■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■誰だって、パンナムに興味がある時期があるではないか


■もう2週間も前の話になるのですが、航空科学博物館というところで営まれていたパンナム展を見てきました。パンナム展の詳細はこちら(※PDFです)

この航空科学博物館に行くためには、まず成田空港まで行って、そこからバスで15分くらいかかるんですが、成田空港のバス停の時刻表はこんな感じです。

バスの時刻表

うむ。


■さて、この航空科学博物館は、ジェット機の輪切りとかを淡々と展示していて、あまりテーマパーク的な演出をしていないストイックな博物館なんですね。なのでこのパンナム展も、なにやら説明するパネルと、パンナムゆかりの品々を収めたガラスケースがあって、あとは小さめのテレビでDVDをループで流してるだけ、というかなり淡々としたものだったんですが(市役所のロビーとかでやってる「上水道のしくみ」みたいな展示の感じ)、パンナム好きにとってはなかなか見応えありました。高見山のパンナム化粧まわしもあった。

テレビで流れてた「パンナムの歴史」みたいな番組(例の海外ドラマの宣伝の一環として作られたっぽい)のBGMには砂原良徳が使われてました。


■おれがパンナムが好きな理由を強いて挙げると、
(1) 空の旅が特別なものだった時代への郷愁を感じさせるところ
(2) 圧倒的に強大で存在感のある企業のもとで、独自のブランド文化が育まれてたところ
この二点が入り混じっている感じです。

展示された機内食のメニューにさ、キャビアだのコーヒーだの記されてる端っこにわざわざ「“Good food is the basis for true happiness.” ― A. Escoffier」とかいう一文が添えられててさ、なんかこう、豪華なだけじゃなく、ちょっとした遊び心というか、そういうゆとりを感じました。もう、いまは企業も消費者もそんなゆとりを楽しむ余裕ないよね。いまはLCCとか云っちゃっててさ、もう誰も空の旅にロマンなんか感じてないからね。「安い!」とか「マイルが付いておトク!」とか、そういう話しかしないからね、企業も消費者も。

パンナムみたいな航空会社って、もう出てこないのかなー、とか思っちゃいますよね、こういう展示見てると。


■で、展示を見て建物を出ると、成田空港へ向かう帰りのバスもやはり一時間に一本のペースでしか出ておらず、50分ほどバスを待ちました…。