■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■ハワイで聴く音楽/マーティン・デニー/Polygon Window/まりんDAT


前回のあらすじ→ハワイ県に行くことになりました)


■ハワイといえば、マーティン・デニー。

という刷り込みは、沖縄の58号線沿いにある古着屋のレコード売り場と、パーマ液の匂い漂う福岡市の「チクロ・マーケット」旧店舗で形成された。ような気がしている。

10年くらい前、天神のヴァージン・メガストア(古語)で、初めてマーティン・デニーのベスト盤を買ったことは覚えてるけど、なぜマーティン・デニーに興味を示し始めたかはよく覚えてない。きっかけの一要素としてYMOがあるのは云うまでもないんだけど。

それはさておき、マーティン・デニーの作品は、「ステレオタイプなイメージを人工的に切り貼りして作った異国風の音楽」みたいな感じで解説されることが多い。

が、外国というところに行ったことのないおれにとっては、マーティン・デニー作品のイメージが、半ばそのまま異国各国のイメージにつながっているようなところがある。そして、その感覚が“ホンモノ”でないことは、アタマでは重々承知している。でも、たとえば『Quiet Village』を聴くと、「南国だなー(´∀`)」と感じる。単純な話だけど。

(逆に、現地の伝統音楽や民謡を聴いても、あまり「南国だなー(´∀`)」と感じない、ということもあるかもしれない。)

いまや、航空券が安くなりすぎていて、気軽にどの国へも行けすぎる時代。アフリカのとある先住民族はすっかりテレビ出演慣れしているという話がある時代。

マーティン・デニーのステレオタイプな音楽を聴いて、異国に夢見たって良いじゃないですか。

ハワイでマーティン・デニーを聴く、というのも、長崎に行ってわざわざ「リンガーハット」で食事するような面白さがあるだろう。違うか。

でも、ハワイに来てまでハワイ幻想を追い求めなくても良いだろう、という考え方もできる。


■昔、Polygon Windowの「Quino-Phec」という曲を聞いて、「ハワイに雪が降ったら、こんな感じだろう」と思った。この段落はこれで終わる。


■そして、やはり、ハワイといえば砂原良徳丈でしょうなあ。

最初のアルバム三枚と、シングル「708090」は、ハワイ(と、空の旅)が似合う。と思う。

さらに、例の東京地下空港のシングルを、あえてホノルル空港で聴く、というのも一興かもしれない。

さらにさらに、「まりんDAT」というものがこの地球上にはあるらしい。1998年の『マーキー』誌(第6号)によると、「砂原くんのごく親しい音楽友達だけが内緒で知ってる問題の3時間音源」だそうだ。

おれの記憶が正しければ、たしかこれは、180分の長さのDATが新しく発売された際、「家で音楽を聴くとき、いちいちレコードをかけ替える手間が省ける」ということで、良徳丈が個人的に作った長時間ミックステープ、だったと思う。違ってたらごめん。

このまりんDATは、比較的最近、良徳丈のtwitterでのみ告知→ustreamでオンエア、という、拙僧のような戦前生まれの人間には全くついて行けない近代的な手法で放送されたという話を聞いた。どんな内容だったのだろう?

上記『マーキー』誌には、まりんDATの写真も載っていて、それはケースもジャケットもない、むき出しのTDKのDATで、手書きのラベルには「FOR HAWAII」と記されている。