■新橋演舞場 八月花形歌舞伎の感想文 |
■[第一部]花魁草 8/12
ひょんなことから若い歌舞伎役者と出会った年増の遊女(殺人歴あり)。二人はしばらく一緒に暮らすが、役者の将来を思って、遊女は姿を消す。数年後、遊女は大成した役者の姿を遠くから一人眺める。
というシンプルな筋書きに全米が泣いた。おれの隣に座ってた爺さんも、終盤ですすり泣き始め、幕が下りて休憩時間になってもすすり泣きしながら弁当を食べてるほどだった。
篠原ともえの元カレは、しかし、「純朴そうな青年」を演じるのが似合わないなー。と思った。福助の「江戸の姐さん」的な感じは好きです。
中村芝のぶが、百姓の女房という役で出ていて、こういう役も似合っていた。
■[第二部]東雲烏恋真似琴 8/7
亡き妻そっくりの人形を、妻本人だと思い込んで新婚生活を送る新左衛門。
彼を見て、
四六時中PCのディスプレイにへばりついて、あるいは、手のひらに癒着したスマートホンを絶え間なく操作して、ネット上に「『あらまほしき自分像』を互いに許容しあう矮小な人間関係」を構築し、その中へ積極的に閉じこもろうとする現代日本人
を連想してしまうのはもちろん安直な飛躍だろうけど、でも、おれはそんなことをちょっと考えてしまった。芝居の感想文になって無くてすいません。橘太郎の蕎麦屋が良かったです。
■[第三部]怪談乳房榎 8/7
「朴訥な人柄のヒト」が活躍する物語は、見ていて気持ちがいい。が、それは、現実世界では朴訥な人柄のヒトが活躍するなんてことが実際はあんまりないから、でもあるんだろう。
勘太郎が四役。スッポンでの早替わりが圧巻でした。早替わりの時って、ダミーの役者はなるべく顔を出さないようにすると思うんだけど、立ち回りのときはわりとチラチラ顔が見えてました。下男を演じるときの勘太郎が、いちばん勘三郎に似ていた。
篠原ともえの元カレは、セリフが平板というか、声質が単調というか……。少なくともこの芝居では、正直、声にあんまり魅力がないヒトなのかなあ、とすら思ってしまった。
■ということで今月の月間MVPは、第二部の橘太郎の蕎麦屋に決定しました。
ひょんなことから若い歌舞伎役者と出会った年増の遊女(殺人歴あり)。二人はしばらく一緒に暮らすが、役者の将来を思って、遊女は姿を消す。数年後、遊女は大成した役者の姿を遠くから一人眺める。
というシンプルな筋書きに全米が泣いた。おれの隣に座ってた爺さんも、終盤ですすり泣き始め、幕が下りて休憩時間になってもすすり泣きしながら弁当を食べてるほどだった。
篠原ともえの元カレは、しかし、「純朴そうな青年」を演じるのが似合わないなー。と思った。福助の「江戸の姐さん」的な感じは好きです。
中村芝のぶが、百姓の女房という役で出ていて、こういう役も似合っていた。
■[第二部]東雲烏恋真似琴 8/7
亡き妻そっくりの人形を、妻本人だと思い込んで新婚生活を送る新左衛門。
彼を見て、
四六時中PCのディスプレイにへばりついて、あるいは、手のひらに癒着したスマートホンを絶え間なく操作して、ネット上に「『あらまほしき自分像』を互いに許容しあう矮小な人間関係」を構築し、その中へ積極的に閉じこもろうとする現代日本人
を連想してしまうのはもちろん安直な飛躍だろうけど、でも、おれはそんなことをちょっと考えてしまった。芝居の感想文になって無くてすいません。橘太郎の蕎麦屋が良かったです。
■[第三部]怪談乳房榎 8/7
「朴訥な人柄のヒト」が活躍する物語は、見ていて気持ちがいい。が、それは、現実世界では朴訥な人柄のヒトが活躍するなんてことが実際はあんまりないから、でもあるんだろう。
勘太郎が四役。スッポンでの早替わりが圧巻でした。早替わりの時って、ダミーの役者はなるべく顔を出さないようにすると思うんだけど、立ち回りのときはわりとチラチラ顔が見えてました。下男を演じるときの勘太郎が、いちばん勘三郎に似ていた。
篠原ともえの元カレは、セリフが平板というか、声質が単調というか……。少なくともこの芝居では、正直、声にあんまり魅力がないヒトなのかなあ、とすら思ってしまった。
■ということで今月の月間MVPは、第二部の橘太郎の蕎麦屋に決定しました。