■或る夜の恵比寿。深夜の冷蔵庫にも似た。ネオン鯛。

2024_06_15 土 23:51
半蔵


■或る夜の恵比寿。ビルの地下に、いわゆるレンタルオフィスというかなんというか、そういった類の施設になっているフロアがあった。総ガラス張りの小さな区画がいくつかあって、それらの区画がそれぞれ会社やら事務所やらになっている。

image[恵比寿(一)]

そこに、フロアで働いている人々がおそらく共用で利用してるであろう、おやつ&飲み物コーナーみたいな一画があったのですね(なにせ総ガラス張りなもんで、中が見える)。そこに、なぜか惹かれてしまった。

image[恵比寿(二)]

百円かそこらの茶菓がちょこんと並んでるだけなのに、なんだかすごく理想的なものを理想的なタイミングで目にしてしまったような。砂漠でオアシスを見つけたような。大げさだけど、そう思った。思っちゃったんだからしょうがない。

夜、というのも大事だと思う。深夜の暗い台所で冷蔵庫を開けたときの、妙にほっとする感覚にも似ていた。これは、ひょっとすると人間の本能に根ざしたもので、夜にある程度の量の食料や飲み物を目にすると、ああ、明日は飢えと渇きの心配をしなくていいんだな、などと感じてしまうものなんだろうか。

真っ昼間に冷蔵庫を開けたところで、別にほっとはしない。それ以前に、拙僧の部屋にはいまだに冷蔵庫がないのですけれども。


■出力機(これもおそらくフロアで共用)の上に飾られたネオンの鯛もナウいです。

image[恵比寿(三)]


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