■コクーン歌舞伎『天日坊』6/21 (ちょっと遅れましたが) |
・花形コクーン。獅童、七之助、亀蔵が良かった。獅童はいささか暴走気味なとこもありましたが笑、それもまた獅童。
・透明なアクリルの床をライトアップして(と記憶しております)のだんまりが斬新で良かった。
・終盤の立ち回りは今ひとつ。あまりにもシンプルな抽象的空間では(ここだけ取り出すとリハーサルかなんかのように見えるだろう)、立ち回りも少々間延びしたように見えてしまった。
そして、あのラッパ隊は……(´ε`;)ウーン………。一言で云うと、「店内にJAZZ(※あえてアルファベット表記)がかかってる、間接照明を多用したこだわりのらーめん屋のヒゲメガネ作務衣店主(メニューは蛇がのたくったような筆ペン文字)」のセンス、だと感じた。もっとかっこいい見せ方があったのではないか。「じゃあ代案出せよ」と云われたら困るけれど。
・「俺は誰だあっ」が物語の軸となるのは、凡庸だというわけでもないが、いささか普通だと思った。普通が悪いわけではないけど。また、後半は物語の運びがやや駆け足になった感がある。
・音楽が全体的にやや古めかしい。コクーン歌舞伎が意図してる(と思われる)現代性をかえって削ぐのではないか。
・「カブキ慣れしてない非・歌舞伎役者」と、「現代劇慣れしてない歌舞伎役者」がすれ違うようなところもあった。でもそういうリスクも含めて新しいことをやるのがコクーンなんだろう。なまじ良質でも普通の歌舞伎をやっちゃったらコクーンの意義が薄まるので、その現代っぽさと歌舞伎っぽさのバランスが難しいのかもしれない。
・あと、たしか「急に黙阿弥調になるねえ?」みたいなセリフがあって、それが面白かったです。
──と、コクーンは三年連続で立見席(3500円)なのに偉そうに書いてすいません。偉そうついでに書くと、チラシのデザインを何とかした方がいいと思った。まあ、コクーン歌舞伎は宣伝美術が良くなくても客を呼べる鉄板コンテンツなんだろうね。
いろいろ書きましたが、なんにせよ職場と駅の間の劇場で歌舞伎を見られるというのは、良いことです。
(以上、これはあくまでも6/21時点のあれなので、千穐楽の近づいたいま再見するとまた異なるかもしれないです。)
∴
そういえば去年、コクーン歌舞伎の帰りに、劇場を出てすぐのところで、
「エリですけど、違いますか?」(・д・`*)
と20代半ばくらいの女人に声をかけられた覚えがある。誰と間違われたんだろう。
・透明なアクリルの床をライトアップして(と記憶しております)のだんまりが斬新で良かった。
・終盤の立ち回りは今ひとつ。あまりにもシンプルな抽象的空間では(ここだけ取り出すとリハーサルかなんかのように見えるだろう)、立ち回りも少々間延びしたように見えてしまった。
そして、あのラッパ隊は……(´ε`;)ウーン………。一言で云うと、「店内にJAZZ(※あえてアルファベット表記)がかかってる、間接照明を多用したこだわりのらーめん屋のヒゲメガネ作務衣店主(メニューは蛇がのたくったような筆ペン文字)」のセンス、だと感じた。もっとかっこいい見せ方があったのではないか。「じゃあ代案出せよ」と云われたら困るけれど。
・「俺は誰だあっ」が物語の軸となるのは、凡庸だというわけでもないが、いささか普通だと思った。普通が悪いわけではないけど。また、後半は物語の運びがやや駆け足になった感がある。
・音楽が全体的にやや古めかしい。コクーン歌舞伎が意図してる(と思われる)現代性をかえって削ぐのではないか。
・「カブキ慣れしてない非・歌舞伎役者」と、「現代劇慣れしてない歌舞伎役者」がすれ違うようなところもあった。でもそういうリスクも含めて新しいことをやるのがコクーンなんだろう。なまじ良質でも普通の歌舞伎をやっちゃったらコクーンの意義が薄まるので、その現代っぽさと歌舞伎っぽさのバランスが難しいのかもしれない。
・あと、たしか「急に黙阿弥調になるねえ?」みたいなセリフがあって、それが面白かったです。
──と、コクーンは三年連続で立見席(3500円)なのに偉そうに書いてすいません。偉そうついでに書くと、チラシのデザインを何とかした方がいいと思った。まあ、コクーン歌舞伎は宣伝美術が良くなくても客を呼べる鉄板コンテンツなんだろうね。
いろいろ書きましたが、なんにせよ職場と駅の間の劇場で歌舞伎を見られるというのは、良いことです。
(以上、これはあくまでも6/21時点のあれなので、千穐楽の近づいたいま再見するとまた異なるかもしれないです。)
そういえば去年、コクーン歌舞伎の帰りに、劇場を出てすぐのところで、
「エリですけど、違いますか?」(・д・`*)
と20代半ばくらいの女人に声をかけられた覚えがある。誰と間違われたんだろう。