■R-1グランプリ2013の準決勝を見てきた件 |
■本日も観測範囲にくわえていただきありがとうございます。半蔵商店です。
■さて、もう三日前のこととなりますが日曜日は六本木県(と云ってもヒルズとかがある方じゃなくて、ホテルオークラとかスウェーデン大使館とかある方)に赴きまして、昨年は「R-1優勝者って、その後あんまりパッとしないよね」という批判を回避する為にCOWCOWのどっちか(どっちだったっけ?)を優勝させ、かつ、当時売れ始めていたスギちゃんの勢いを借りることでコンテストとしての体面をかろうじて保ったように思える(※個人の感想です)R-1グランプリの準決勝を見て参りましたよ。
結論から申しますと、おもしろかったです!(゚∀゚) だって、ね、全国から集まったピン芸人の中でも、一回戦二回戦三回戦と勝ち抜いた猛者が舞台に立って腕比べするんですから、そりゃおもしろいですよ。
ちなみにこの準決勝は東京会場と大阪会場が相互に中継されていて、舞台上に設置された大スクリーンで、東京でも大阪のネタを、大阪でも東京のネタを見ることが出来ました。ハイテクですね。ハイテック/ノークライムですね。
以下、東京大阪合計54組の芸を見た感想などをかいつまんで。
■記憶に残ってるのが「アンドーひであき」という人の芸で。まず、ロボットダンス(っていうのかな)で舞台に登場し、そのあとパントマイムと表情筋だけでモノマネ(太田光、ココリコ田中等)をするんですね。これは上手かったし、おもしろかったです。
あと鈴木Q太郎(オチの意外性が)、ガリガリガリクソン(抜群の安定感)、プラスマイナス岩橋(一発芸の集合体、を無理なくパッケージ)、和牛水田(江戸ではじめて寿司を発明した男、を創作落語風に)、スギちゃん、が良かった。
■フリップ芸の新しい流れとして、「高速でフリップを次々めくっていき、矢継ぎ早にコメントを重ねる」というタイプの芸ができつつあるようです。フリップをどんどん提示していくことで話の流れがどんどんカットアップ/コラージュされていくところが良いです。東京に一組(真空ジェシカ・川北)、大阪に二組(霜降り明星・佐々木、藤崎マーケットの人)いたんですがどれもおもしろかった。
■桂三度と月亭太遊が、ともに「作中に意味不明な単語を提示し、それを軸にストーリーを進めていく」というタイプの噺だったんだけど、これは後者の方がおもしろかった。
■あの“お経芸”の人は、坊さんに扮するなら頭を丸めるか、最低限、坊主頭のカツラくらいかぶるべきだと思うんですよね。普通の髪型をしてるから、ネタが伝わる熱効率がものすごい下がっているような気がする。そこで要らん苦労を何年もしてるような気がする。大きなお世話か。
■椿鬼奴のバックに流れるギターは、CDじゃなくて生演奏だった気がする。
■これは以前(='10年にR-1二回戦を二日つづけて見たとき)書いたかもしれないけど、なにせたくさんの芸人が出るので、後半になるとがちがちに設定を固めたコントとか、演技たっぷりの一人芝居なんかは、いったん頭のスイッチを切り替えて見ないといけないから、しんどくなるときがあるんですね。もちろん見始めるとおもしろく見られることもあるんですが、見始めるときにはやはりちょっとストレスがかかる。なのでコント派の人は、出番が後半だとちょっと不利になるかもしれない。
■キンタロー(。)という、去年の今ごろのスギちゃんくらいの売れ方をしてる娘さんも初めて見ました。が、おれはAKBをほとんど知らないので、どれだけAKBに似てるかはあまり分かりませんでした。
■あと、これはとくにどの芸人が、ということではないですが、もう西暦2013年なのですから、「アニメのキャラクターの○○と××は声優がいっしょ」という情報が土台にあるネタとか、「二桁の引き算で隣の位から1借りるが、この1はいつ返すのか」とか、「『ともだち100人できるかな♪ 100人で食べたいな♪』っていう歌があるけど、あれ、食べるのは100人じゃなくて101人だよね」とかみたいなネタはやめた方がいいと思う。もうそれ使い古されてるから。「『ペティグリーチャムがさらに美味しくなりました』って云われても、確かめようがないですよね」ぐらい使い古されてるから。
■会場の客席の配置に、段差が全くないんですね。なので後方の席からでは、かなり舞台が見えづらかったです。
■スポンサーからのお土産ということで、会場の入口で「マルちゃん正麺」を配ってました。それも2ヶ。コンビニで買えば1ヶ100円するものを二つもらえて、ちょっとお得でした。
■──と、いろいろあっておもしろかった準決勝ですが、昨年の決勝戦の水準を考えると、今年も決勝の放送はどうせつまんなくなるんだろ、どうせ川島が絵描き歌やるんだろ(やらなかったらごめん)、と投げやりな気分になってしまいます。今年の決勝戦は2/12に放送されるそうですが、さて。
もうさ、関テレは朝日放送にR-1の放映権うっぱらった方がいいんじゃないですかね。いや、テレビ番組の権利関係の仕組みとかよく分からんけど、朝日放送が作った方がおもしろくなるのは間違いないと思う。と去年も書いたような気がする。
ま、なんだかんだ云って今年も見るんだけどねー。
■この日の準決勝は、夜の19時開演で、なんだかんだで22時35分くらいまでやってました。夜遅いです。平成22年の南座の顔見世か!
