■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■南座 顔見世 昼の部 12/8


■南座で顔見世を見てきました。なぜなら、おれがかわいそうだからです。今年は不本意な人事異動という災害に巻き込まれて、行きたくもない部署に行かされ、やりたくもない仕事をやらされているわけで、まあ大変なわけで、今年一年がんばったご褒美として顔見世ぐらいは見せてやらないと、おれがかわいそうじゃないですか。なので、おれはおれを南座に連れてってやりました。


■南座の顔見世は、2010年にも行ったことがあります。團十郎の息子さんが、西麻布事變に巻き込まれて(巻き起こして?)、愛之助が早口言葉をしゃべった年です。

このときは芝居を昼の部も夜の部も見て、まあ自慢ですが昼の部なんか桟敷席(\27000)で、ウエスティン都ホテルに二泊して、『みしな』や『はふう』でランチ食って、新幹線は行きも帰りもグリーンで、と、カブキ知らずの小坊主の身の丈にはちょいとばかり豪勢な旅でした。夜の部終演後、南座の前からタクシーに乗り「ウエスティンまで」と告げた時になんらかの達成感を感じておりました。すいません。運転手さんがウエスティンという固有名詞を認識できなかった時に備えて、「あ、昔の都ホテルです」というセリフも心の中で準備してました。

そう、日程がちょうど勤務先の賞与支給日と重なっていたのですね。南座の桟敷席で歌舞伎を見て、幕間に鰻重を食ったりしてる間に自分の口座にボーナスが振り込まれている、という体験は、まあバチが当たりそうなくらいに贅沢な話でした。ま、この「バチ」とやらが、この春の不本意な人事異動なのかもしれません…。

(ちなみにおれがウエスティンにチェックインしたその日、まさにこのホテルで、玉三郎が'11年1月に團十郎の息子さんに代わり銀座で歌舞伎を上演する旨の記者会見を行ってました。)


■三年前はなんでこんな贅沢ができたかというと、夏ごろからコツコツと顔見世貯金をしてたのですね。しかも、だいぶ前から綿密に日程の計画も立ててた。ついでに云うと、休みが取りやすい部署に勤めていた。

ですが、今年は十一月に入ってから「やっぱり顔見世行こうっと」と急に思い立ったため、予算も宿の予約も思い通りというわけにはいきませんでした。ついでに云うと、いまの部署は平日の休みが取りにくいので、土日の二日間しか動けません。

なので今回は、芝居は昼の部だけ、宿は十数年ぶりにカプセルホテル、新幹線は片道はグリーンだが片道は普通車、ということになってしまいました。異動して仕事上いろいろある、という事情があるとはいえ、縮小/退行の感が正直あります。たまの贅沢ぐらいノーブレーキでガンガンぶち込みたいものですね。じゃないと贅沢が贅沢にならない。今回はちょーっとツメが甘い。反省。


■さて今年の南座。歌舞伎を見始めてまだ三年半ちょっとだというのに、南座もまだ二回目だというのに、“まねき”を掲げた南座に、もう京の冬の風情みたいなのを感じました。よそ者の分際ですいませんねえ。文句あるか。

あと、歌舞伎座がああなっちゃった今、南座のクラシックな内装が好きですね。


■あ、芝居の感想書いてない。でもまあ、今回はやはり猿之助の『四の切』ですなあ。二階席の三列目の下手、の席だったのですよ。宙乗りの源九郎狐をたっぷり見(ら)れましたよ。良かった。最後の最後、空中で鼓を抱えてうれしそうな顔するところとかさー、最高でしょ。終演後、南座のロビーのジュウタンに桜吹雪が落ちてた。


■また行きたいなあ、南座。次はいつになるか分かんないけど…。南座の方がおれん家に来てくれると助かるんですけどね。(談)