■「冬のコザ」の、冬の夜 |
冬の金曜日の深夜二時。沖縄市・コザのとある酒場。液晶テレビからは'80年代前半の洋楽ミュージックビデオが流れ、なぜか店主から手渡された知恵の輪に熱中しているお客も。おつまみのポップコーンは、お店に備え付けの米国製ポップコーンマシンから客が自分でよそってきます。コザに帰るたびに立ち寄るお店です。
(今年の正月の沖縄写真です。載せ忘れてたので、載せておきます。)
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かつては「陽の沈まぬ帝国」といわれ繁栄していたコザも、'90年代半ばから徐々に潮が退きはじめ、'00年以降は冬の時代。人類も減って、老舗の店も立ち去り、ほんのちょっととはいえ全盛期を知る者としては寂しい町になっています。
ひょっとすると、「コザ」というのは、ある“地域”を指す言葉じゃなくて、ある“時代”を指す言葉、なのかもしれません。とか思ったりすることもあるよ。
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とはいえ、お気に入りの店がありつづける限り、おれにとってのコザは現役の街です。もちろん。