■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■『No Boys, No Cry』のサウンドトラックを聴きました。


■昨晩は、うな重を摂取しながら、砂原良徳の八年ぶりの新譜『No Boys, No Cry』のサントラ盤を聴いておりました。うな重は二人前です。八年ぶりの新譜なので、それくらい許されるはずです。


■では感想を手短に。

・映画のイメージに合わせるため生楽器系の音が多用されています。が、要所要所ではシンセの音ももちろん使われており(おだやかなパッドから、クセのあるSE的な音まで)、そういうシンセの音を生楽器系の音(※ま、厳密に云えばこれもシンセサイザーが発する音なのですが…)の世界に溶け込ませるのが巧いな、と感じました。

ここらへんの、シンセ音と生楽器系の音とのバランスが、まりんの「サントラ作りに徹する自分」と「表現するアーティストである自分」とのバランスにも通じてるように思いました。

・さて、ちょっと今作からは話が逸れるのですが。

まりんの、この「前へ出よう、前へ出よう」としない姿勢は、少なくとも電気グーヴル時代にまで遡ることができます。『KARATEKA』('92)発売当時、まりんは「ぼくの音楽は有名になってほしい。ぼく自身はあまり表に出たくない」という主旨の発言をしていました。

そういうストイックな創作態度が、まりん独特の「音数控えめの抑制の効いた感じ」に少なからず関係している、のかもしれません。


・「Green Pattern」は、テイチク時代の細野晴臣ソロっぽいです。

・「Wave Motion」は『LOVEBEAT』の延長上にあるような曲でした。もっと長めのヴァージョンを聴いてみたいですね。

・「Sunset Blue」のギターが良いです。

・「Deadly Lovely」で、後半に入ってくるクラフトワーク風のシンセが良いですね。

・で、一番好きなのが「Monologue」です。これは、もう、かなり好きです。ぜひ夜明けの海で聴きたいです。


■最後に二つほど。

・もっと派手な音楽が好きだという人は、このCDを聴きながらブラウザでまりんの公式サイトを表示して、画面左上のYSマークをクリックして、好きなタイミングで音を足していくといいと思います。

・帯に「初回生産限定版:ブラックトレイ仕様」とわざわざ書いてあるのが気になって、CDトレイを剥がしてみると、そこには……。

ゴンチチのCDのジャケットを思い出しました。