のルミネの「山ちゃん祭り」みたいな。そういうステージはまだ3回くらいしか見たことないけどさ。5年くらい前にシアターDで吉本若手ライブの司会やってる山里を見たんだけど、あれは仕切りがとくに神がかっていた。実際、'04年のM-1とこの若手ライブが山里好きになったきっかけだから。


────あ、山里がゲストで出てたNHKの『ワクテカ』も聴いたよ。なんか『不毛』の5倍くらいイキイキしてたよね。笑。山里はMC体質でありつつゲスト体質でもあるのかもしれない。あるいは『たまむすび』のようにアシスタント体質というか。いずれにせよ一人しゃべりはちょっと微妙。笑。あとワクテカは10代向けの番組だから肩のチカラが抜けてたのかなー。まあ、山里自身はラジオに全く向いてないわけじゃないから、昼とか夕方とかの番組とかにシフトしてくんじゃないかなー。わかんないけどね。むしろ、ぬるいFM番組とかが似合うのかもしれない。この「ぬるい」ってのは悪口じゃなくてね。


────まあ悪口ばかり云ったみたいだけどさ、これもまあヒイキの引き倒しというか、好意の裏返しと云うか。山里にはがんばってほしいし、うん、まあ、なんだかんだでこれからもぼちぼち聞いてくんじゃないかなー、『不毛』は。んー、じゃまあ、そういうことで、焼肉いこーね。こんど。寿司でもいいけど。回転の。笑。はいー、おつかれー、はーい。


# タイトル欄、フランス語の変な点が表示されない…( ´・ω・)