■吉祥寺おすすめカフェ案内 |
日曜の昼下がり。なんとなく一人で吉祥寺をプラプラ。心をほっこり包んでくれる、優しくて甘い飲み物がほしい──。ふと、そう思ったときに発見しちゃったお店が、ここ、「喫茶 夕”‐千τ」。かわいいと云えないこともない看板が目に留まって、誘われるように階段をのぼってビルの二階へ。
同じビルの同じフロアにある別の店が、この「夕”‐千τ」の手前に業務用のタオルをどっさり干しており、これは衛生的にどうなのだろうという疑問が沸き起こってきたけど、まあそれは他のお店のしたことだからさておき、「夕”‐千τ」の入り口に立つと────とても素敵な空間が広がっていました。
お店の中は、ズラリと本が並んでおり、なんというか商店街の古本屋の雰囲気。そして、ギターやらウクレレやらが置いてあり、かと思うと妙に昭和っぽいものが置いてあったり……。この妙にゴチャゴチャした落ち着かない感じは、友達の家っぽくもある。ぶっちゃけあんまり掃除が行き届いてない感じがしたけど、そこもまた友達の家っぽくて、リラックスできそう。
前日、FXで850万円の損失でも出したかのようにメチャクチャ愛想の悪い店員の女性が、なんらモノを云わず、ムッとした顔でヌッとメニューを差し出してくれました。この、普通のお店では到底マネできないようなオリジナリティあふれる接客も、さすが隠れ家カフェ。
メニューをパラパラめくって、黒糖ラテをいただくことに。店員さんに黒糖ラテをお願いすると、ボソッと
「お待ちください」
とだけ云って、丁寧でない手つきでメニューをグッとわたしの手から持ち去っていきました。このフレンドリーな感じも、吉祥寺ならでは。
その直後、常連さんと思しき男性三人組が店内にやってきました。店員さんは、常連さんとは二言三言なにやら親しげに言葉を交わしてました。常連にならないと、人類扱いしてもらえないみたい。こんな素敵なお店の常連さんになれるといいな。顔を覚えてもらうまで、がんばって通わなきゃ。
数分後、クラフトワークのロボットよりもさらに機械的な表情のさきほどの店員さんが黒糖ラテを運んできたので、さっそくいただくことに。たしかに美味しくって感激! 泡もモコモコしてて、甘すぎなくて上品なやさしい味、なのでした。
ほんとは他のデザートも試したかったんだけど、これ以上、このサブカルっぽいメガネの店員さんの手をわずらわせるとどんな目に遭遇するかわからないので、そろそろ撤収することに。
お会計のとき、超無愛想な店員さんがほんのちょっと、そう、ほんのちょっとだけ微笑んでくれました。まさに100万ドルの笑顔、いえ、4カペイカの笑顔(カペイカはロシアの補助通貨。100カペイカ=1ルーブル)! おそらくはこの店員さんの一生でいちばんのベストスマイルです!!! その素敵な笑顔をいつまでも忘れずにいて!!!
で、この店を出て、大量のタオルを横目にビルを脱出した後、精神的に口直しするために、別のカフェを2軒ハシゴした。おわり。
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・喫茶 夕”‐千τ
・武蔵野市吉祥寺本町x-xx-xx 2F
・0422-xx-xxxx
・もう一生行かない
・11:00〜23:00
・火曜定休
(↑と書こうとして変換したら、パソコンが、「通う低級」という、なんらかの示唆に満ち溢れた文字列を表示した)
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※写真はイメージです。本文中のお店とは一切関係ありません。