■キングオブコント2012について熱く語る人みたくなってすいません |
■この夏は、グリーンダカラを30リットルほど消費しております。半蔵商店にてございます。
30リットル、というと庭先にタライを出してきて、ふんどし一つになってグリーンダカラで行水をしてるようなイメージですが、そうではなく普通に飲んでます。冷やさず常温で飲むのが好きです。冷やしたのをガヴガヴ飲むと体がだるくなるんですよねー。
ちなみにピルクルのほうも、この夏は20リットル近く飲んでると思います。
■さて、土曜夜から日曜朝にかけて、録画した『キングオブコント2012』を見ておりました。幸い、ジャルジャルも2700も出てないことですし。
'00年代のお笑いブーム(前半と後半に分けられると思いますが、'00年代前半ブームはさらに二つに分けられそうな気がします。オンバト時代と笑いの金メダル時代、のように。分けたからどうしたって話ですけど。唐突に話が変わりますが、スギちゃんて、最先端の'10年代芸人というよりは「遅れてきた'00年代ピン芸人」って感じですね。スギちゃんを見てると、「'00年代お笑い的な何か」を見たいというある種の回顧欲求を満たすことができます。カッコの中が長くてすいません)が'10年に終焉し、「お笑い冬の時代」と形容しても差し支えないこのご時世に、こういう大々的なコンテストをやってくれる番組は貴重です。キングオブコントのよいところは、かつてのM-1に見られた「芸人がアスリートのようにリアルに競ってる感覚」があるところで、これはR-1やザマンザイに欠けてる要素です。がんばれFNS系列。
■で、ファイナリスト8組のネタですが、今回はおおむね素直に楽しめました。抜きん出てたのがなんといっても「バイきんぐ」の一本目で、もう、これは設定だけですでに笑えました。ボケのほうの、間違った帰属意識(っていうのかなこれは)の持ち方が面白い。銀シャリは好きじゃないんだけど、一本目のネタよかったです。あと他のコンビにも好きなネタいくつかあったんですがいちいち挙げてくと長くなるので割愛。
「イタトン!」はさ、男子中学生が教室の後ろで騒いでるだけのレベルじゃん。ああいうのを「コント」と呼ぶ自由がこの国の憲法で保障されていることが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、あんなのを面白いと思ってるようなやつとは絶対にいっしょにフレッシュネスバーガーに行きたくないってのは少なくとも確かです。おごりでも行きたくない。
■冬の時代とはいえお笑い界ももちろん刻々と変わっているようで、まだまだ若いほうの部類であるはずの“しずる”に「'00年代臭」が漂ってくるようになりました(同じにおいを“はんにゃ”にも最近感じます)。先ほどスギちゃんの持つ「'00年代性」について長いカッコの中で申し上げましたが、スギちゃんは「回顧したくなる'00s前半テイスト」であるのに対し、しずるの場合は「同時代性を喪失したが故の'00s後半テイスト」なんですね。おれにしか通じない区分だけどさ。しかし、しずるの二本目は……∞ホールでの捨てネタかなんかだろうか。
■あと、やはり気になったのが芸人が芸人を評価する、という番組のシステムで。実作者がすぐれた批評家じゃなきゃいけない、ということもないし、批評家がすぐれた実作者じゃないといけないということもないと思いますが、どうなんだろうね、そこんところ。まあ、これは今に始まったシステムでもないですけども。
しかし、お茶の間レベルではまだまだメジャーとは云えない芸人を集めて(普段お笑いを見ない人でも知ってるようなメジャーどころは、しずると、せいぜい銀シャリくらいではないかと思う。かくいうおれも正直8組中3組しか知りませんでした)、ゴールデンタイムで三時間の生放送を成立させる、ということはけっこう思い切ったことだったんじゃないでしょうか。このメンツでの決勝戦にゴーサインを出した人は偉い。
■個人的に思い入れがあったのは、鈴木ちるど脱退に伴う宣材写真の撮り直しとブログデザインの変更を乗り越えてこのたび決勝進出を果たした「夜ふかしの会」で、おれは単独ライブに2度行ったことがあるのですが(ちなみにラックチャックの単独ライブにも行ってるのですが笑)、あの面々のコントを新宿モリエールでなく、ゴールデンタイムのTBSの番組で見るのも不思議な感じがしました。
ダウンタウンに挟まれた5人のテレビ慣れしてない感じが初々しくて面白かったです。あと、ダウンタウンもテレビ慣れしてない5人に絡みづらそうにしてたのも面白かったです。
■長々と書きましたが、要するにおれが云いたいのは、「夜ふかしの会」がナベプロに所属することが決まったように、「ジンカーズ」も人力舎かASH&Dにスカウトされればいいのに、ってことです。ジンカーズ、今回はラバーガールの近くにちらちら映ってましたね。
あと、鬼頭がR-1決勝に出たように、大重もR-1決勝に出ればいいなと思いました。以上です。すいません、ネットでお笑いを熱く語る人みたくなっちゃって。
#前も書いたと思いますが、'04年ごろ竹下通りで大重氏が手売りしてたお笑いライブのチケットを買ったことがあります。
