■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

<< ■これもたまるよね | 【トップページへ戻る】 | ■gocoup「霜月、時雨、子鹿、酸素」配信開始 >>

■平成二十四年十一月のカブキ状況


11/4(日)新橋演舞場 夜の部
■熊谷陣屋
最後、引っ込むときの松緑の顔がよかった。

■汐汲
翫雀よかった。

■四千両
かなり不思議な芝居。牢屋のシーンが目玉らしいのね。でも、その牢屋シーンがきわめて地味なので、あんまり目玉っぽく見えない、という。笑

芝居というか、半ば「江戸時代の牢屋内ドキュメンタリー」なので、牢屋内の細かい描写が延々と、ミニマルな不条理演劇のように続く。

どんな小さな社会にもそれなりのルールや習慣が形作られるんだなあ、とか、まあそういうことを思った。あと、ちょっとスタンフォード監獄実験のことを思い出した(←安直だ)。

あと、牢屋のシーンにたどり着くまでがいろいろカットされててたので、断片的な印象が残る。

菊之助は世話物に出ると、いい男すぎて浮いてしまうきらいがある。と、すでに何回か思ってるようなことを改めて思う。




11/11(日)明治座 昼の部
■天竺徳兵衛新噺
こちらのエントリをどうぞ。




11/18(日)新橋演舞場 昼の部
■引窓
梅玉の淡泊さが、いい方に出てたのではないかと。

■文七元結
この昼の部だけで、上方と江戸の風情を両方味わえてお得だなーと思った。

おととし赤坂で見た中村屋版ほどドタバタさせず、すっきりまとめてある。ちなみに赤坂の中村屋verは、終盤の「襦袢姿の女房が屏風越しに挨拶するときの首の角度」、にいちばん笑った思い出があります。




11/24(土) 国立劇場
■浮世柄比翼稲妻
鈴ヶ森の高麗蔵が、しゅっとしててよかった。個人的には今月のMax/MSP。あ、間違えた、MVP。

しかし、国立劇場に足を運ぶときの気分は、「歌舞伎を見に行く」というよりは、「旧ソ連の役所になんらかの書類を提出しに行く感じ」に近い。いっそ、あの場所を引き払って、もっと華のある土地に引っ越してはどうか。

三階席で見てたのですが、おれのすぐ後ろに座っていたハタチ前後の女子三人組が

(*´・∀・)「なんか声出してる人がいたね」

(・∀・`*)「『吉野家!』とかね」

(*´・∀・) 「あれってどういう意味なんだろう」

(・∀・`*)「“いいね!”ってことなんじゃない」

(*´・∀・) 「フェイスブックか!」

などと話しておられました。




11/25(日)明治座 昼の部
■傾城反魂香
序幕の虎がよかった。

幕間にイヤホンガイドで右近が宣伝させられてたアイスモナカを売店で買ってみたら、なかなか美味しかった。モナカの生地が細かくて、あと中身はアイスクリームじゃなくてソフトクリームだったかな。美味しいので二つ食べてしまいました。


■蜘蛛絲梓弦
予算の都合で三階席だったんですが(というか、まあたいてい三階席なのですが笑)、これは一階席で見て猿之助の早変わりを堪能すればよかったかなあ…。

幕切れの時、一階席最前列の中央の客がクモの糸まみれになってて、『所さんのただものではない!』のエンディングみたいになってました。って、西暦2012年にこの比喩は伝わるんでしょうか。