──よく出てきたな、そのたとえ。 (゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )
こんな寒い日曜の夜に、わざわざ六本木まで出てきてこんな遅くまでお笑いを見てた人たちは、ちょっとどうかと思います。おれも含めて。
■さて、もう三日前のこととなりますが日曜日は六本木県(と云ってもヒルズとかがある方じゃなくて、ホテルオークラとかスウェーデン大使館とかある方)に赴きまして、昨年は「R-1優勝者って、その後あんまりパッとしないよね」という批判を回避する為にCOWCOWのどっちか(どっちだったっけ?)を優勝させ、かつ、当時売れ始めていたスギちゃんの勢いを借りることでコンテストとしての体面をかろうじて保ったように思える(※個人の感想です)R-1グランプリの準決勝を見て参りましたよ。
結論から申しますと、おもしろかったです!(゚∀゚) だって、ね、全国から集まったピン芸人の中でも、一回戦二回戦三回戦と勝ち抜いた猛者が舞台に立って腕比べするんですから、そりゃおもしろいですよ。
ちなみにこの準決勝は東京会場と大阪会場が相互に中継されていて、舞台上に設置された大スクリーンで、東京でも大阪のネタを、大阪でも東京のネタを見ることが出来ました。ハイテクですね。ハイテック/ノークライムですね。
以下、東京大阪合計54組の芸を見た感想などをかいつまんで。
■記憶に残ってるのが「アンドーひであき」という人の芸で。まず、ロボットダンス(っていうのかな)で舞台に登場し、そのあとパントマイムと表情筋だけでモノマネ(太田光、ココリコ田中等)をするんですね。これは上手かったし、おもしろかったです。
あと鈴木Q太郎(オチの意外性が)、ガリガリガリクソン(抜群の安定感)、プラスマイナス岩橋(一発芸の集合体、を無理なくパッケージ)、和牛水田(江戸ではじめて寿司を発明した男、を創作落語風に)、スギちゃん、が良かった。
■フリップ芸の新しい流れとして、「高速でフリップを次々めくっていき、矢継ぎ早にコメントを重ねる」というタイプの芸ができつつあるようです。フリップをどんどん提示していくことで話の流れがどんどんカットアップ/コラージュされていくところが良いです。東京に一組(真空ジェシカ・川北)、大阪に二組(霜降り明星・佐々木、藤崎マーケットの人)いたんですがどれもおもしろかった。
■桂三度と月亭太遊が、ともに「作中に意味不明な単語を提示し、それを軸にストーリーを進めていく」というタイプの噺だったんだけど、これは後者の方がおもしろかった。
■あの“お経芸”の人は、坊さんに扮するなら頭を丸めるか、最低限、坊主頭のカツラくらいかぶるべきだと思うんですよね。普通の髪型をしてるから、ネタが伝わる熱効率がものすごい下がっているような気がする。そこで要らん苦労を何年もしてるような気がする。大きなお世話か。
■椿鬼奴のバックに流れるギターは、CDじゃなくて生演奏だった気がする。
■これは以前(='10年にR-1二回戦を二日つづけて見たとき)書いたかもしれないけど、なにせたくさんの芸人が出るので、後半になるとがちがちに設定を固めたコントとか、演技たっぷりの一人芝居なんかは、いったん頭のスイッチを切り替えて見ないといけないから、しんどくなるときがあるんですね。もちろん見始めるとおもしろく見られることもあるんですが、見始めるときにはやはりちょっとストレスがかかる。なのでコント派の人は、出番が後半だとちょっと不利になるかもしれない。
■キンタロー(。)という、去年の今ごろのスギちゃんくらいの売れ方をしてる娘さんも初めて見ました。が、おれはAKBをほとんど知らないので、どれだけAKBに似てるかはあまり分かりませんでした。
■あと、これはとくにどの芸人が、ということではないですが、もう西暦2013年なのですから、「アニメのキャラクターの○○と××は声優がいっしょ」という情報が土台にあるネタとか、「二桁の引き算で隣の位から1借りるが、この1はいつ返すのか」とか、「『ともだち100人できるかな♪ 100人で食べたいな♪』っていう歌があるけど、あれ、食べるのは100人じゃなくて101人だよね」とかみたいなネタはやめた方がいいと思う。もうそれ使い古されてるから。「『ペティグリーチャムがさらに美味しくなりました』って云われても、確かめようがないですよね」ぐらい使い古されてるから。
■会場の客席の配置に、段差が全くないんですね。なので後方の席からでは、かなり舞台が見えづらかったです。
■スポンサーからのお土産ということで、会場の入口で「マルちゃん正麺」を配ってました。それも2ヶ。コンビニで買えば1ヶ100円するものを二つもらえて、ちょっとお得でした。
■──と、いろいろあっておもしろかった準決勝ですが、昨年の決勝戦の水準を考えると、今年も決勝の放送はどうせつまんなくなるんだろ、どうせ川島が絵描き歌やるんだろ(やらなかったらごめん)、と投げやりな気分になってしまいます。今年の決勝戦は2/12に放送されるそうですが、さて。
もうさ、関テレは朝日放送にR-1の放映権うっぱらった方がいいんじゃないですかね。いや、テレビ番組の権利関係の仕組みとかよく分からんけど、朝日放送が作った方がおもしろくなるのは間違いないと思う。と去年も書いたような気がする。
ま、なんだかんだ云って今年も見るんだけどねー。
■この日の準決勝は、夜の19時開演で、なんだかんだで22時35分くらいまでやってました。夜遅いです。平成22年の南座の顔見世か!
──よく出てきたな、そのたとえ。 (゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )
こんな寒い日曜の夜に、わざわざ六本木まで出てきてこんな遅くまでお笑いを見てた人たちは、ちょっとどうかと思います。おれも含めて。