# '00年代の思い出。
30リットル、というと庭先にタライを出してきて、ふんどし一つになってグリーンダカラで行水をしてるようなイメージですが、そうではなく普通に飲んでます。冷やさず常温で飲むのが好きです。冷やしたのをガヴガヴ飲むと体がだるくなるんですよねー。
ちなみにピルクルのほうも、この夏は20リットル近く飲んでると思います。
■さて、土曜夜から日曜朝にかけて、録画した『キングオブコント2012』を見ておりました。幸い、ジャルジャルも2700も出てないことですし。
'00年代のお笑いブーム(前半と後半に分けられると思いますが、'00年代前半ブームはさらに二つに分けられそうな気がします。オンバト時代と笑いの金メダル時代、のように。分けたからどうしたって話ですけど。唐突に話が変わりますが、スギちゃんて、最先端の'10年代芸人というよりは「遅れてきた'00年代ピン芸人」って感じですね。スギちゃんを見てると、「'00年代お笑い的な何か」を見たいというある種の回顧欲求を満たすことができます。カッコの中が長くてすいません)が'10年に終焉し、「お笑い冬の時代」と形容しても差し支えないこのご時世に、こういう大々的なコンテストをやってくれる番組は貴重です。キングオブコントのよいところは、かつてのM-1に見られた「芸人がアスリートのようにリアルに競ってる感覚」があるところで、これはR-1やザマンザイに欠けてる要素です。がんばれFNS系列。
■で、ファイナリスト8組のネタですが、今回はおおむね素直に楽しめました。抜きん出てたのがなんといっても「バイきんぐ」の一本目で、もう、これは設定だけですでに笑えました。ボケのほうの、間違った帰属意識(っていうのかなこれは)の持ち方が面白い。銀シャリは好きじゃないんだけど、一本目のネタよかったです。あと他のコンビにも好きなネタいくつかあったんですがいちいち挙げてくと長くなるので割愛。
「イタトン!」はさ、男子中学生が教室の後ろで騒いでるだけのレベルじゃん。ああいうのを「コント」と呼ぶ自由がこの国の憲法で保障されていることが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、あんなのを面白いと思ってるようなやつとは絶対にいっしょにフレッシュネスバーガーに行きたくないってのは少なくとも確かです。おごりでも行きたくない。
■冬の時代とはいえお笑い界ももちろん刻々と変わっているようで、まだまだ若いほうの部類であるはずの“しずる”に「'00年代臭」が漂ってくるようになりました(同じにおいを“はんにゃ”にも最近感じます)。先ほどスギちゃんの持つ「'00年代性」について長いカッコの中で申し上げましたが、スギちゃんは「回顧したくなる'00s前半テイスト」であるのに対し、しずるの場合は「同時代性を喪失したが故の'00s後半テイスト」なんですね。おれにしか通じない区分だけどさ。しかし、しずるの二本目は……∞ホールでの捨てネタかなんかだろうか。
■あと、やはり気になったのが芸人が芸人を評価する、という番組のシステムで。実作者がすぐれた批評家じゃなきゃいけない、ということもないし、批評家がすぐれた実作者じゃないといけないということもないと思いますが、どうなんだろうね、そこんところ。まあ、これは今に始まったシステムでもないですけども。
しかし、お茶の間レベルではまだまだメジャーとは云えない芸人を集めて(普段お笑いを見ない人でも知ってるようなメジャーどころは、しずると、せいぜい銀シャリくらいではないかと思う。かくいうおれも正直8組中3組しか知りませんでした)、ゴールデンタイムで三時間の生放送を成立させる、ということはけっこう思い切ったことだったんじゃないでしょうか。このメンツでの決勝戦にゴーサインを出した人は偉い。
■個人的に思い入れがあったのは、鈴木ちるど脱退に伴う宣材写真の撮り直しとブログデザインの変更を乗り越えてこのたび決勝進出を果たした「夜ふかしの会」で、おれは単独ライブに2度行ったことがあるのですが(ちなみにラックチャックの単独ライブにも行ってるのですが笑)、あの面々のコントを新宿モリエールでなく、ゴールデンタイムのTBSの番組で見るのも不思議な感じがしました。
ダウンタウンに挟まれた5人のテレビ慣れしてない感じが初々しくて面白かったです。あと、ダウンタウンもテレビ慣れしてない5人に絡みづらそうにしてたのも面白かったです。
■長々と書きましたが、要するにおれが云いたいのは、「夜ふかしの会」がナベプロに所属することが決まったように、「ジンカーズ」も人力舎かASH&Dにスカウトされればいいのに、ってことです。ジンカーズ、今回はラバーガールの近くにちらちら映ってましたね。
あと、鬼頭がR-1決勝に出たように、大重もR-1決勝に出ればいいなと思いました。以上です。すいません、ネットでお笑いを熱く語る人みたくなっちゃって。
#前も書いたと思いますが、'04年ごろ竹下通りで大重氏が手売りしてたお笑いライブのチケットを買ったことがあります。
# '00年代の思い出。